おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか！ １ （ＬＩＮＥ ＣＯＭＩＣＳ） みんなのレビュー

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これLGBT扱ってると思わなかった。家族から嫌われ気味なお父さんが主人公であり、息子が引きこもりかつゲイかつ女装欲があるて感じだけど全否定する主人公。そこに息子の想い人？と関わることによって多様性を知る。どんどん考え方をシフトする感じが心地よきかな

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変わろうとする昭和な価値観のお父さん。可愛いが好きな息子。お互いの歩み寄りを見てると、自分の家族もこんな風になれてたら良かったのにと思う。ただ、俺は変ったぞという自画自賛が大きすぎて失敗するお父さんを見てると、似た父を持つ娘としていい感じにイライラするし、愛おしくもある。面白い。理解し合えようがし合えなかろうが、受け入れ合ってみんな仲良く幸せになれ。

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いわゆる「価値観アップデート」って、「時代に合わせて自分も変えていかなきゃいけない」ってことかと思っちゃうけど、本当はたぶん違うんじゃないだろうか。
「理解しがたいものに対しても、まずは偏見を持たずに受け止めてみる」
「わからないことに対峙した時、理解しようと努め、自分も省みる」
こういうことができる人が今求められているんだと思う。
そういう人ってきっと一生人間的に成長し続けられる人だと思うし、それこそ本物の「立派な大人」なんじゃないだろうか。
変化を恐れなければ世界が開けてきて対人関係もきっと面白くなっていくし、変なプライドに踊らされることもなく、あわせて自分自身のことも認められるだろう。
せっかくならかっこいい大人になりたいものだ。

日頃から価値観をアップデートできないおじさんにうんざりすることは多々あったけど、おじさんたちはこういう気持ちだったのかな…とちょっと理解できた。少し歩み寄れた。
時代によって考え方が変わっていくのは当然だけど、それに対応するのはかなり難しいということもあらためてわかった。

おっさんが新しい価値観を知っていく話だけど、おっさん側を全否定するわけでもなく、逆にLGBTQや腐女子などその他の立場に対しても変な決めつけがなく、ひとりひとりを大切にしようとするとても素敵なマンガだと思う。
1巻は導入だから物語的な面白さは弱いけどだんだん面白くなるし、たくさんの人に読んでもらいたい作品。
ドラマ化するらしいので、アップデートしたくないおっさんも、してくれないおっさんに不満がある人にも、たくさん届くといいな。
タイトルのインパクトが強すぎて誤解を招かないかだけ心配。笑