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投稿者:モンタワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラジオやYoutubeで著者の取材報告を聴き、好感のもてるお人柄から本も読んでみたくなり手に取った一冊。コロナ禍での選挙取材はいろいろなご苦労もあったと思うが、読むと次の選挙が楽しみになり、自分も漫遊したくなる!
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本中を取材して回っているんだなと分かりました。本音が聞けたり、裏がこうなっているのか、も伝わってきます。他の選挙も、きっと、取材されてるだろうけど、読み手が関心持てそうな選挙を書いてるんだろうな
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フリージャーナリストの畠山理仁氏による、コロナ禍で行われた選挙を中心に書かれたルポ。
都知事選、都議選など大都市の選挙以外にも、保守分裂となった富山県知事選、スーパークレイジー君で脚光を浴びた戸田市議選、選挙ではないが大阪都住民投票など、15の投票についての密着した内容となっている。
主要候補から泡沫まで分け隔てなく追いかける姿勢は素晴らしく、既刊「黙殺」に通じるものがある。
その一方で「コロナ時代の」と銘打っているものの、感染対策と地方の名物が食べられないことくらいしかコロナの影響が読み取れなかったように思えた。
まあ、選挙好きは読んで損はない。
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色々な選挙の現場を巡り、ほぼ全ての候補者を取材して、選挙の楽しさ、大切さを伝える本。
選挙は有権者と候補者が触れ合うことで政治家を育てていく大切な機会だが、それをコロナが妨害し、ネット中心の選挙運動が展開されている現在。
著者はそんな情勢を受け入れながらも有権者が自分の目で候補者を見ることを勧める。
そこには、有権者の厳しい目、愛情のこもった見守りが候補者を確実に成長させるという信念がある。
その土地の有権者でもないのに様々な選挙現場を訪ね歩いてきた著者は、「選挙は人を惹き付ける、選挙の現場には人びとのエネルギーが充満している」、「元気がなかった人も元気が出る、心にも体にもいい影響が出る」と実感している。
この本に出てくるのは熊本県知事選挙、東京都知事選挙、大阪市住民投票、参議院広島県選出議員再選挙など15の選挙現場。千差万別の立候補者の実態が描かれている。
著者は、いずれの候補者も大変な覚悟があり大きなリスクを背負っている、こういう人たちがいないと選挙は成立しないとして、全ての候補者への敬意と感謝の気持ちを訴える。
確かに住民には様々なニーズや課題があり、それに応える政策を訴える主張や手段も多様化するべきだとすることは一理あると思う。
だが、スーパークレイジー君のように派手なパフォーマンスや考え方があまりにも極端な主張にはやはり疑問を抱いてしまう。
政治を担う人には確かな実行力や広い視野、バランス感覚が不可欠だと思う。その上で個性を発揮するのは結構なことだが、単に個性が強いから注目されるというのはいかがなものかと感じる。
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長年、選挙現場の取材に取り組んできたジャーナリストである著者が、東京都知事選などコロナ禍で行われた15の選挙について、独自の視角でレポート。どの選挙についても、いわゆる「主要候補」以外の候補にも丁寧に取材を行っており、そういう候補が立候補する意義について触れている。
もともと選挙は好きなほうだが、本書を読んで、選挙の意義と面白さを再認識した。特に、選挙を通じて政治家を育てるという視点や、選挙は政策アイデアの宝庫という指摘が印象的だった。
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〝「自分の一票では何も変わらない」
そんなあきらめの気持ちを抱くのは、飼い慣らされた人間の愚かな賢さだ。〟
多額のお金がかかっているものだし、選挙をもっと楽しもうと思った。
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読み終わった直後の感想は「次の選挙には
必ず投票しよう」「全ての候補者の肉声を
直接聞いてみよう」と決意を新たにしまし
た。
「コロナ時代の」とはあるものの、いつで
も選挙には数々のドラマがあるのです。
そのドラマが語られている本書は、非常に
