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日本列島は細長く広がっているだけに海、山、湖だけでも個性豊かだ。そんな日本列島を地球科学者の著者が紹介する。
日本と言って浮ぶのは富士山という方は多いと思う。富士山はかつて活火山として大暴れしていた時期もあったが、今は丸くなっている。
富士山は1万年前までに形成された「古富士火山」、1万年以降の火山を「新富士火山」と研究者たちは呼んでいる。
最も古い噴火記録は781年だった。山部赤人(やまべあかひと)の歌に残っているくらいなので相当なものだ。
長野県と群馬県境にある浅間山は、今でも噴火が起こっている。2017年9月にも噴火が起こり、登山者50人あまりが犠牲になる悲惨な出来事があった。浅間山は富士山と違って今も荒ぶっている。
山は人を魅了するものがあるようです、信仰の対象になっている。富士山五合目には富士山小御嶽神社があるし、愛媛県の石槌山は奈良時代に役行者が開山してから、修験道の山として知られてきた。山頂には石土琵古命(いわつちひこのみこと)を祀る石鎚神社がある。
多くの図や写真が載っていて、どのようなものか理解するのに役立つ。
これから本格的な紅葉の時期なので、ハイキングに行って目の保養がしたくなったなあ。