紙の本
裏表紙の解説は読まなくていいです
2021/12/19 20:03
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投稿者:オムラ椅子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者の期待を裏切らない、
いつもの調子なんですが、
どうも裏表紙の解説が、内容にそぐわない気がします。
個人的な感想に過ぎませんが、
女性にこう書いたらウケるだろう、という編集の意図が見えます。
体と心を甘やかしてみませんか、といった文章が帯にも商品説明にもついてたんですが、
そういう話だっけ?部分的にはかすってるかもしれないけれど。
ハルキ文庫は女性をターゲットにしているようですが、
わたしはそれ以外の人にもよんでほしい。
アキコの生き方やしまちゃん、しおちゃんの在り方など、
多様性と個々の事情について考えられる内容です。
女性だけにしぼるなんてもったいない。
内容は申し分ない、でも解説で損してる、そう感じました。
ぜひ、解説と帯は無視して作者と登場人物を信じてください。
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久しぶりに読んだ群ようこ。もしかして最新作?
元出版社務めの女性が主人公、猫、女性を中心に描かれている群ようこらしい話。これこれと思って読んだ。群ようこらしさ全開ながらもiPad出てきたりして確実に時代は流れていると思ったり。どうして群ようこの本はこんなに読みやすいんだ。シリーズのようなので全部読みたい。
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作品に馴染みすぎて、実在の人物の日常を垣間見ている気分になってきました。この巻でも悲喜こもごもありますが、多少大きな波がたっても、受け流してやわらかい波にしているあたりが安心感を感じます。
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このシリーズ、確実に最初の頃のほうがおもしろかったんだよなあ…
ちょいちょい余計なところがあるし、空虚になった気がする。残念。
ただ、パンは食べたくなった。
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あいかわらずタルーっとしててよい。
冒頭の若い女性登場で、まさかの鬱展開くるかと思ったけど、そんなこともなく。
登場人物みんないい意味で自分にしか興味ない感じで達観してるとこに癒される。
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体がキツイ時は休む。
決してお気楽でも我儘な訳でもなく、自分を認めて正直に生きる。
周囲への感謝も忘れない。
これってとても大切なこと。
無理を続けて体を壊してしまい、店を畳むことになってしまったお得意先のパン屋さん。
仕事に必死になって、動き続けるしかなくて、気付いた時には体が悲鳴を上げる。
休むのは勇気がいるけど必要なこと。
アキコさんは、自分はそれが出来る環境にある(家賃不要)ということを分かっていて、申し訳なく思いながらも無理はしない。
「たい」と「ろん」は相変わらず甘えん坊で食いしん坊だし、しまちゃんは相変わらずシオちゃんに塩対応だし、喫茶店のママは相変わらず頼れる存在だし、安定のシリーズ。
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アキコのお店は、変わらず暖かい空気に包まれていてホッとする。しまちゃんもシオちゃんも幸せで良かった。
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アキコさんとしまちゃんのサンドイッチ屋さんの変わらないスタイルは相変わらず。
周りにはいろいろな変化があり、アキコさんを取り巻く状況には少し変化があった模様。
長く読んでいるシリーズなので、久しぶりにアキコさんの近況を知れて嬉しい気持ち。
しまちゃんとも色々と話すようになって2人の信頼関係が深まっているのを感じました。
しまちゃんにネックレスをプレゼントするシーンに愛を感じてほろりとしました。
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今回は特に大きな事件もなく、事実婚したスタッフのしまちゃんの新生活?をアキコが訪ねたり、インスタグラムで紹介されてアキコの店や向かいの喫茶店ににわかお客が詰めかけたり、なんて日常が繰り返される。
大きな変化としては、アキコの腹違いの兄であるお寺の住職が亡くなったことと、取引先のパン屋さんが閉店したこと。品質を保つために値上げせず人件費抑えて夫婦だけで頑張った結果、奥さんが体を壊してしまう。
拘るのはいいけれど、続けていくためにはある種の妥協も必要じゃないかなと思う。
もともとサスペンスみたいな不安を煽るような本が好きだったけど…最近の妙な緊張感のせいか、そういったものや過激なものはあまり手にする気にならない。こういった毒のないようなものに、ついつい手が伸びてしまう。
