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すいすい読める。この軽やかさは春のようで、極寒の季節に読むと希望の光がうっすら差す。
足元にください冷気ではなく
猫をあるいは強い打球を
正義と悪みあってみあって
はっけよいのこったのこった観客の勝ち
円周率一万桁を暗記して
誰にも披露しない幸せ
薄手のワンピースを着て、よく晴れた空の下、紫外線なんか気にせず踊りまくれる日が、早く来ますように。
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ほしとんで という漫画を読んでから、最近わりと俳句よりだったのだが、、
帯の短歌にやられた。ジャケ買ならぬ帯買い、否、短歌買い。
ずっと神の救いを待ってるんですがちゃんとオーダー通ってますか
しびれる。
中身で好きだったのは
死神から誘いが来ても今日はまだ「行けたら行く」と答えるだろう
正義と悪みあってみあってはっけよいのこったのこった観客の勝ち
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初めて短歌集を読んでみた。現代短歌は七五調に区切って読むのも文節に合わせて読むのもどちらも趣深い。
三田さんの短歌は単なる生活へのぼやきではなく、文学としての広がりがしっかりと感じられる。共感と内省に溢れた歌集。