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2021/12/18 ジュンク堂神戸住吉店にて購入。
2022/2/19〜2/21
新しい指導要領に対応した大学入試とそれに求められる力の話。これまでに類書も読んでいたので、あまり目新しいことはなかったが、「考える」ことを重要視している今度の改革。なかなか一筋縄では行かんだろうなぁ。
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中学受験の志望校選びの参考に。
新しい大学入試制度に対応できる学びを提供してくれる中学校を選びたい。
使える英語力を身につけられるか
探究心をかきたててくれるか、探求型学習の機会が
あるか
ICT活用
考えて、判断して、表現する
思考力、判断力、表現力
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今年も大学入試共通テスト追試が行われた。今年は、「テロリスト」が出没したり、地震が起きたり、悪い方向に思考回路を駆使してカンニングを行う人間がいたりと、受験生のメンタルに良くないことが起こって大変だ。
大学入試は、大きく変わっていく。と言うのも文部科学省が定めている学習指導要領は2020年の改訂で3つの柱を掲げている。
1.実際の社会や生活の中で生きて働く「知識及び技能」
2.未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力等」
3.学んだことを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等」
ただ、インプットしたものをアウトプットすれば生きていける時代ではないので、社会の変化に対応した形だ。
著者も例に挙げているが、2020年度の共通テスト社会地理Bの問題に暗記するだけでは解けない問題が出た。ちょうど1月9日の「ブラタモリ」で、「天橋立」を紹介したときに、北側から見た天橋立のエピソードを取り上げていた。
天橋立の4地点から撮影した写真の中で北側を選ぶ問題が出た。ネットでは、見ていた受験生から歓喜のコメントが上がっていた。
しかし、番組を見ていなくても、与えられた情報を処理して読みとけば答えることができる。
大学のみならず、高校にも及んでいた。2020年度都立高校入試問題、社会の大問1では、埼玉県川越市の地図や下町の痕跡を示した写真入りの資料も提示されて、これらを見ながら解く問題を出題していた。
学校の教師がこの変化に対応できるかどうか課題だと指摘している。授業のみならず学校行事や部活動も担当していて、さらには保護者に対応も大変になり、とてもではないが、学習指導要領を実践しようにも教員に余裕がない。
コロナ禍で話題になったが、ステイホームによるオンラインで授業を行える学校とそうでない学校との間で差が生まれた。
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2024年4月19日読了。2020年度から始まった「大学入学共通テスト」、それを踏まえ2022年度から教育を受けた高校生たちが受ける2024年度の大学入試、それが目指す理想と現実を解説する本。特に英語の領域などで「迷走している」としか見えない教育・入試の改革だが、国がいかに日本の教育に危機感を抱いているか、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」といった方向性を打ち出してこれからの若者に求められる要素を定義しようとしているか、ということは痛いほどわかった。一方、現場の教員たちが自分たちの受けたことのない・やったことのないICT活用や双方向の授業などを求められ、ただでさえ要求が多く・時間外労働を求められ・社会から隔絶された特殊な環境で業務に励み簡単には変わることはできない、ということもよく分かった。国は変えようとしている、当事者である学生や保護者の我々も真剣に、子どもと日本の将来を考える必要があるのだな。