竜王陛下のもふもふお世話係 ２ 陛下の寵愛はとどまるところを知りません みんなのレビュー

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ウサギ獣人のミレイナと、彼女を溺愛する竜王陛下が今度こそ彼女を口説き落とす2巻目。
web版から終盤の展開を修正したおかげで二人が付き合うところまで行かなかった前巻の時、これならちゃんと二人がくっつくweb版の方が良かったのでは？と思ってしまったけど、二人がくっつくまでの過程を丁寧に描くために分けて2巻目を書き下ろしたのだと思えば多少は納得のいく展開。
ただ、内容はド直球の王道展開だったためにあまりにわかりやすく、逆に簡単に翻弄されてるキャラクター達の察しの悪さに閉口してしまう面もあって良し悪しだった。

ひたすらミレイナ一筋でちゃんとわかりやすく言葉にして口説く陛下の株は爆上げな反面、ミレイナ側はそれなりに長くうだうだと悩んで目を逸らし、問題を先延ばしにしているので株価がどんどん暴落した感じ。
まぁ、陛下も自分の妃に立候補してるような令嬢をミレイナの礼儀作法の手本にさせたりとかの辺りは手抜かりではと判断せざるを得ないが。
ラスト駆け足だったとしても、残念ながらweb版の二人の方がまっすぐで好きだったなぁ。

あとウサギ姿の挿絵がないのも手抜かりじゃないですか？
もふもふが足りないですよ！

絵の話をするなら、正直キャラ紹介ページにウォルトの挿絵があるのも謎。
そこはラルフでは？
もしくはリック殿下とか新キャラアダムのが今巻のキャラ紹介には相応しかったのではないかなぁ。

ものすごく読みやすいんだけど、ちょいちょいはずしてくるところがあって惜しい書籍化だった。