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オイモは確かにいた。
そして、レオンさんも。
気がつくといなくなっていて、
レオンさんのところにいるオイモ。
でも、オイモもレオンさんもなんだかいつも唐突なのだ。。
不思議な文体が、子どもの頃に好きだった少女マンガみたいだったりして、
おイモは、
子どもの頃一緒だったタロに似ていたりして、
なんだか懐かしかった。
加藤久仁生さんの挿絵、とっても素敵。
モモヨのきいろいかっこいいレインコートや、レオンさんの緑色のコート、すてきなんだよなぁ。
ヴァージニア・ウルフの『波』と、
なんだかどこか
似ている。
ほんとに、
いろんなことを、おもい出しますね。
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びっくりするくらい面白かった。
間違いなく童話なんだけど、大人が読んだ方が面白いかも?いやでも子どもにも読んでもらいたいし。と唸りました。深読みすればするほど面白くなっていく作品。
おばかな犬のオイモと、小3のモモヨちゃんの掛け合いが絶妙におもしろくて、モモヨちゃんがふわふわと夢の世界に入っていくのを、姉のみどりちゃんが連れ戻す。
子どものちょっとおバカな感じ、冒険したくなる感じ、を絶妙に描いている文章が癖になるので、ぜひ読んでみてください。
子どもにも読ませたいけどこれは大人にも読んでもらいたい。天才。
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1度目より2度目、3度目の方がジーンとくる。おイモは きっとモモヨちゃんが寂しくないように時々いなくなっていたのかな。でも、レオンさんの所で楽しく過ごしていると思えば悲しくないね。みどり、モモ、ヨモギ色、キンモクセイ…ファンタジーのような、でも、きっと本当にあると信じたい素敵な物語。すごく好きだな、この本。
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小3のモモヨは、モモヨが生まれる前からいる犬のオイモと両親、中学生の姉みどりちゃんと、田んぼが広がり森や池がある田舎町に暮らしている。ご近所のステキなおばあちゃまレオンさんのお家や、カッパの池、裏のお稲荷さん。モモヨとオイモののんびりなお散歩や、家でのみどりちゃんとの会話がモモヨの目線で楽しく語られていく。
モモヨの楽しげな語り口と、水彩画のやさしい挿し絵でスイスイ読ませてくれる。でも途中から、これはどういうことなのかと不安になり始める。読後をふんわりとした気持ちにしてくれるが、小学生が読んでも状況理解できるかな?そして、時代はいつ頃なのか?
大人のメルヘンになっていないか?
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あかるいかなしみが、しみじみと漂う物語。
「ばたばたばかまる出しにあばれていたのが、今はだかれたままじっとモモヨの顔に顔をこすりつけてくる」p86
歳を取った雑種犬のオイモ。
過去と今とが綯い交ぜになって、記憶の中に混在する。いなくなったり、現れたり。
わが家の雑種犬もおじいちゃんになり、「ばかまる出し」だった幼い頃が懐かしいけれど、モモヨとオイモみたいに、どんどん距離が近づいて、どんどん切なくなっている。
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とてもよかった。モモヨちゃんの感覚の世界がとてもいい。子どもの日常っていうのは現実と空想の境目が曖昧で繋がっているんだね。現実も空想も夢も。今も過去も未来も。そんなモモヨちゃんの生きる日々が愛おしくて愛おしくて。わかりやすくないお話。それがまたいい。子どもはどう感じるのか。また読みたい。何度も読みたい。
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先日、飼っていた犬が死んでしまいました。
これを読んだのはその前でしたが、思い返してみると、そういうことだったんだなあと思うところが多々あります。
主人公がまだ小学生で、お話の中で記憶が行ったり来たりしています。そのせいで、今おいもがどういう状況かがいまいち把握できませんでした。けれど本当にその通りで、「まだ隠れて寝ているだけで、そこにいるんじゃないか」とか、思ってしまうんです。
大好きなお兄ちゃんでした。これからも大好き。
