紙の本
ファン必読
2021/08/14 15:30
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「大奥」を愛するファンとしてこの本に関わった皆さんにお礼をいいたくなる一冊。
寄稿された大森望氏、夏目房之介氏、巌谷國士氏の文章も読みごたえがありました。
登場人物図鑑
大奥に深い縁のあった黒木家の系譜を興味深く読みました。
赤面疱瘡の根絶に尽力した良順から家定を看取った源一郎、大奥が無くなった後に和宮仕えた源二郎まで。
歴史の転換点に関わる運命にあった彼らは「大奥」にとって大事な人たちでした。
お疲れ様と言ってあげたい。
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男女逆転ながら、江戸時代の大奥がどういう場所であったかわかるのは本当に個人的にありがたかったです。
(いろいろ手を出しすぎて、今、新書と講談社学術文庫が山になってます。北欧関係はすぐに読んじゃうんですが、こちらは洋書もあるという……)
本当に面白かったです。その間に『大奥つどめ』等の大奥を舞台にした作品もいくつか読みましたが、実際のところ、大奥がどういう場所であったのかということに関しては、わからない( ̄▽ ̄;)
そいう意味でもこの本はお勧めです。
特に専門家である学者などの寄稿も多くてわかりやすい♪
私は畑尚子さんの『史実からみる「大奥」の存在と役割』が、大奥女中職制表などがあり、ありがたかったです
大河ドラマなどの時代考証をされている大石学さんがこの作品の11巻から19巻の考証を担当されていたことなどもあり、その寄稿文はとても心に残るものでした。
おそらく時代が早ければ色者扱いで終わっていた可能性もある作品だと思いますが、今の時代だからこそ、認められて海外での賞も受賞されたのだろうと思います。
私は家定と天璋院が好きです。将軍個人になると家綱や吉宗がすきです。
側用人では田沼意次が赤面疱瘡を撲滅するために動くシーンが好きでした。
こうした本が出ると自分だけでは気が付かないところに気づくことができてありがたいと思います。
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単純に”作品のガイド本”だと思って手に取ると、「…なんか違う?」のではないかと思う。
現実世界と作品世界との比較にも面白さを見出せる人向き・・・かな?
土地、時間、空間、社会、文化、思想…様々な世界を旅する為のガイド本なんだろうなぁ。
作者へのインタビューを読むと、作品世界が創造された経緯(成り立ち?)が解って楽しみが深くなる。
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(図書館で借りてみてから購入するかどうか決めようと思ったけれど、順番が待ちきれず年末年始の読書用に購入)
といいながら読む余裕がなく積読になっていたが、NHKで来年から実写ドラマ化という報があり、配役はどうなるのだろうと考えながらあちこち拾い読みしている。史実の点と点を男女逆転設定でも巧みに生かしうまくつないで200年を描ききっているのがすごいとあらためて感心する。主従、友情、愛情など男女の枠を超えたさまざまな関係性がもりこまれているのもみごと(同性同士の信頼や友情に基づいたパートナーシップ、ブロマンス+ロマンシス→フロマンスというくくりをはじめて知った)。
五十音順の「登場人物図鑑」がとてもありがたい(ただ一点だけ、家斉の項目なく参照情報抜けあるのが惜しい!)。ドラマ10をみるかたわらでまた読み返すことになりそう。(2022年9月追記)
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よしながふみ『大奥』の攻略本?副読本?
作品の中の史実をガチで専門家が時代考証し、キャラの考察も歴史上の実際の人物と比較して、同じところ、違うところを浮き彫りに。
歴史好きの大奥読みは必見!
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『大奥』のガイド本。
とある巻の帯には「歴史に忠実(性別以外)」と書かれていたんですね!
たしかに。
うまく歴史を取り込んでいるなーと関心させられた漫画です。
また読み直そう。
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読み返しながら、こちらも同じペースで読んでいくと面白い。
よしなが先生のお考えや、歴史的考察などで、ますます大奥の世界地図が楽しめる!
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[図書館]
読了:2023/3/26
よしながさんのコメントが多くて良かった。
和宮が千恵の再来…初めて知った。和宮が千恵と違うのは、男装に大したストレスを感じていないこと。「私はいつだって私です」新しい時代。
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ミゼラブル(悲惨な)農民・庶民 閉鎖空間の創出というアナロジー(類推)で説明する 賑々しい名前 記録と実態の乖離について述べている 随所に醸される性の越境ムードも 他の作家なら単なる男女逆転寓話になりかねない物語のなかで 司馬遼太郎の小説『花神かしん』 徳川治済はるさだ 特に興味深いのは「サイコパス」。残虐な殺人事件を平然と起こす人達。共感性が薄いから平気で嘘がつけるんです。でも、その分、楽しいことも少なくて、物を読んで感動する事も無いし、心を動かされる事も無い。