投稿元:
レビューを見る
消滅寸前の過疎集落を立て直して注目を集めたカリスマが首なし死体となって発見された。あらゆる資本を都市部に集中させ人々は地方を捨てて都市に移り住むべきと主張する匿名の人物パトリシアが動画で犯行声明を出し、さらなるテロを予告する‥
地方の再生か切り捨てかという社会派なテーマと、ドローンを使った本格ミステリな犯行が両立して読み応えあり。後半は一気読みだった。
初めて読んだ著者だが他の作品も読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
「錆びていく地方を切り捨て、全てのもの主要都市への移住を!」と主張するパトリシアという人物。
そんな中孤立する村を再生へと導いたカリスマが首なし痛いで発見。犯人はパトリシアなのか?
地方再生か切り捨てかの社会問題を考えさせられると共に、ドローンを使ったトリック、それを暴く官僚の雨宮の推理も見もの。
とある男が一番怪しいと話しは進んでいき、そのトリックが暴かれてその男も自白の展開で何の捻りもなく残念な終わり方やなぁと思ったけど、
最後の最後に10年にもわたる壮大な計画での犯行という展開で面白かった!
投稿元:
レビューを見る
忘れた頃にまた読みたいが忘れられないかもしれない
いずれ実写映画になりそう
本格ミステリ大賞ノミネートで手に取る
生き生きとした探偵役のキャラクター造形、雨宮を好きになってしまう 続くのかな?
犯人たちの想いも地方に住む人間として考えざるを得ないところがある
ドローンが出てくるのにトリッキーではなくちゃんと読めば解けるようになっているところも好き
投稿元:
レビューを見る
緻密な構成に、過疎を中心とした社会問題もテーマ。推理を楽しむだけでなく深く考えさせられた。おばあちゃんが言うように「幸せは天秤よりも物差しではかるべき。秤になんか乗せるから都会の方が、田舎の方がという優劣の話になっちゃう。物差しは人それぞれが持っている。競うものではない。」分断するものでは無く一体。国家財政が厳しいとか関係ない。でも妥協しないで好きな場所で思うままに生きられている幸せな人、どれくらいいるのかなぁ。ほとんどいないから「住めば都」という言葉生まれたのかも。
投稿元:
レビューを見る
幸せは天秤よりも物差しではかるべきなんだ。
秤なんかに乗せるから、「都会の方が」「田舎の方が」という'優劣'の話になっちゃうってこと。
自分にとっての幸せを測る「物差し」を各人がそれぞれ持っていて、それを宛がったときに一番しっくりくる生き方を'選び取る'のだと考えたら。
だとしたら、物差しを宛がえる先はたぶん多い方がいいじゃん。
投稿元:
レビューを見る
“奇跡”の限界集落で発見された町おこしのヒーロー・神楽零士の惨殺体。狂気のテロリスト「パトリシア」による犯行声明を受けて国中が大騒ぎになる。週刊誌記者・馬場園に協力を求められた集落移住者・晴山陽菜子は、高校時代の同級生で“死神”の異名を持つエリート官僚・雨宮雫に助けを求める。
地方再生に意味はあるのか、国の未来を考えよ、と大上段に振りかぶり、劇場型犯罪もどきを展開。
ミステリとしても社会派テーマものとしても正直中途半端。疑わしい人間がほぼいないので、真犯人も動機もデータが出た段階で見当がつく。キャラも中途半端。強いて言えば、「真犯人」が魅力的といえなくもないが……
投稿元:
レビューを見る
早めの展開でこのまま終わっていくのかと思いきや、最後の真相にはビックリ。面白かったですが、個人的には途中はちょっと中だるみした感じでした。
投稿元:
レビューを見る
まずまず。
ドローンを使ったトリックは凄い。
東大卒の作者らしく、登場人物は東大卒が多い。
どうも、設定に無理がある。官僚がトリックを暴いていく過程。登場人物に魅力を感じない。ストーリーに感動が無い。
投稿元:
レビューを見る
物語はなんと言えばいいのか、白黒って感じがした。
カラーではない。
登場人物の感情を淡白に感じたからだろうか。
リアリティを感じられなかったからだろうか。
無駄がなく、ソリッドな文章だったからだろうか。
無駄がないがゆえに「ここに書いておかなければならない重要な情報なのだろうな」と伏線が分かりやすかった。
それでも、終盤の怒涛の伏線回収はきれいだったな。
積み上げていったテトリスを一気に棒で消していく、あの感じ。
田舎で育った身としては、過疎の空気感が手に取るように思い出せる。
それは決して良い空気感ではない。
だが、駅前のシャッターばかりの商店街に、再び活気が戻ることはないのだろうなとも思っている。
どうしたらいいのか分からず、かといって何をするわけでもなく、時間に殺されていくのをじっと見ているだけである。
沈みゆく船。
この表現はピッタリだ。
犯人たちが示した道以外に、全員が助かる道はあるのだろうか、、、?