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アキコの無理せずちょうど良い暮らしがいいな。
ついつい頑張り過ぎたり、少し辛くても「大丈夫」と言い聞かせて無理すると、後々大変な目にあったり、続けられなくなったりするんだよね。人に頼ったり、助けを求める事は大事だなって。お互いにね。そんな事を思った。
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群ようこさんの作品は好きなので昔から何冊も読んでいます。
れんげ荘、かもめ食堂などを読んでいたので、
似たような内容だと思ってこのシリーズだけは
読んでいなかったので手に取りました。
慈悲深いスープと美味しいサンドイッチの店主のアキ。
その相棒のしまちゃんと事実婚のシオちゃんは
取引先のパン屋が店を畳んでしまうというなどの
ピンチがありながらお店を営業していくという小説。
群さんの作品らしく、
のんびりとしながらマイペースに日々を過ごし、
そして周囲への感謝を忘れることなく
楽しみながら仕事も私生活も過ごすという
コンセプトがたっぷりと詰まった物語でした。
特に今回は主人公でもあるアキコが
長年勤めていた出版社を辞めて、サンドイッチとスープのお店を営んでいるということもあるので、
年齢的なことから体力の衰えなどが影響しているせいか
「身体がキツイ時には休む」ということが
しっかりと守られているのが分かりました。
これは一見簡単のように思えますが、
これを無理をして必死になって働いてしまい
身体を壊してしまい店を畳むことになってしまった
お得意先のパン屋さんからの教訓でもあります。
とかく今は何かと気忙しい世の中なので、
少しの休息を取ることでその先のことまで出来るという
ことにもなるのでなるべくなら少しでも身体が悲鳴をあげかけている方には覚えていて欲しいなと思いました。
仕事では真面目なアキコの態度とは裏腹に
自宅に居る時の二匹の猫との接し方には
甘くてお茶目なのでこの落差にほのぼのさを感じられました。
今回は特に新しいパンの取引先を探すということもあって、
美味しいパンの蘊蓄や焼きたてのパンの香りが今にも
本の中から漂いそうな描写もあったので、
読んでいてお腹が空いてしまったり、
すぐにでも焼きたてのパンが食べたい気分になりました。
ネコと美味しいパンと優しい人達に囲まれて、
ゆったりとした時間を過ごすことが出来て良かったです。
何も考えずに寛ぎたい方にはお勧めな作品だと思います。
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パンが入荷しなければ休んでもいい
パンの仕入れ先が閉店することになり新しい店を見つけたけれど、今までより遠方になり、天候などの理由で届かない心配が新たに出てきた。またアルバイトの女性が風邪で休んだとき、一人で店を切り盛りしてドッと疲れ、自分が歳を取っていくことを感じる。それでも先のことを不安に思い悩むのでなく、その時に考えていこうという主人公の生き方がいいなと思う。母から受け継いだ店舗を自分に合った形に変え、身内はともに暮らす猫だけ。一人で生きているという気楽さもあるのだろうけれど、取り越し苦労をしがちな私にとってはあこがれの生き方でもある。
一方で、アルバイト女性の別居&事実婚のパートナーとの対等の関係、いやむしろ自分の生き方、暮し方を貫き通そうとする姿、それに翻弄されるパートナーもなんだかほほえましい。この先どうなっていくのかな?
いつも読後感がさわやかな作品です。
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物語は穏やかに進むものの、その中でのアキコの喜怒哀楽が非常に人間らしくて共感できます。
心に残った言葉:「それはいるよ、信じられないくらい、すごい大金持ちっているんだから。でも、そういう人たちがみんな幸せかっていうとそうじゃないからね」
ママは真顔になった。
「このペンダントを買った人も、幸せじゃなかったんだよ。あたしたちが目についたものを買って、いらなくなったから売るっていうのと訳が違うんだもの。特に宝石でしょ。大金をはたいて買ったものをそんな簡単に手放すと思う?店に戻すなんて、その人を取り巻く状況がよくないんじゃない?幸せだったら手放す必要なんかないもの。でも私は大事にしたいなって思ったの。彼がこれをどうしようと考えたときに、あたしを思い浮かべてくれたわけじゃない?その気持ちはありがたいなと思ったわけさ」
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大好きな群さんの小説。
中でも3本の指に入る位好きなシリーズ!
媚びずに堂々と凛と生きているしまちゃんが大好きです!
次作がまた楽しみだなぁ♪
気を張らずただただぼんやりと読めるのが良い!
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アキコの無理をしない姿勢。今のシングル子育て中の自分をゆるやかに肯定し、気持ちがグラつかないことが群さんの作品。を何冊か手にとり感じた魅力のひとつです。 シリーズを通して着実に時代が流れていることも感じます。