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久々に美味しいものっぽいアンソロジーを読もうと、読みました。
表紙とは裏腹に、甘くないお話がほとんど。そのほうが好きなので楽しみました。
千早茜「くろい豆」、神田茜「サクラ」、深沢潮「アドバンテージフォー」が好き。
千早さんのお話の熱量、心地好いです。「お腹がいっぱいなのがさびしいのではなく、食べても食べても埋まらないことがさびしいのかもしれない」、さびしい。
神田さんや深沢さんのお話はテンション高く女性同士の確執や駆け引きが書かれてるのだけれど、こちらも面白かった。深沢さんの、これだけ醜い争いを描いてるのに読後感が悪くないのすごい…他の作品も読みたくなりました。
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千早さん目的で購入。
千早さんの作品以外は、あまり好みじゃなかったなー
なので全体の評価としては☆3つかな。
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穏やかな食卓を囲む二人に潜む秘密。
盗まれたエクレアが導く驚きの結末。
最後の砦のような居酒屋に集う人々の孤独。
減量に奮闘する女性が巡り会った恋。
美食の上で繰り広げられる女同士の舌戦。
幼なじみと再会して作る菓子の味。
駄菓子を食べ合う瑞々しい初恋とそれを眺める大人達の切ない祈り。
7人の作家がこしらえた、色とりどりの食べものがたりに舌鼓を打つ絶品アンソロジー。
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7人の作家による食にまつわるアンソロジー短編。
くろい豆
ダラダラした関係の二人、二人が幸せならいいけど…
消えもの
ドラマの中で使われる食べものや飲みものなど「消えて」しまうものの総称。初めて知った。
俳優さんたちの話だったけど、あまり好きでなかった。
居酒屋むじな
なんだか、一番印象的なお話だった。
多分、発達障害か何かだろーなと思われる人が店主の居酒屋。
決して接客が良いわけでもないが、なぜか常連の皆集まってくる居酒屋。新客がきても追い出したりする店主。
ビールと酒しかおかない居酒屋。
サクラ
売れないタレントがダイエットのダイエット企画に挑戦するが実は読者代表としての役。
それでも、お世話になった整体師とウォーキングをして体質も改善され性格も変わり、そして整体師と恋に…
うまく出来すぎた話だ。
アドバンテージ フォー
40代の主婦が学生時代のテニス仲間と会って心の中で何を思っているかの探り合い。
自慢したり妬んだりとかいろいろあるが。
最後は一人競り勝つ女性。
そう、テニスも思えば一番強かった。
ほねのおかし
幼なじみと再会する話。
お互い幸せな家族だったのに、再会してみれば親が離婚。
なんで、疎遠になったのかとか思い出す。
フレッシュガム
夜空に泳ぐ〜の番外編。
それ自体読んだことないから分からない…
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読んだことのある方半分、無い方半分。サクラとほねのおかしが好きかな。柚木麻子さんの文は想像がしやすくて、読みやすくてつい手に取ってしまいます。
逆に、あまり好みでは無いものもありました。
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ガッツリ食べ物の話かと思いきや、そこまで重くない。『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』読んだことないけど、ほのぼのした。読んでみたいと思った。
また、積本増えちゃうな。
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作品によって読みやすかったり、あまり面白いとは思えなかったり。読みたかった作家さんが居たのと、何となく読み始めたら面白かった作品があったので…まあまあですかね?