投稿元:
レビューを見る
パトリシアの言ってることド正論なんじゃ、、、、
ただ中身はトリックが複雑で情景化できないし、最初と最後くらいしか印象に残らない。って感じかな。
投稿元:
レビューを見る
今まさに沈まんとする客船に乗っていながら、その事実に気付いてすらいない愚かな乗客たちを一人残らず甲板へ引き摺り出すために。
遠大な計画のお話でした。
雨宮氏とか神楽零士、週刊誌ジャーナリストの馬場園氏とか視点人物の晴山陽菜子
などなど出てくるキャラも好みでした。
実際、読んでる最中はほぼ一気読みで、ページをめくる手がとまらない、って
言いたいけど、何度か巻頭の地図を見返しながらじゃないと、理解できなくて。
実際のトリックはシンプルなのに、うまく目をくらませられてるかんじ。
うーーん、ただ、途中で分かりますよね、彼が主犯であろうことは。
それを差し引いても面白かったのですが、「救国」の切実さがいまひとつ伝わってこなかったことが残念だったですね。「沈みゆく」地方の実態がもう少し知りたかったけども、そうすると別な話になってしまったでしょうしね。
果たして「救国」は果たせるのでしょうか。
てなかんじで、他人事な私。甲板に出る日は来るのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
犯人やトリックは難しくなく、読みながらなんとなく予想がつくようなものだった。
しかし、「観客になっている国民を全員甲板に引きずり出す」という主題自体が素晴らしかった。
ヒロアカの「未成年の主張」と通じるところがあるな、と感じた。
投稿元:
レビューを見る
__喩えるならこの国は今まさに沈みゆく客船なのでござりんす。
パトリシア…由来は「愛国者」を意味する《パトリオット》と「救世主」を意味する《メシア》。少子化による生産年齢人口激減、超高齢化社会。日本の現状を彼女はこう言及する。日本の存続のために全国民は大都市圏へ集住すべきだと。
心情的に地方在住の身としては「は?」と思ったのが1番最初。しかし国からの補助金が焼け石に水では無いかという疑問の気持ちがあるのも事実。補助金をろくでもないことにつぎ込んでしまう自治体やこの人たち何やってるのと言いたくなるような国会議員とか。トリックはさておき、途中から神楽零士は自殺では無いか、神楽零士=パトリシアではと思った。
__乗客たちよ、一人残らず甲板にでてきなされ。
でも自分は何ができるんだろうか…?
頭の良い官僚の方たち、ちゃんと日本のために頑張って欲しい。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。
でも、私にとっては読後感が悪い!笑
夜に読むのはおすすめしません…
地方と都会とか、答えのない問いがたくさんある中、私はどう生きていこう。
投稿元:
レビューを見る
地方に移住した若者が様々な工夫とアイデアで地方を再生する。カリスマとかした彼の元には沢山の移住者がやってきた。しかし、そこで誰かに殺された?事件の謎は深まるばかり。一体どうやって?時間帯は?一つの突破口が見てた時本当の真実が明かされた。