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日本のシステムは本当に必要な所には届かないようになっている。
悪貨は良貨を駆逐するので、自浄作用はない。
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中山七里の長編社会派ミステリ、映画化原作。
拘束したまま餓死させる連続殺人の謎を追う刑事と、容疑者の過去と現在を絡ませながら、事件の顛末を描いています。
中盤からクライマックスでの展開が気になっての一気読みでしたが・・・ヤラれました、この展開は読めなかった!完全に裏をかかれました(^_^;)
大満足の一冊、映画化作も楽しみです。
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餓死させられた遺体が見つかり、被害者が絵に描いたような善人だったこと、調べれば調べるほど、怨恨の線が消えていくことから捜査が難航する。
そのうち第二の被害者が出て、第一の被害者との繋がりも判明しだして…
そこからはとても面白くて止まりませんでした。
結局のところ動機は怨恨で、社会福祉をテーマにしたものです。税金って何なのかなって考えさせられました。弱者を助けるのも、犯罪者を塀の中でまかなっていくのも税金で…。
登場人物の個性がハッキリ出ており、イメージしやすかったです。映像化するのも納得。面白そうですね。
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中山七里さんの作品は、何作かは読んだことがあるが、そこまで熱心なファンと言うわけではなく、「どんでん返しの帝王」と言う異名についても知らなかった。
なので、円山の正体が分かった時は、純粋に驚き「えっ」と声が出てしまった。
生活保護の問題は、本当に悩ましい。
しかし、円山がSNSに投稿した言葉は、確かに心に響き、これは、福祉保健事務所の職員だけの問題でもなければ、勿論、生活保護を申請しなくてはいけなくなった人の問題でもなく、多くの問題を含んだ、「社会問題」なのだ、と言う、当たり前のことを改めて再認識した。
それにしても、今の日本の状況で、どう予算や人員を確保したら良いのか、社会保障制度はどう改革していくのがベストなのか、一定数いる、声の大きいずるい奴らをどうすれば良いのか、本当に悩ましい。
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完全な善人などいない。
弱者は強者に押し潰されか搾取される。
一寸先は闇。
闇はまた、普通の顔をして周りに蔓延っているのだ。
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中山七里の本読むと、面白さの評価と同時に、勉強になったって思う。
今回は生活保護と東日本大震災の後について丁寧に説明してくれるから、なるほどと思う。
だけどその説明に時間を置くせいで、ミステリーがおろそかになっていた気がする。
犯人は途中で推測できるし、ラストは駆け足だし。
あと表紙のせいで阿部寛がずっと頭にちらついてしまった(笑)
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生活保護という重いテーマだけど、そこに殺人事件も加わってどんどん読めた。
映画化なので読んだけど、この方の作品はやっぱり面白い。そして、映画だと省略されそうなところもあるから、小説で読んで良かったかな。ラストはびっくりな展開、を知ってしまったから映画見るかは悩む
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友達に借りた本。なんというか、その人たちの抱えている気持ちがなんとなく分かる気がする。それにこれはフィクションだとしても、こういうことはあったはずだと思う。何事にも、誰にでも、親身に、真剣に向き合わないといけない。と改めて考えさせられた一冊。
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殺人の動機に納得がいきすぎる。だからといって許されるわけではないが。
容疑者について、まわりの人たちが真面目だと言う。刑事も真面目だから犯行をおこしたのではないかと思う。真面目に対する認識がちょっと変わった気がする。
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映画化されて話題になっていたので、読んでみた。
生活保護行政に関わっていた二人が相次いで餓死させられて、かつて生活保護の申請を却下されその後餓死した老女の関係者が容疑者となり、追われるが、真相が違ったという話。
生活保護という、関わりのない人には一生関わることのないことを社会問題として提議したのは意義があると思うが、ストーリーにはイマイチ納得いかなかった。
役所の決定に不服があるなら然るべき方法で抗議すべきで、職員個人を恨んでも仕方ない。窓口でカッとなって暴力を振ってしまうならまだわかるが、8年も経って復讐するなら他にできたことがあるはずだ。地元の議員に相談するとか自分が議員になるとか、不服申し立てや開示請求するとか。
殺害の方法にも疑問がある。どのように拉致して拘束したかが書かれていない。拘束され口も塞がれていたのなら、餓死する前に窒息死するのではないか?四肢が拘束されていただけで動けなかったわけではないのなら、這ってでも助けを求めるのではないか?
どんでん返しを狙いたいのはわかるが、ミスリードの仕方が粗い。8年経って復讐を始めた理由が不明。女装までして空港に行っても怪しまれるだけで、ターゲットを保護できるとは思えない。
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日本という国に確かに存在している“貧困”の実在とそこから生じる連鎖を描いている作品だと思う。
犯人探しとしての物語のおもしろさよりも、殺人という行為に至るまでの貧困というプロセスが生々しく、自分がそういった実情を知らないことがある意味恐ろしく感じた。
日本という国はこれからますます貧しくなっていくだろう。貧困の連鎖とどう向き合っていくべき考えさせられた。
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・不条理の話し。税金の使われ方の不条理、人格者と非人道者が同居する不条理、肯首せざるを得ない犯罪が存在する不条理。あらゆることに清濁が存在する。
・人から受けた恩は別の人間に返しな。でないと世間が狭くなる。そういうのがたくさん重なって、世の中はだんだん良くなっていくもんだ。
三雲忠勝 福祉保健事務所課長
尚美 三雲妻
沢見 三雲同僚
円山菅生 三雲部下
寺山 アパート経営者
笘篠誠一郎 県警捜査一課
蓮田
飯田 所轄刑事
東雲 県警管理官
仁藤 塩釜署
利根勝久
櫛谷 保護司
坂巻 鉄工所社長
五代良則 塀の中の知人、名簿屋
城之内猛留 県会議員
美佐 城之内妻
上崎岳大 元福祉事務所所長
小塚良助 生活保護申請者
久保田幹子 生活保護申請者
遠島けい 生活保護申請者
カンちゃん 近所の子供
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最後のどんでん返しがたまらなかった
誰かのことを護りたいと思い、行動することに
人間の絆、愛を強く感じた
衝撃的な社会派ミステリー
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テーマが重く、とても考えさせられる物語でした。
知識がないので簡単には言葉にできないのですが、これが現実にも起きているとしたら、あまりにも悲しく辛いなと感じました。
ミステリとしては、ミスリードにまんまと引っ掛かり、最後まで楽しませてもらいました。
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貧困は連鎖するし、やりきれない生活保護の受給問題
本当に必要な人ほど、届かない現実
最後の最後は少し先が読めちゃったけど、それを抜きにしても悲しい事件
ある程度、小狡いほうが人生は生きやすい
生まれた時点で持ってるカードは大きく違う
何日かにわけて読もうと思ったのに一気読みしてしまった