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べらぼうに面白かった。文章の読みやすさも手伝って、一気に読んでしまった。
この筆者はわからない人の気持ちがわかるというか、他の人の立場で物を考えることができる人なんだろう。こういう先生に教わる子供は幸いだと思う。
あとちょいちょい笑わせるポイントがあるのもよかった。
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ある生物がなんという種名なのかを知る(これを調べることを同定という)ことは簡単なことではなく、知識さえあれば、同定できるというものではないというところから、どのようにすれば図鑑を見て生物の名前を知ることができるか、具体例を多く交えて紹介してくれている。
いくつか比べて、それぞれ異なる特徴を自分なりに書きだす方法は、なるほどなと感じた。図鑑を見て、見分けるポイントの知識さえあれば名前が分かる・・・と単純にいかない理由は本書内でも色々と説明されている。
また、詳しい方に見分けるポイントを聞いても細かく教えてくれなかった理由も分かった。その生物を見てきた人にとっては、本当に全く違うものに見えているのだ。その目を養うのは容易ではないが、その前段階として、図鑑をどう活用すればよいのか、身近にいる生き物を知ることの楽しさを思い出させてくれた一冊。
私は海洋生物に対して興味が大きいが、今度街中の植物などにも注目してみたいなと感じた。その際には本書内でもすすめられていたように、ハンドブックと少し大型の図鑑の2冊を用意しようと思う。
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動植物の「種」を確定すること=「同定」の難しさと楽しさ
をわかりやすく楽しく教えてくれる。同定できるようになる
と身の回りの環境が豊かに見えてくることであったり、図鑑
を著すことの難しさ、また生き物が進化・変化していくもの
であることから同定には限りがあって永遠に続いていくもの
だということなど、読むべきポイントが数多くあった。シダ
の同定は楽しそうだな。
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私も同定大好き人間なので、初めて見た虫や鳥や花は写真を撮っておき、だいたい全部調べて特定している。たしかに、種名がわかったときの快感は麻薬に近いものがある。
著者曰く「ウェブ上の画像の種同定は、種によってはほとんどが間違っていることもある」とのことで、いつもインターネットで検索をかけまくっている私としてはとてもショック…これからはきちんと書籍も参考にしよう…。
膜翅目の同定ができるようになりたいよ~
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同定の道を進むため(?)に読了です。
カテゴリはもちろん、調査士!
タイトル通りの本でしたー
私は、そもそもの図鑑の見方から間違っていました。。
同定に興味を持ったのは、著者のようにそのものの名前が知りたくて知りたくてたまらない…‼︎
という感じではなく、境界木というものがある、というのを知ったからなのです。
地域によって、境界の目印となる木を細い木では3尺、太くなるものでは確か6尺、境界から離して植えることがあるということでした(うろ覚え。
いくつかその地域によって植物はなんとなく決まっているようでしたが、基本的に、通常はそこに自生しない木本で繁殖しにくいもののようです。
まぁ、その辺に生えてたらどれが境界木なのかわかりませんしね…
たいして業務をやってないので、境界木らしきものに出会ったのは一度だけ。
それは書物に書いてあるような種類ではなく、そこいらにもある梅の木でした。
その木の後ろに立って見ると、なるほど境界を示しているようでありました。
単純な私は、これはちょっと勉強せねばならぬのでは⁉︎と思ってしまったのです。
補償の関係でも樹木の同定は必要だし、コレは!と。。
まぁ、そんな簡単なものではないことは想像に難くないですね。
さて、本書では、まず違いを見つけるための“目”の作り方から始まり、実例を交えながら図鑑の使い方、検索表の使い方を教えてくれています。
いやいや、深いよ、同定。
そら専門の学問があるくらいやもんなぁ。
舐めてたわけじゃないですが、1日にしてならず、ですよ。
緑豊かめの現場に行く時は、ちょっとずつ目を作るところから始めてみます。
今年の一つの課題です。
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生き物の種類を見分けるのって簡単にいくのかなとずっと抱えていた疑問が解消された本。
やっぱり大変だよね、でも楽しそう。
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開始:2023/6/4
終了:2023/6/4
感想
同定の難しさ。図鑑を使うために目を養う必要がある。世界の側は常に扉を開いている。あとは自分がそれに気がつくかどうか。訓練でたどり着く。
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面白くて一気に読んでしまった。自分は動植物の違いがサッパリわからないので内容が難しいかと心配したが、初心者(実際には研究者の土台がある分、初心者ではないだろうが……)としての挑戦の形で説明を書いてくれてあって全然飽きなかった。
最後の章の同定は気が遠くなりそうだったので専門的にやるのは大変さのレベルが違うのだろうが、「世界が広がって楽しくなる」くらいを目標に図鑑を使えるようになったら、たしかに素敵だと思う。
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【注意】虫が苦手な人は要注意!実寸より大きな虫の画像がたくさん載っています。
「ある生物がなんという種名なのか」特定する同定が容易ではない事を説明
同定には「目をつくる」ことが大切。
それが出来ていないから種の違いを見分ける事ができないのだ。
手に入れた標本が、典型的な特徴を持っているとは限らないからだ。
捕まえる段階で、体の一部が壊れてしまっていることもある。
時期により、特徴的な形質が見えないこともある。
ここで薦められている方法は
1. 入門向けハンドブック図鑑とやや詳しい図鑑を入手。
2. 前者で「同定に必要な特徴」「同定形質」を覚える。
3. 写真に撮り、場合によっては簡単な図も入れつつ、特徴を書き出す。
4. 気づけた特徴をもとに図鑑を引いて、候補を見つけたら、キチンと解説を読む。
再度確認して種名を確定。
自信のないものは、ひとまずTwitterで質問。あとは季節や場所を変えて、気にしてゆく。
※写真だけでなく、標本採取は大切。それも複数。
注意点
・サイト上の写真は参考にはできるけど、同定の根拠にすべきではない。
・その分野の先人に教えを乞うのが1番の近道(観察会や植物園や博物館)。
・ホームページやTwitterにメールで質問も手段。マナーには気をつけて。
私は膨大な手間暇を要する種名の同定までは望んでいないので
4.の候補位まで見分けられたら良いなぁ。3.が出来たら十分かもしれない。