- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
真夜中のちいさなようせい みんなのレビュー
- シン・ソンミ (著), シン・ソンミ (イラスト), 清水 知佐子 (訳)
- 税込価格:1,650円(15pt)
- 出版社:ポプラ社
- 発売日:2021/06/16
- 発送可能日:購入できません
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |
紙の本
お隣の国のようせいたち=小人たちの絵本です。
2021/12/01 11:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hacker - この投稿者のレビュー一覧を見る
韓国のシン・ソンミが2016年に発表した絵本です。巻末の作者紹介によると、2006年から、「ようせいシリーズ」として絵を発表しているそうですが、ようせいを扱った絵本としては、本書が最初です。
お話は単純で、真夏の夜に、熱にうなされていた男の子の看病をしていたお母さんが寝込んだすきに、小さなようせいたちが現れて、薬を飲ませてくれたり、看病してくれたり、遊んでくれたりするというものです。そのうちに、お母さんも子どもの頃、このようせいたちとよく遊んでいたことが分り、本の最後では、子どもの姿に戻ったお母さんと、元気になった男の子と、ようせいたちが楽しく遊ぶのでした。
ただ、本書は、お話というよりも、やはり絵を楽しむ絵本です。特に、チマチョゴリを着たお母さんとようせいたち、そして猫の描写がとても素敵です。そして、余計な背景を一切描いていないのも、ようせいたちも含め、生きている者たちの生命を感じさせてくれます。素敵な絵というのは、何回見ても飽くことはありません。
ところで、読みながらふと思ったのですが、日本には、こういうようせい=小人の昔話というのは、あまりないようです。『親指太郎』や『一寸法師』の話とて、最後は普通の大きさに戻るわけですから、ある意味人間なのです。第一、彼らは一人きりであって、小さな者たちの集団=一族ではありません。アイヌには、もちろんコロポックルの話がありますが、日本昔話の範疇には入らないでしょう。これに対し、中国には小さな人間たちの昔話がたくさんあるそうですから、韓国にもあるのではないかと推測します。これには、やはり他民族、ことに自分たちより体格が小さな民族との接触の機会が、昔の日本人は少なかったこともあるのでしょうね。うろ覚えで、間違っていたらごめんなさいなのですが、イザベラ・バードの紀行文にも、当時の朝鮮民族やアイヌ民族や日本人の一般的な体格についての記述があったと思います。
まぁ、こういう余計なことを抜きにして、読んでというより、見て楽しい本であることは保証します。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |