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成長するために必要な心の持ち方を知ることができる本です。
特に変化が激しい現代社会では、公私ともに、変化への対応に疲れ、不安を抱えている方は多いと感じます。
そんな中で重要なことは、まずは現状を受け入れること、そして、自分ができること、やるべきことを見極めて実行すること。
アメリカを代表する心理学者が、心の危機の乗り越え方を数々の臨床経験に基づいて解説しています。
仕事や人間関係などに悩む人、将来に漠然とした不安がある人などが、その悩みや不安の取り除き方のヒントが得られる1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「失望を恐れて自分や他人の好意に不安を抱き、失望すると恥ずかしさでいっぱいになる。完璧な人間はいないという真実を考えてみると、解放される。この真実に目を向けない限り、ただ悩み続けるばかりで、親しい者同士の間に持ち上がった問題を解決できない。」
「否定的なものを克服するには、肯定的なものを見つける必要がある。いつも悩みが絶えない人は、まずは、すすんであるがままを受け入れる。間違っていると思うすべての中に、正しいものを見つける。失敗につながるすべてのものの中に、成功する方法を見つける。」
「『臆病』は、心のもちよう。いちばん必要なのは、勇気をもって立ち向かっていく術を練習すること。目的を明確にしておく。広い視野と永続的な目的を持てるよう自分を訓練する。自分の持っている素質を受け入れ、さまざまな弱点が入り混じっていることを謙虚に認識すれば、力を養える。」
→先に進むためには、まずは現状を認識し、受け入れることが重要であることが、本を通じて説かれていました。仏教、禅の教えにもつながりますね。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・将来の見通しが、その人の生きる力に大きく影響する。明るい見通しを持っている人は何があっても簡単にはくじけないし、焦らないし、無気力にならず、困難に際しても心の平静を失わない。見通しが暗いと、いつも焦っているし、すぐに無気力になる。
・「今の苦しみは、私の過去から私が自由になるために避けて通れない苦しみである」と認識する。さらに、「それぞれの人が背負った運命的課題を解決していくことが、その人の人生の意味である」ということを理解する。苦しむことなしに、人生の意味を感じることはあり得ない。
○悩まない人はいない、迷わない人もいない
・どんな困難な状況にぶつかっても、できることが一つだけある。それは、「状況の犠牲者」に甘んじるのを拒むこと。目の前の問題を勇気を持って克服しなければ、希望も解決も未来も見えてこない。思い込みや型にはまった考え方から自由になりたいと望まなければ、いかなる進展もありえない。
・トラブルがあったら、ひとりになる時間をつくって、苛立ちを自分の体から追い出す。建設的な手段をとるには、「考えること」が必要。自分を甘やかしていては、怒りを勇気に昇華することができない。状況を受け入れるのは、まず打つ手である。
・��間関係のもっとも深刻な難問でも、自我を抑え、怒りで口角あわを飛ばしあうのを避けるようにすれば、たいていのことは解決する。不誠実にはもったいぶって高飛車に立ち向かってはいけない。敵に不誠実を過信させる。プライドを前面に押し出せば、希望はほとんどなくなってしまう。
・失望を恐れて自分や他人の好意に不安を抱き、失望すると恥ずかしさでいっぱいになる。完璧な人間はいないという真実を考えてみると、解放される。この真実に目を向けない限り、ただ悩み続けるばかりで、親しい者同士の間に持ち上がった問題を解決できない。
○自分にプレッシャーをかけない生き方
・今まで自分自身のことばかり向けていた心を、注意を向ける対象を変え、自分のやるべきことに向けることで、恐怖は克服できる。視点を変えることは、複雑でもなく、難しくない。
・否定的なものを克服するには、肯定的なものを見つける必要がある。いつも悩みが絶えない人は、まずは、すすんであるがままを受け入れる。間違っていると思うすべての中に、正しいものを見つける。失敗につながるすべてのものの中に、成功する方法を見つける。
○なぜ、わずかなことでも傷ついてしまうのか
・人生の流れに乗ろうとせず、また、行動を起こすべき時に行動することを拒んでいると、幸せを手に入れ損なう。できるなら行動の前に考え、何をすべきか決心がつきかねたら、行動してみて、その結果を観察する。トラブルを受け入れることも大事。
・「臆病」は、心のもちよう。いちばん必要なのは、勇気をもって立ち向かっていく術を練習すること。目的を明確にしておく。広い視野と永続的な目的を持てるよう自分を訓練する。自分の持っている素質を受け入れ、さまざまな弱点が入り混じっていることを謙虚に認識すれば、力を養える。
○明日のことは明日考えたほうがうまくいく
・よりよい結果を導くのは、熱心さではなく、自分の可能性をはかる4つのP、パワー、安定(ポイス)、意思(パーパス)、心の準備(プリパレイション)。パワーは、持っていない限り発揮できない。安定があれば平静を保ち、パワーを自由に発揮できる。意志力があれば、自分という“機械”の管理に神経を集中でき、パワーを上手に利用できる。心の準備があれば、技術を伸ばすことに注意を向けられる。
・私たちの行動は、まず想像力が心の中で描いたことをなぞる。意志がイメージしたことに従う。否定的なイメージは、人の意志を徹底的に支配できる点で、非常に破壊的。意志にあらゆる傾向や力を与えるのは想像力であることを忘れないこと。
○「頑張りすぎた自分」を休ませよう
・ふさいでいる気分を晴らすには楽しむことが一番で、その条件の第一は熱中すること。第二に、時間の感覚を捨てること。まずはのらりくらりする術を知る。休暇とは、誤りをおかす時間。遊びの最大の効用は、関心を強引に他に振り分けられること。新しい視点から慣れたことを振り返ると、ぼんやりした偏見が取り除かれる。
・不安を捨て去るべき時は、①本人が成長したために、心配が疵痕ばかりになってしまった時、②事情が変わったので恐れる必要がなくなった時、③恐れていたトラブルが実際に起こってしまった時、④��んでいた安定を確保した時、の4つがある。誰にでも限界があり、それを超えると、ある特別な経験をそれ以上我慢できなくなる。
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だいぶ安定してきた日々の暮らしの中での漠然とした不安。自分で悩みを作っている気がして読んでみた。現状に関係なく今を受け入れる。そうすれば次何をしたらいいかを考えだすしやり始める。それでいいんだな、と心が軽くなった。手元に置いておきたくて図書館で借り、その後購入。加藤先生のおっしゃる「不幸を受け入れる」の意味が少しわかった気がした。
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おすすめに出てきたので、購入。
読みやすく、個人的に内容が入ってきやすかった。
学びが多い一冊だった。
不安を取り除くことが幸せな生き方に繋がるという内容で、不安を取り除くとはどういうことか。不安とは、ということが書かれている。
レッスンとあるが、ワークはない。
しかし、こういう人がいたと、例を出して話が進むため、客観的に見ることができる。
少なかず、この本を読んでいる期間、私は不安と決別することができた。