投稿元:
レビューを見る
素人の専業主婦が突然、料理研究家に成り上がって、周りにいる女性たちの羨望や嫉妬を描く物語。私に1番近いのは「いつか私も」の水原雪乃かな。雑誌でレシピを真似たり、憧れの料理人のインスタをフォローしてプライベートを見ては、インテリアとかチェックしたり。私のような人はどこにでもいると思うし、私のような人をターゲットに「さわこ先生」は創り出されていくのだと思う。
立場や置かれている環境が違えば
考えも変わっていくだろうけれど、自分の軸をしっかり持たないと流されて、自分じゃない誰かになってしまう怖さを、この物語で改めて知った。
投稿元:
レビューを見る
ラスト数ページ、佐和子を訪ねた元隣人のおにぎりではなく、橘リョーコへのライバル心から再奮起した佐和子。
家族にも、元同僚にも、担当編集者にも見放された佐和子が、最終的に本書の読者にも見放されるだろう形で、物語は終わる。
週間誌にリークした娘の想いは母には届かず。
読み進めやすかったし、週刊誌を読んでいるような感覚で楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
「世の中の流れ」なんてこんなものさと読むのか、「誰の心の中にも敵とみなしている人がいる」と読むのか。
立場が違えば苦労があるので、やはり隣の芝生は青く見えるでしかないのかな。
自分も気をつけなくちゃ。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。登場する女性全てを自分に置き換え感情移入してしまいながら分かるぅと唸りそうになってしまった。登場する女性の中で誰が一番幸せなのだろう?佐和子は誰もが羨む豪邸まで手に入れたけれど幸せを感じることはこの先あるのだろうか。心をざわつかせる彼女は本当に自覚なく天然なのだろうか。スキャンダルで一変していく人達の中で本当に気遣ってくれた人は誰なのかちゃんと気づいたのだろうか。そんな彼女だって嫉妬する相手がいることで原動力となっている。エピローグは残酷だったけれど、そこまで娘を追い詰めてしまったのはやはり佐和子の責任だと思う。本当の幸せとは何かに気づいて家族の信頼を取り戻すことができるのか、彼女の今後によって周りの人の未来も変わっていくだろう。
投稿元:
レビューを見る
「ざわつく女心は上の空」の改題文庫版。すっごく自分って卑しい女だなって思って反省してるんだけど…この本を読むと「よくぞ言ってくれたわ…」というシーンが多くて、自分の性格の悪さがジワジワと表面化してくる…つらい…。
他人の成功が喜べなくて、盲信的に誰かを崇めてる人は愚かだなーと思ってて、でもそんな風にシャカリキになって誰かを信じてみたくて、でも他人の掌で踊るようなみっともないことはしたくないんだよなぁ、っていう、のっぴきならない状態にいてプライドの高い人ほど夢中になりそうな小説。…うう、全部私のことだ…(笑)
投稿元:
レビューを見る
話自体は面白かったが文章は…小説というよりは脚本みたいな。
神泉のホテル街って違和感しかない。渋谷もしくは道玄坂とかで良くない?