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タイトルから勝手に津村さんのエッセイだと思ってたので面食らった笑。
短編小説でどれも面白かったです。
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1章2章と大爆笑でした。
本で泣けるぐらい笑ったのは
初めてです。
ワーキングホリデーで引きこもってる人の生活や、
女3代の冷蔵庫領地争いなど、
地味やけどじわじわ面白みが迫ってくる話が詰まってます。
牢名主では、追う人追われる人の関係性が
分かりやすく書かれていて、
はっとさせられました。
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前作の「サキの忘れ物」の時のように、毛色の違う少しファンタジーというか、近未来の空想小説的なお話もありますが、これも「ああ、近い将来こんな世の中になるかもなあ・・」と思わされてしまうところがすごい。
一番好きだったのは「粗食インスタグラム」。声でしか知らなかった取引先の相手の女性とふとしたことで出会い、仲良くなれるお話は、「サキの忘れ物」に出てきたお話で、「内さん」という女性と知り合った主人公がコーヒーを飲みながら話をする場面を思い出しました。
大人になってから、利害関係全くなし、子供関係でもない、新しい友達ってなかなか作る機会がないですが、ふとしたきっかけで人と交わることって楽しいですよね、と作者に言ってみたいです。
「レコーダー定置網漁」も、地味な一人暮らし生活の主人公の世界にいつの間にか魅了されて、ムーンTVの松田さんの出てくる料理番組、私も見たいな、などと思わされてしまう!
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他の作品は、読んだ後の満足感が割と高かったと認識していたのですが、小川洋子さんの作品を読んですぐに読んだためか、「単語の順番」や「てにをは」を変えた方が意味が通じやすいだろうとひっかかる文章が3か所くらいありました。
という私の文章も褒められたものではありませんが、勝手な感想ということですみません。
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ブグログで上位にランクインしていたから、読んでみたが、あんまり読む気がしなくて、読み終わるまで、すごく時間がかかってしまった。読んでいると憂鬱な気分になる。毎日が憂鬱な人は、共感が得られていいかもだが、おそらく普通か、まあまあ楽しい人が読むと、疲れる気がする。
発想は、面白いがおすすめはしない。
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2021/11/25リクエスト 1
本の出来とかではなく、読んでいて別次元にトリップできるわけでもなく、読むだけで疲れ切った。
元気な人が読むには、いいと思います。
ますます疲労が深まったので、私にとっては星1。
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人生にくたびれている感じがたまらなく良くて、じんわり沁みる短編小説集です。なんかわかるなぁというほどよいうんざり感が見事に描かれています。
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「レコーダー定置網漁」「台所の停戦」「現代生活手帖」「牢名主」「粗食インスタグラム」「フェリシティの面接」「メダカと猫と密室」「イン・ザ・シティ」の8編。2012年から2021年までの間に何れも雑誌『群像』に掲載された短編。
「現代生活手帖」のロバが商品を配達をしたり、月一回訪問して不用品をこっそり持ち帰ってくれるロボットが居たりする何とも不思議な近未来?設定とか、疲れてごはんを考える余力もない女性社員がアップする「粗食インスタグラム」とか、津村さんらしいクスクス笑えるユーモアもいっぱい詰まった物語なのです。本当なら・・・。
でも、どうも乗り切れません。
津村さんらしい「陰キャ」。覇気も無く人生にくたびれている感じの主人公が低空飛行の人生を淡々と生きていて、でも最後はなんだかじんわりいい感じになるような話なのです。しかしどこかに分水嶺が有って、上手く超えた人にとっては愛おしいような話になるのですが、今回私は上手く超えられず。そうなると、どうにも憂鬱感がぬぐえなくて。
ちなみに、各編の扉に挿絵が有って、表紙はその挿絵を並べて作られています。