意義深い本です。
選挙は終わってしまうと人は「そういえば
あったなあ」とか、それ以上にそもそも選
挙があったことさえも知らない人がいるの
です。
テレビや新聞では決して報じられないドラ
マはとても面白いです。
「投票したくても、そう思える人がいない」
「どうせ自分の一票では、何も変わらない」
と思っている人こそ、本書を読んで欲しい
です。
あの埼玉県戸田市議選で当選したスーパー
クレイジー君にはどんなドラマがあったの
か。
その自治体とは全く関係ない人でも、そこ
で繰り広げられたドラマを知れば、次の選
挙が気になり始めるはずです。
選挙も楽しみましょう。楽しんだ人の勝ち。
次の選挙が待ち遠しくなる一冊です。
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2020年3月の熊本県知事選挙から2021年8月の横浜市長 選挙まで15の選挙を"漫遊"した記録を収めたノンフィクション。およそ一年半の間に(コロナ禍の中)全国各地で、こんなに様々な選挙があるのが驚き。何度も著者の言う「投票する意義」と「投票した後の責任」に心動かされた。読みやすい文章なので、選挙や投票に興味のない人には特にお薦め、また投票に行く人にも選挙の意味を考えなおす一助としてお薦めです。
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私たちの生活に政治は密に繋がっている。何かと理屈をつけて選挙に参加しないのはせっかくの権利を放棄している。いいよ興味ないもん、投票したい人いないもん、そう判断するのはあまりに早計すぎる。ここに記載された文章は私たちが見ていなかった立候補者のドラマとしてすこぶる面白い。"楽しい" って向こうから勝手にやってくるのではなく、こちらが発見するものである。それは意識するしないに関係なく予定なき珍訪、それは諸手を挙げて歓迎しよう。そこから政治が始まるに違いない。
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選挙に対する情熱がすごい。選挙に無関心の人が多い分、これくらいの熱量で選挙を語ってくれる人がいるのは大変ありがたい。私たちに選挙の大切さを啓蒙してくれる。これからの選挙を棄権することなく投票しようと改めて思わせてくれた(今回の引っ越しで、今まで住んでいた中で一番投票所も、期日前投票の場所も圧倒的に遠くなり、住んでいる場所にもよるよなぁとしみじみ感じた。ネット投票とかなんとか違う方法はないものか)。
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投票には必ず行っている。投票する前に自分なりに候補者を調べるし、ちゃんと権利を行使していると思っていたが、そうでもなかったと、この本を読んで反省。
まず一つはいわゆる泡沫候補と呼ばれる人たちを(面白半分に揶揄することはあっても)真剣に見ていなかったこと。拠出金の高さを考えれば、宗教や政党などのバックアップのない候補者は、どうしても訴えたいことがあるのだ。240万から300万円が返ってこない可能性があるなら、ほとんどの一般人は立候補しないだろう。そのリスクをわかった上で立候補するからには、その主張も、有権者はちゃんと吟味しないといけない。その主張の中に、主要候補者にはない素晴らしい案があることも、この本で知った。(それを、その主要候補者が選挙途中から、あるいは当選してから取り入れていることも。)
それから、もう一つは、候補者を育てる、という視点が全くなかったこと。選挙で選んで投票はするが、その人が当選した後どうするかは、運任せだと思っていたが、そんなことはないんだな、と。
参議院広島県選出議員再選挙(河井案里の当選無効による選挙。2021年4/25投開票)での佐藤周一(介護施設職員、落選)の言葉
(医療、介護、保育の給与が低いのはその代表者が国会にいないからだ、と言った後)
「なんでそうなるか。国会議員がタレントや高級官僚や世襲ばっかりじゃけえ。なんでそうなるのか。小選挙区だから。そして供託金が高いから。300万もするから庶民は選挙に出にくい。出ても通りにくい。それこそタレントや高級官僚や世襲、そんな議員ばかりになってしまう。高級官僚が悪いとは言わん。しかし、現場感覚がない。」(P231)
これが泡沫?極めてまっとうでは?それこそタレントや高級官僚や世襲より。
候補者に実際会った方がよくわかるというアドバイスも納得。冒頭の某有名議員の逃げ一択の態度、そういうのは報道されないからね。
こういう本は数年経つと古く感じられる危険があるけど、選挙自体は変わるものではない。著者を応援するためにも広く読まれてほしい。