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昨年12月に著者である田中れいかさんがクラファンをされていたことでこの本を知りました。社会的養護や児童養護施設についてよくわからない方に読んでいただきたいです。田中れいかさんの人生と児童養護施設についてわかりやすく書かれています。
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こんな世界もあるんだな。正直に自身の事をさらけ出し本にしてくれた勇気に感謝。これで私の頭の引き出しが一つ増えた。ほんといろんな人生があるんだな。
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◎児童養護施設出身だからと言って、差別することがないようにしたい。こういう施設はあった方がいい。幸せかどうかは本人次第と感じました。
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児童養護施設って聞いたことあるけどどんなところか知るために一番おすすめできます。本人の明るい性格のためか、元々知らなかっただけなのか、清潔で年間行事が沢山あって意外にも楽しそうなところだなと思いました。ドラマとかのイメージですごく悪い環境だと想像してましたがイメージが変わりました。確かに幼少期から思春期の多感な子供たちが暮らしていくには、とても大変なことだとは思います。でも、個別の将来計画をしっかり立てて自立ができるように考えていくところは、必要に迫られてしているとは思いますが、すごいことだなと思いました。後は施設を出た後のフォローをどうするのかがとても大切だと感じました。終わる福祉は児童福祉しかない。本当はつなげていく必要があるのに、その後の受け皿問題は、成人した後の小児神経科(脳性麻痺後など)にもつながるなと思いました。同じ問題ではないですが、成人した後の福祉を受けられるような流れができたらなと思いました。そして、地域の力というのはとても大事なんだと改めて感じました。
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「児童養護施設に入ったわけ」から退所後まで、著者の素直な文章で綴られています。わたしの知らない世界を丁寧に教えてくださり、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
コラムのように、章立ての間に児童養護施設に対するイメージのアンケートや、実態、著者と当時の学校の先生や友人との対談‥詳しく施設について知りたい読者に対しても配慮がされています。
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児童養護施設って言葉だけ知っていて内情がどんなものか分からなかったけど、詳しく書かれていたので面白かった。事情もそれぞれみたいだけど、一般家庭とそれほど差がないように考えられている仕組みが沢山あったわ。
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児童養護施設育ちのモデル・田中れいかさんが児童養護施設での生活を紹介してくれる。
いや、まったくどこから仕入れたイメージなんだか、児童養護施設での暮らしって理不尽なことや制限がいっぱいあるなかで暮らさなければいけないのかと思っていたんだけど、そんなこともなくて、お小遣いもあればバイトもできるし、塾にも通えるし、スマホも持てるっていうのがイマドキらしい(施設によって違いはあるらしいけど)。虐待や不和のある家庭で暮らすよりよほどいいという印象。
一方で、基本的には18歳で退所しなければならず自立を強いられるというのは大変だと思う。いまどき、18歳くらいなんてまだまだ親のすねをかじりながら大学に通ったりする年ごろだろうに、自分で大学の費用を捻出することを前提に自立を考えなければいけない。もっと、18歳以降のサポートも手厚くしなければならない。
児童養護施設は入所すると定期的に個々の自立支援計画が立てられ、それに基づいた指導や対応がされていくらしい。自立、自立ってそんなに自立を強いるってどうなんだろう。むしろ自立以前の温もりとか安心・安全すら脅かされてきた子だっているだろうに。
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ずっと 児童養護施設で育った本人の意見を聞いてみたいと思っていた。
そんな時、ラジオ番組「こどもてらす」で田中れいかさんがゲストで登場。
現実の生活と本人の取り組みを知り、これはもっと知るために本を読まなきゃ ということですぐに購入手続き。
読んでよかった。
社会的養護、これからの養護施設、退所後の支援など。
さて自分に何ができるか。
大きなことはすぐにはできないけれど、少しずつ行動に移していきたいと思った。
何か少しずつ。。
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『児童養護施設という私のおうち』
著者 田中れいか
旬報社
児童養護施設出身のモデル田中れいかさんが自身の半生を軸に児童養護施設とはどういうところなのかを書いた本。
学術的な本というよりは著者の人生がメインであるので本当に軽い児童福祉の入門本といった感じ。
所々に補足的な立ち位置で児童養護施設に関することや施設の子どもの支援状況などが記載されている。
そもそも児童養護施設というのは虐待などで家での生活が困難な子供に国が提供する児童福祉の中核をになう行政機関である。
まず、流れとしては家庭内での問題が発生、児童相談所での保護、一時保護所での預かりそして児童養護施設での暮らしとなる。
だいぶざっくりと書いたがだいたいこんな感じ。
この本はそんな基本となる知識から著者自身が暮らした世田谷区の児童養護施設「福音寮」の生活を書いている。
一番興味深い箇所は児童養護施設を卒業した後の支援の部分。昔は卒業したら即就職のような流れだったようだが、今は環境も変わってきており、ある程度希望の大学にも進学できるようになっているようだ。
経済的な問題はある程度奨学金などで負担できるようであるが、そもそも受けるハードルが高かったり、ある程度施設によって格差があるようだ。ここらへんはこれからの課題だろう。
そのほかにも、児童養護施設を卒業する前に「自立訓練室(呼び方はさまざま)」というところで1週間〜数ヶ月ほど将来的な一人暮らしのため、一定の金額でお金をやりくりする練習をするようだ。
児童養護施設を退所した後の施設とのつながりという側面でも、困った時の相談先に施設の職員が一番(40,4%)であるにも関わらず、繋がりたいけど繋がれない人たちがあるていうどいるようだ(14,1%)アフターフォローというものもこれからの課題になってくるだろう。社会に出た後が一番めんどくさいと思いますから。
このかたは児童養護施設出身のモデルという看板を掲げることに当初はすごく悩んだようだが、スピーカー(当事者の立場で自分の体験や人生などを語る役割)として活動していく中で、別にいいじゃないかと吹っ切れたようです。
私も全然いいと思います。批判は確かにあるかもしれませんが、児童養護施設で育ったことは事実なんでしょうし、そもそも児童福祉の問題だってまず知らないと、行動を起こそうなんて思わないでしょうから。客寄せパンダが何匹かいたほうが、知る機会は多いはずですから。
ちなみにこのかたはyoutube「社会的養護専門たすけあいch」というyoutubeチャンネルも作っているので興味のある方は是非どうぞ