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タイトルはあれだが、この本を読むことで身につくことは、おそらくない。でも、収録されている8篇の短篇は、現代生活に疲れたぼくの心を癒やしてくれた。仕事や生活で行き詰まり、にっちもさっちもいかなくなった経験がある人なら、それぞれの作品で描かれている状況に共感できるんじゃないかな。そしてそこから無理に頑張らなくても、なんとかなりそうな手応えを得られたような気がする。
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地味というか穏やかというか、日常が描かれている。読み始めは??→淡々と読み進める→後半4作品ハマる。人生は日々取捨選択、結構脳みそ疲れますよね。わかる、わかる。面白かった。
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ずっとキンドル化されるのを待っていたけれど全然なりそうにないので、紙の本をきのう買ってきたら一気読みしてしまった。
とても津村さんらしい短編集。
各短編の登場人物はとにかくいろいろなことに疲れ切っている人たちが多い。いろいろあって(ってひとことで言えば「ストレス」というものなんだろうけど)、なにを食べるか決めるのがしんどいとか、なにかするのがとてつもなく面倒だとか、友達がいないとか、SNSがつらいとか、会社がしんどいとか、人間関係のトラブルにあったとか。そういう人たちがほんの少しだけましになっていく、という話が多いんだけど、そのきっかけみたいなものが意表をついていていい。粗食の写真をアップするとか、会社でこっそりメダカを飼うとか。文章にユーモアがあって、描かれている状況はしんどいんだけれど、笑えて、けっこう楽しそうじゃん?とも思えてしまうような。わたしは本当に津村さんの文章が好きだ。
とくに中高生を書いたものがすごく好きかも。中高生って思わせないような普遍的なものがあるような。ああいう中高生だったらよかったなと思うような。
あと、近未来の話とか過去の話とかSFっぽいものもあるんだけど、ちょっとコニー・ウィリスみを感じるのはわたしだけかなあ。
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何気ない日常を8つの短編にしているが、どれもあるようでちょっと笑えるところもあって楽しめた。
自分の中でハマったのは、冷蔵庫内の陣地争いで
なんやそれ、って突っ込みをいれたくなった。
でも当人にすればそれぞれの言い分があるのだろう…と。
それに次いで、粗食インスタグラムも夢中になってしまった。
「つらつらと何かを選ぶという判断をすることに倦んでいる。」
確かにそういう気分の時ってあるんだなぁ。
Instagramでも綺麗な器に彩りの素晴らしい料理が、これでもか、というくらいある。
それより、つまらない食事がポツンとあると、なんだこれって二度見してしまう。
それでもあるよなぁ、こんなときって思えて愛おしくなったりする。
自分の中で、情けないなぁと思ってもちょっと笑えることがあればいいのでは…と感じた。
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短編集。日常生活で「あるある」の話ばかり。「牢名主」が一番良かった。こういう厄介な人間関係ある。でも、どちらのタイプにもなり得てしまうところが怖い。この短編集に登場してくる人たちを自分に置き換えたり、周囲の人に置き換えたりしながら読んで楽しかった。
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興味深く読みましたが、何となく納得できないと感じました。何もかもを投げ出したいほど大変な思いをした人がその程度のことで前を向けるのか?と疑問が…。前を向いたにしても一瞬じゃないのか?とか。
最後の話は好きでした。
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さまざまな場所で、さまざまな立場で疲弊する者たち。平凡な日常にある、どうしようもなく私たちを疲れさせ、蝕んでいくもの。それでも小さなきっかけで、ふと一歩前に進んでいけることがあるのかもしれない。そんな小さな希望を与えてくれる8つの物語。
中でも好きなのは、
多くの情報に溺れそうになりながら、選択するということにどうしようもなく疲れ果てた主人公に激しく共感を覚える「レコーダー定置網漁」
近未来の、便利そうだけどちょっと緩いサービスに心和む「現代生活手帳」
エルキュール・ポアロの秘書、ミスレモンを題材にした「フェリシティの面接」
それぞれテイストが違って飽きさせず、でも共通して「今」にどうしようもなく疲れた者たちの小さな前進が描かれていて、読後は暗くない短編集でした。