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上海からパリへ。『どくろ杯』三部作で知られる四年に及ぶ詩人の放浪を、本人の回想と魅せられた21人のエッセイで辿る。初収録作品多数。文庫オリジナル。
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「どくろ杯」「なむれ巴里」「西ひがし」は読了している。「マレー蘭印紀行」も読んでいる。逆にこれらの本を読んでいない人には無用の本じゃないだろうか。
しかし、読んだから何か得られる本ではない。
上海や彼方此方で、絵の展示即売会を開いて旅費を工面する話があったが、どんな絵なのかということは金子の本からは判らない。本書では金子の描く浮世絵風の裸女線描は見事なものとある。
旅の目的が三千代夫人と恋人と離すためにあったことは、読んでいた。本書では自由恋愛を支持するためなのか、三千代夫人に強いことを云えない金子の苦肉の策だったことが判る。
アジアやヨーロッパを放浪していたとき、金子は詩人ではなかったし、「どくろ杯」は40年後の78歳の回想だったということ。
再認識したことは有ったが、それがどれほどのものだという程のこともなかった。
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破天荒な男、金子光晴を語る森三千代のインタビュー
このひとも破天荒な女だった
いろんなひとが語る旅人金子
とくに
角田光代「暇と求婚」と
高野秀行「私がいちばん読み返した本」
そんな旅をしたい
「どくろ杯」を持ってゆこう