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タイトルに一目惚れして手に取った。
だけど、読んでみて驚いた。
『温かい食事風景』や『食べ物を分け合う二人』みたいな話を期待していたのに、予想に反してビターテイストなアンソロジーだった。
思わず苦笑いしたくなるような人間ドラマが繰り広げられる。
でも各話の登場人物を象徴するような「食」の添えられ方はすごく良いと思った。
これはこれで新鮮。
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こういう味のあるアンソロジーっていいよね。
電車の中とか隙間時間に読むのにちょうどいい。
わたしは千早さんのくろい豆がすきです。
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本屋さんで「町田そのこ」の名前を見つけ、手に取ってみたらなんと『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』の番外編が収録されているじゃないですか!悩んだんですが、結局買ってしまいました。7人の作家さんたちによる食をめぐるアンソロジーです。
表紙のイラストや装丁、タイトル、そもそも「食」のイメージから私が想像していたものとはかなり違いました〜。食のある風景ってもうちょっと幸福感のある風景かと思っていたんですが、結構大人な、まったく甘くない、むしろ苦みさえ感じるお話たちでした。
ずっと気になっていた千早茜さん、文章の雰囲気はよかったんですが、どうも不倫のお話はあまり好きではなかったので、今回は残念ながらハマらず…。柚木麻子さんはビタミン系のお話しか読んだことがなかったので、ちょっと新鮮でした。
町田そのこさんは、びっくりするくらい短かったです〜もっといっぱい読みたかったなぁ。でも高校生になった啓太くんや「軽食ブルーリボン」の面々の様子を知ることができて嬉しかったです。『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』の『波間に浮かぶイエロー』だけ読み返しちゃいました。
アンソロジーってあまり読んだことなかったんですが、短編集なのでちょこちょこっと読めるし、しかもいろんな雰囲気の違うお話が読めたのは悪くなかったです。
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食べ物×ほんわか系を想定していたので
(「うちのレシピ 作:瀧羽麻子」のイメージ)
結構覆されました!
ミステリー要素入っていたり
男と女の話だったり。
私は4話目の「アドバンテージフォー」が
個人的に好きでした。
学生時代の女4人が集うご飯会。
女子校出身の私からすると、最高の1話でした!
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千早茜さんと町田そのこさん目当てで手に取った。
食のある7つの風景。
おいしそうなタイトルと装丁に、てっきり甘くて幸せな話ばかりかと思っていたけど全然そうではなかった。
むしろ大人で、苦いものばかりだった。
「あなたとなら食べてもいい」という題にしっかり沿っていたのは千早茜さんだけだった印象。
個人的にすきだったからそう感じたのかもしれない。
「お腹がいっぱいなのがさびしいのではなく、食べても食べても埋まらないことがさびしいのかもしれない。」(33ページより)。
わかるなあ…
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【収録作品】千早茜「くろい豆」/遠藤彩見「消えもの」/田中兆子「居酒屋むじな」/神田茜「サクラ」/深沢潮「アドバンテージ フォー」/柚木麻子「ほねのおかし」/町田そのこ「フレッシュガム-『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』番外編-」
タイトルどおり、食をめぐるアンソロジー。不倫カップル、売れない俳優、ぱっとしない中年女性タレント、大学のサークル仲間、幼馴染み、カップル未満の高校生たちと親。それぞれの生きざまを食べ物を通して切り取っている。
「フレッシュガム」は、本編を読んでいたら違う感慨があるのだろうけれど、未読で残念。
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この話とても好き!というのをどの話を読んだ後も思った。本当にどれも好きだけど、千早さんの「くろい豆」、田中さんの「居酒屋むじな」、深沢さんの「アドバンテージ フォー」が特に好きかな。
深沢さんのはなにかを感じるというよりいい意味で何もなくて読後にふふっとなってしまう。居酒屋むじなはなんかすごくすきだな。なんだろな、うまく言えないけど。すき。
あと私はやっぱり短編が好きなんだなと思った。
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"満腹ってなんかさびしいね"
"お腹がいっぱいなのがさびしいのではなく、食べても食べても埋まらないことがさびしいのかもしれない。"
"キャリアは点です。一つ一つ丁寧に点を打って、それを繋げて、消えない線を描いていくんです"
"気にかけてやる相手がいるだけで、生活の軸がぴんと立ち、自分がそうレールから外れた人間ではないようなふっくらした安心感を味わえるのだ。"
タイトルとカバーのイラストからてっきり、美味しい食べ物がいっぱい出てきて心温まる短編集かと思ったら、逆だった。
むしろフォーカスされるのは食べ物より、登場人物の心模様。結構内容も暗めのものが多かった。
食べ物って単に食欲を満たすだけじゃなくて、その食べ物に関する背景とか思い出とか、誰と食べるかによって味も満足感も大きく変わるのだと思う。