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タイトルから名言集を想像していたが違っていた。どちらかと言えば名場面集。
読み込む前にパラパラめくってみたが、巻頭と巻末に編者の解説がある以外、本編はスカスカな印象を受けた。
ひたすらセリフのやり取りだけで、シーンが変わるところで2行程度の注釈が入るだけ。
それがずっと続く。
ただ、その間が良いんだな。少しづつドラマの場面を思い出していく。
五郎さんは自分の父と、自分は純たちと同世代。妹一人も一緒。
読み進めながらドラマを思い出すと共に自分らの人生を追って重ねてしまう。
同時代を生きた者だからこそ共感できる部分がある。
不覚にも泣いてしまった。
ファンにはたまらない一冊。ぜひ読んでほしい。
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ドラマをリアルタイムで観ていた人にとっては
涙が止まらない一冊です。
当時、ほとんど一回しか観ていないはずなのに
なぜあんなに鮮明に色々なシーンを思い浮かべ
ることができるのでしょうか。
同じ時代を生きることができた人は本当に幸せ
であったと思います。
本当に本当に黒板家が隣人や、親戚のように感
じているのですから。
そして何と倉本聰氏は「北の国から2021版」の
脚本をこの時点で書き上げたことを綴っていま
す。
映像化されることを願ってやまないです。
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ドラマを見ていた頃にタイムスリップ。私以上に一生懸命見ていた母の姿が浮かんできました。
倉本聡さんが対談番組でご自身の少年時代の経験がこの作品を書かせた、父親は最高のものをくれたと言われていました。経済的には恵まれなかったけど、お金では買えない宝物をくれたとも。親子関係とはそういうものかもしれませんね。
ドラマの1シーン1シーンが蘇ってきました。
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わたしが純と歳が近いせいか、どうしてもこどもの想いで当時の映像は観ていました。この本はわたしが親になったせいか、はじめて父親の五郎の立場で考えることができました。
一番印象的だったのは、純が東京でだれかに危害を与えてしまったことを五郎に伝えるシーン。泥の付いたお札は五郎の血と汗と涙の結晶であり、そんじょそこらのお札とは訳が違う。そのお札を取られたからとは言わなかった純は、知らないあいだに五郎の愛が伝わっていたと思われるシーンです。五郎は理由は聞かなかったが、こんなにも人を愛し愛され、本当の意味で人間らしく生きている姿がここにあるように思われました。高級な住宅、高級な車、贅沢な食事をどんなに手に入れても、手に入れられないものが見えた瞬間でした。カッコよくもなく頭がいいわけでもなくお金があるわけでもなく不器用で短気な黒板五郎が素敵に感じました。人間らしく生きるってなんだ。日本にはいまだに義務教育に哲学がありません。格差社会、貧困、環境問題、多様性、自然破壊、人間中心社会、温暖化なども、40年前、倉本聰はそこに疑問を持ち「人間とは何か」をみんなに伝えたかったのかもしれません。今読んでも新しい思想が詰まった本でした。
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北の国からを全部見た訳では無い。
大学の授業で所々見ただけ。
それでも、北の国からを見て良かったと思えたし、
そのおかげで考え方の幅も広がった気がする。
この本に載っていない場面もあるし言葉や表情、音楽など全てがあるわけじゃないけど、文字で伝わることも確実にある。
1番お気に入りは「石鹸で落ちる汚れもあるけど、石鹸で落ちない汚れもある」のとこかなー