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多くの人に愛されるこの人は、多くの人を愛しているのだなあ、と。
「これから泳ぎにいきませんか」は二階堂奥歯の台詞。
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穂村さんの読書体験のお話なんかも読めて面白かった。これではない、これでもない、みたいに切迫した様子で本を読んでいくのは、ただ呑気な娯楽として読んできた自分からは想像もつかない激しさだけれど、だからこそこんなに吸収した言葉たち、お話、いろんなものがきらきらするんだろうか。
詩集や歌集、普段は滅多に手にとらないので、そういうジャンルの気になる本もたくさん出てきて嬉しかった。
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書評集。
読んでみたいな、と思わせる文章を書けるというのはすごいことですね。短歌や詩の紹介も多く、この方面になじみのない自分には新鮮でよかったです。
印象的なタイトルは二階堂奥歯さんという方の発した言葉から。初めて知った方でしたが読んでみたいと思いました。ちょっと覚悟を決めてから。
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穂村弘の書評集は、他の書評集より読むのに時間がかかります。
作品を論理的に読み解き、分析し、解説してくれるような書評は、私には読みやすいのですが、穂村弘は感覚の人なのです。
まず感性が受け止めたものを、感覚を通して言語化して論理化する。
その感性の部分が私には圧倒的に足りていないと、いつも痛感させられます。
俳句は少ない文字数で表現するため、何をどれだけ削除しているかを脳内で補いながら読む。
それは絵画や写真と同じく、完成の不足を論理で逆算するということで、拙いながら、なんとか理解できる…時もある。
けれども、短歌は…未だ読み方がわからない。
描写の奥に隠された思いを読み取れないのです。
どうも刺さってこない。
それを、穂村弘の書評を読みながら、オノマトペの示すところ、描写された光景の意味するところなどを、指差しながら確認していくわけです。
時間がかかるはずだ。
小説や漫画など、自分では得意と思っている分野の作品でも、穂村弘の角度で解説されると、知らない世界が見えてくるのです。
ああ、まだまだ読みが浅いなあ。ぐさぐさ。
だから、目次を読んで笑ってしまうほど、ニアミスなのです。
好きな作品、読みたいと思っている作品の、そばにある違う作品が紹介されています。
ということは、傾向は似ているんだよな。
彼によると、詩(俳句や短歌も)の特徴として、再読性があることが挙げられています。
確かに好きな小説といえど、それほど何度も読み返す作品はあまり多くはありません。
しかし、好きな詩などは折に触れなんどもなんども読み返したり、口にしたりします。
ということは、再読を是とする絵本から感性を鍛え直すとよいのではないか、と言う気になってきました。
よし、頑張ろう。
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歌人・穂村弘さんの書評集。
第Ⅰ部は新聞雑誌各媒体に発表された書評。
第Ⅱ部は文庫の解説集。
穂村さんのロングインタビューと谷川俊太郎さんとの対談もあり満足なつくり。
わたしの信頼できる読書水先案内人のひとりでもある穂村さん。
帯に「穂村弘」のお名前があると、ついつい買って(図書館で借りたりも)しまう。
そして新しい世界を次々と知ってきた。
今回も、興味深い本をたくさん教えていただいた。
山岸凉子、桜庭一樹、つげさんも久しぶりに読みたいな。山川彌千代、スタージョンも読みたい!川上未映子さんは家にあったな。平松洋子さん、もいいなあ。二階堂奥歯さんも読まなくては。木地雅映子さんも気になる。
ところで、表紙の女性は奥歯さんでしょうか。
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NHKラジオ文芸選評穂村弘選テーマ『猫』で、私の短歌が放送されました!
[地表から剥がれるように愛猫は蜘蛛をめがけて天に落ちゆく]
穂村先生、ありがとうございました!