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喜怒哀楽を洗濯機の中に入れたみたいに、感情がぐるぐる回ります。
これまで好んで読んできた本と少しジャンルが違うので、小説を読みながらこんなにも感情が振り回されたのは初めてです。
これから何回も読み返していくうちに、受け取り方が変わりそうな本。
読書好きとしては、好きな人が書く本は堪らん!
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「形や仕掛けなどではなくただただ圧倒的な大きさで観る者の心を夜空へと吸い込んだ」が本作イチ好きな文。
人間関係と花火、どちらにもかかっているような、そんな一文。
顔色を伺いながら生きる。
それは生まれた境遇をどう生き抜くか、仕方なしに身についた処世術。きっと好きでそうしているわけじゃない。甘えられたらどんなにいいだろう。ビクビクしながら。騒ぐ胸を必死になだめながら。この場をいかにポジティブな空気に変えていくか。その瞬間を切り抜けること。それが自分が生きることだと本気で思っていたりする。
怯えながら生きる草野だけれど、武器を持って前に進むこともできる、強く優しく成長していく姿に胸をうたれた。
辛さ悲しさを笑い飛ばしてくれる人との出会い、絆は、未来への光だ。友人と、近所の大人。出会いはその人の人生を左右する。良き方へ転じていった本作は、同じ悩みを抱えている人にとって希望だと思う。
友人との会話や、家族の間に起こる事件に、もうすこし細かな描写などがあれば、もっと盛り上がるだろうな。
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岡山に住む、家族のお話。
と、一生ものの友達のお話、将来の話。芸人の話。
話が通じない人ってこういう人のことを言うんだって
心から嫌気がさすくらいこの作品の父親が嫌いだった。
息子がお母さんがどれだけ気を遣って
気を強くして生きてきたかって
なんで少しも周りの人の気持ちを汲めないんだろう…
息子と父親の初の大喧嘩、岡山弁がグサグサと刺してきたな〜。
伊勢くんとの関係は素晴らしかった!
伊勢くんとの会話があったから
人間らしく生きられたんだと思う。
ここからはかが屋のことも触れると、
『イヤホン』ってコントネタが大好きで
そのネタの表現というか会話が入れ込まれてて、
本気で泣きそうになりました。
最高の友人に出会えてよかった!
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風景描写がわかりやすくて頭の中で映像化されて読むことが出来た。繊細な主人公の心情が伝わってきて、子どもの頃、親の理不尽な言動に悩まされた事があったなぁとか、色々なことを思い出したりした。とてもすてきな小説だった
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いい意味で文章が加賀さんっぽくて
描写が繊細に描かれていました。
父はどうなったのだろう?想像の余白を残しての終わり方、掻き立てられますね。
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2022.1.2
自伝的小説というのを分かった上で読んだので、特に家族関連のエピソードはほぼ思った通りに話が進んでいったのだけど、やはりそれでも夢中になって読んでしまった。
そこまで自分を追い込まなくて良いと言ってくれる伊勢くんがいて本当に良かった。
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親は子にとって呪いなんよな…
親が死んで初めて子は自由になれる。
そこまで大袈裟な話でもないけれど、
そんなことを思い出した。
加賀?草野?さんは優しすぎるんやろな。
幸せになってほしいと思う。
これからもかが屋応援したい。
私もいつか、こんなふうに自分のことを書いてみたい。自分の本ができたらどんだけ嬉しいだろう
この本、図書館で半年くらい予約待ちした。余談
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元々かが屋が好きで読んでみた。なんだか加賀さんらしい田舎臭い感じがほっこりした。ただ自分の父親がこんなだったら私は上手く生きていけたのだろうか。
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どんなふうに物語が進むのか、ハッピーエンドなのかそうではないのか、全くわからないまま読み進めた。
実話ベースということもあり、きっとだいぶオブラートに包んだ書き方なんだろうけど、父親のキャラクターは嫌いじゃなかったな。
お酒は怖いけどね。
芸人さんの書く文章って、すごく考えられていて繊細な感じがした。
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お笑い芸人さんのことはよく分からないけれど
書店で見て興味本位で手に取ってみた。
この父親、読んでいても腹が立つ。
P38〈ぼくが家族を守る〉
小学生の大地にそう思わせるほどのダメっぷり。
でも、お母さんと、おばあちゃん、そして友達の伊勢くんという
味方がいてよかった。
その後、父親はどうなったんだろう。
自分の頭の中で綺麗に整理され
冷静な目で書かれているので読みやすかった。
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初読。図書館。自伝的小説。とはいえ一作の長編をかきあげて出版することは誰にでもできるわけではない。とんでもない父親だから書き残しておこうという気持ちになったのだろうか。芸人はなぜ本を書くのか、私の長年の疑問です。
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アルコール依存の父親の機嫌を伺いながら、緊張した生活を強いられていた草野少年のお話。(言語化能力の高い方!)恥ずかしさ、怒り、申し訳なく思う気持ち、諦め等 本当に様々な感情が描かれています。
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完全実話じゃないとはいえ、かが屋の優しさの源泉が少し見えたような気がした、、ほっこり
ちょうど自分も、自分の情けなくてだらしない人生をおもろいと思い始めた時期だったので、誰かに話したくなっちゃった
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加賀さんの実直な人柄が伝わってくる話だった。
かなりヘビーな幼少期のはずなのにふんわりと軽妙な語り口で、さすが芸人さん。
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なにも解決しない物語。ひどい話なのに読み続けてしまう自分がいました。ひどい父親なのに、最後の最後までこの父親が可哀想に感じるのはなぜかしら?こんな思いが、我慢を続けた息子の気持ちと同じかどうかわからないが、子どもはたいへんだ!とつくづく感じる本でした。