投稿元:
レビューを見る
プラスチックがいかに有害なものであるかというファクトと個人レベルで考えられる解決方法について提示された良著。簡潔な記述とグラフを挿入することでプラスチック問題に対する事前知識がなくともスラスラ読むことができます。プラスチック問題では、どうしても個人レベルで脱プラしようという個人の消費ありきの解決策が提示されがちな側面がありますが(本書で提示されている解決策もほとんどがそうです)、企業の責任追及や団体になって解決を目指していこうという記述も本書ではあります。あとは本書を読むまで知らなかったのですが、2060年頃には、2060年代には1980年の水準まで回復することが予測されていること(とはいえ2020年には再度穴の拡大がニュースになり全く予断を許さない)をしり、今のプラスチック問題にもほんの少しだけ希望が持てる気がしました。地球には圧倒的な再生力がある。だがその再生力をさらに超過する速度で破壊を続ける人間の経済活動。気候問題にしてもプラスチック問題にしてもこの10年で未来が決まると言っても過言でもありません。他の誰の手でもなく、この本を読んだ我々の手で解決を目指していきましょう。
投稿元:
レビューを見る
7月7日新着図書:3階で展示中の「地球を守ろうプロジェクト展示会」にも関連する図書です。当たり前のように使っているプラスチック。今直面する課題と、使い捨てしない・プラスチックを使わない方法など、まとまっています。1人1人のちょっとした心がけ・実行がまず最初の一歩です。少しでも関心ある方、ぜひご覧ください。
タイトル:脱プラスチック データで見る課題と解決策
請求記号:519:Sa
URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28184204
投稿元:
レビューを見る
是非、是非ら一人でも多くの人、読んで下さい。
地球の資源は無限ではないこと。
人間だけの地球ではないこと。
一生のうちにどれだけプラスチックを浪費しているのか。一人ひとりがしっかりと考えて欲しい。
まずはできることからしていきます。
サステナブルに生きていきたい。
人間のせいで命を奪われている鳥たち、海洋生物、ウミガメ、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
・本当に必要な物だけ買うこと。買う前に本当に必要か考える。(簡単に買いがちな衣類もたくさんのプラスチックが使われている)
・サランラップの使用を控える。
・車をはじめ、携帯やパソコンの機器もプラスチックをたくさん使っている。壊れるまで長く大切に使う。
・ネット通販は過剰な包装、プラスチック緩衝材が使われるため、できる限り店舗に行き購入する。
・詰め替えできるものは詰め替えする。
投稿元:
レビューを見る
図書館で。
気候変動・環境汚染の大きな要因とも言えるプラスチックに関しての本。
プラスチックの科学 石油が減量。
自然破壊 製造、転換、廃棄でCO2が排出される。地球上のあらゆる場所、あらゆる生物に蓄積して被害をもたらす。
2つの解決策 リデュース、リユース、リフューズ、リペア、リシンク、リサイクル
製造する企業、規制する政府、回収プロジェクト、循環型社会。
代替素材を探す
使い捨てをやめる
汚染のない未来へ 希望はある。
投稿元:
レビューを見る
それぞれが少しずつやれる事をやれば大きな力になる。この本の中身は攻撃的ではなく、共感しやすい。内陸に住んではいるが、道端のゴミをしっかり拾えば幾らかは環境に貢献できると信じて活動していきたい。
投稿元:
レビューを見る
あまりにも私達人間が消費しているプラスチックは多過ぎ、環境を破壊している。
この本は、その現実を突きつけ、行動変容を促す。
【プラスチックとは】
象牙製のビリヤード球の代替品として誕生
原材料は化石燃料
世界の石油生産量8000万バレル/日 バレル=159㍑
4-8%がプラスチックの原料、製造エネルギーに。
石油1バレル = ガソリン72㍑ 車520㌔走行
ジェット燃料15㍑ ジェット機4秒飛行
レジ袋8500枚
1700㌗h ケータイ242年充電分
投稿元:
レビューを見る
プラスチックが悪者にされた背景には、海洋生物、特に亀の鼻にストローが刺さっているような刺激的な映像やゴミまみれの海の写真など、視覚的に印象に残るものがあり、冷静に考えると、よく分からない事が多い。例えば、海に捨てるのを止めさせる事を考える方が実際的であり、多くの公害はその放出を抑止し、適切な廃棄を遵守させる事により解決されてきた。何故、プラスチックに関しては、存在そのものが駄目なのか。製造過程で二酸化炭素が排出されるとしても、これは鉄も同じ。しかし、脱プラスチックはあっても脱スチールとは言われない。カーボンシンクの影響も挙げられるが、これもその対象となる海に捨てなければ良いのでは。
「海に廃棄しない事」これができないから「使うわない事」を促進しよう。前者が出来ない人が、果たして、後者を出来るのか。企業ならば管理できるが、個人には管理できない。
本著の後半は、日常生活で如何に無駄にプラスチックが消費されるか、そのデータと共に詳細が紹介される。ここにヒントがあるのは、やはりプラスチックが個人単位で関わりが大きいという事。しかし、個人は、プラスチックがそこに有るから使うだけで、抑制は効かないから、ノイジーマイノリティ、コンプライアンス、ポリコレのような拡声器を用いて、企業を変えようという動きが大事。
手段はそうだが、目的は、海洋生物保護だけなのか。では、拡声器を準備するのは誰で、何のためによるものか。脱石油、カーボンニュートラル化による、新エネルギーのレアアース依存への転換。思惑を見抜かねば、善意は誤った形で利用されかねない。
投稿元:
レビューを見る
ナショジオの環境本、フルカラーで視覚にも訴える。豊かな現代の生活がどれだけ環境を犠牲にしたプラスチックに依存しているか改めて考えさせられる。解決策も提示されているが、大企業に対して持続可能なサイクルをやらせていけないとダメだと感じた。個包装の60%はネスレ、ユニリーバ、P&Gなどわずか10社によって製造されてるという。CO2と同じくらい海洋プラスチック汚染は深刻だと認識させられる。大量消費、経済至上主義などどう考えても持続可能な社会ではない。SDGsを掲げている企業など、おしなべてホワイトウォッシングといえる。増収増益を目指しているということはさらに作って捨てることになる。必要最低限の成長で持続性を最優先するパラダイムシフトがないと同じ生活水準で次の次の世代が暮らしていける環境にはなってこないだろう。