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闇は光の母シリーズに興味あり、とりあえずこの本だけ図書館にあったので読んでみる。
今森光彦だけに、昆虫やクヌギを通して生を見つめる話。クヌギに集まる昆虫たち、それを食べるフクロウ、そして、クヌギが死ぬ(これは予想外)。クヌギは死ぬけど森は生きている。クヌギの朽ちた幹や根元にも、命。
絵のタッチが子どもが手に取るものではないけど、「とべ、バッタ」のように読み聞かせすると何度も手にとって読む児童がいそうな本。
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「里山」をテーマにした写真が、よく知られている今森光彦さんがテキストを描いている。
今森さん命名の「やまおやじ」の物語だ。
いつもは、こうして「やまおやじ」という名前で呼んでいるのに、なんでこの絵本では、自分オリジナルのこの名前を使わなかったのだろう?
不思議だなあ。
今森さんにとっては、この「やまおやじ」の一本一本に名前を付けたくなるほど、大切な木なのに、今回の絵本では、時の流れをはしょったがばかりにその愛着が伝わりづらい。
絵本の短さが、時の流れを感じづらくさせてしまって、逆効果だったと思う。
絵本でやるとしても、もっと別の表現はなかっただろうか?
写真で、この朽ちていく木をすべて追いかけることは、多くの時間を費やすこととなる。
でも、絵で構成すれば、その時間を費やさなくても同じことが伝えられたはず。
自然界の輪廻転生を描くことが主眼だったのだと思うけど、だったらなおさら時の流れを感じさせてほしかった。
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1本のクヌギの大木の、生き生きとした姿と
寿命が来て枯れ、朽ち果てていく様…
しかし、そこにも次の命へのバトンリレーがあるのだ…