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子供向けの絵本かと思いましたが、死別の認識と、悲しみ。命の輝きと思い出の大事さなどが描かれている児童書でした。大人が読んでも結構難しい本で、恐らく色々な解釈が出来る話だと思いました。
へたしたら主人公のモモヨちゃんが既に亡くなっているんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、それはないのかなと解釈しました。
ペットはたいてい先に死ぬし、大人も自分が大人になった頃には老境に差し掛かり、ぽつりぽつりと亡くなって行きます。時間の流れは残酷ですが平等だなと読んでいて思いました。
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子供の見てる世界なのかなあ。自分がいる場所から夢や想像の中まで、みんな平べったく繋がってるような。多分犬と同じで、今しかなくて、昨日も明日もなんかふわふわしてて。どこからどこまでが本当なのかもわからないけど、オイモは年を取って死んじゃったのかな。
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現在と過去、現実と幻とがまざりあい、幸せな子ども時代とそのなかにある死と。
それらは漠然とした夢のようで、しかし、厳然とある現実で。
私の集中力が足らず、はっきりと読み込めなかったけれど、案外それはそれでよかったのかもしれません。
子どものころは、今となっては思い出せませんが、こんな風に現実とそうでないものが混じりあった世界にいたような気がします。
映像で見たいと思いました。
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オイモとレオンさん、モモヨの仲良しはどちらもいなくなったのかな。
パブロを思い出してしまった。
レオンさんもモモヨもオイモもホッコリしていいなあ。
柔らかい色合いの挿し絵もこのお話に合ってる。
優しい気持ちになる本。
小学校中学年から読んでほしい。
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オイモと過ごす、かけがえのない日々
オイモはときどきいなくなる。モモヨはオイモを探しに出かける。そんな女の子と犬の日々は、特別なことが起こらない特別な時間。静かで、にぎやかで。切なくて、楽しくて。なつかしくて、驚きがあって。物語をまるごと抱きしめたくなるような、愛おしい時間が流れています。
「あの日は、少しでも長い時間、モモヨといっしょにいたいと思ったんじゃないかな。オイモ」
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本のサイズ感、表紙の絵、中表紙のオイモ、文と挿絵の構成、モモヨの語り。なんかどれも良かった。
途中、救急車のサイレンが聞こえ、雨の中うら山の階段の上の庭に行く件で、レオンさんはもうこの世にいないのでは?という意識が湧き起こるけど、モモヨの語りは相変わらずで、死を感じさせない。
オイモについても、だんだん年老いていく描写は寂しくはあるけど、それも愛らしく表現されていて、泣きそうで泣かない絶妙なところ。
死ぬということは「ときどきいなくなる」ことのひとつなのでは、と思わせてくれる。
絵は『つみきのいえ』の加藤久仁生さん。装丁は祖父江慎さんと藤井瑶さん(コズフィッシュ)。
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「モモヨは小学三年生。オイモはモモヨの家の犬のこと。オイモはときどきいなくなるけど、いつも暗くなるまえに帰ってくる。それが、その日は夜になっても帰ってこなかった。でも心配してるのはモモヨだけ。みんななんでか気にしてなくて。そこにいること、もうそこにはいないこと、ほんとうのこと、ゆめのこと。すべての境目が浮かんでは消えながら、『つみきのいえ』の加藤久仁生の絵とともに紡がれる、ときどきとえいえんの物語。」
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信頼できる店主さんのおすすめで読みました。
児童文学は子どもの時以来で、なんとも懐かしい気持ちになりました。不思議な暖かい世界観でフワフワしているものの、その曖昧さが小学生の感覚なのかなと遠い記憶を思い出しながら読み進めました。
時間が緩慢で永遠のように感じるのにたった数年の子ども時代。でもこの頃感じたことがずっと自分のどこかに残っていることを大人になって気付きます。
モモヨはいい大人に囲まれていますね。
挿絵の色彩が、タッチがとても素敵で文章にぴったりでした。
また読み返してみようと思います。