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服部時計店の創始者である服部金太郎の一代記だ。感激して思わず涙が出てしまった。それも一度ならずに二度三度、銀座にある服部時計店本店のビルは今でもある。小生も知っている人物も何人か登場する。そのうちの一人にかの有名な渋沢栄一だ。我が息子や社員にも本書を読んでもらいと贈呈しようと思っている。
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成功した人の話ですね。
波瀾万丈あったみたいだけど人格の素晴らしさとか成功した部分だけがクローズしただけに思える。
苦労した部分が伝わらない。
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渋沢氏の論語もしかり。昔の実業家たちには哲学があったってことですね。たいへんおもしろくサクセスストーリーとして読みましたが、美談が過ぎて、なんだかNHKのドラマみたいと思ってしまいました。金太郎さんは昭和9年にご逝去されたので、太平洋戦争は体験されていなかった。昭和20年に終わったあの戦争で、この企業が時代の荒波をどう乗り越えたのかも知りたいと思いました。
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服部時計店(後のセイコー)の創始者服部金太郎の伝記的小説。正直、勤勉、先見の明がビジネスには必要だと証明する。
いい人の側面しか書いてないのは難点だが、伝記として面白く読んだ。
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人との出会いが大切。服部金太郎も吉川鶴彦と出会わなければSEIKOもなかったね。
現代は昔ほど時計の必要性が無くなり、装飾品に近いものになってきた。これもスマホの影響からかな。
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東京で欧州からの輸入品を主に扱う洋品問屋「辻屋」がこの本の主人公、服部金太郎の初めての奉公先。
そこで13歳から15歳までの二年間を過ごす。
辻屋の主人、辻粂吉は、常にアンテナを張り、丁稚であろうとその教育は必ず人の財産になり、店の財産になると考えて、毎日ではないものの幾度も講話を聞かせ、その大番頭、蒲池伊平にしても、使用人にも、福沢諭吉の「学問のすすめ」を聞かせるほどだった。
金太郎はどこの奉公先、塾でもその勉学ぶりと性格で気に入られ婿にと請われる人物。
だが、金太郎は前に旦那様の粂吉に教えてもらった海外の懐中時計に衝撃を受け、いつしか独立した時は時計を商いにと考えていた。
色々な経験は全て必ず役に立つ。思慮深く、常に考え、商いの全容をも考え尽くした金太郎の伝記。
長編ながら実に興味尽きない内容で、ビジネスの場にも通じる本になっている。
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時計で有名な「セイコー」の創業者、服部金太郎の物語。山あり 谷ありの人生の中で同じ志を持った人達と出逢えたのは唯一の財産だろう。実在した人物の生き方を小説として読むのは興味深い。
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鉄板楡さんの小説を偶然図書館で見つけたので、
借りて読んでみました。
今回のお話は、SEIKO(時計会社)の創業者のお話。
アマゾンの説明に「セイコー創業140周年記念作品」とあるので、
セイコーが楡さんに社史のようなものを作るために依頼したのか?
実際のところはどうだかわかりませんが、読み手としては純粋に楽しめますし、
こういう形で自社の歴史・DNAを残すってのはアリだと感じました。
きっと、SEIKOはこの本を社員に一冊配っているはず!
(私の勝手な妄想だけれど。)
もし自分がSEIKO社員でこの本を配られて読んだら、
間違いなくテンションとモチベーションが上がりますね。
今や、時計は当たり前のようにに事情に溶け込んでいますが、
主人公の服部金太郎がビジネスを始めたときには、
まだ日本では時計はポピュラーではなく、
輸入に頼っていたそうな。
壁掛け時計から始まり、目覚まし時計や懐中時計を経て、
腕時計になっていく歴史を追いながら、
主人公がいかにしてビジネスを大きくしていったのかが
追体験できます。
企業からの依頼案件か?と疑ったのは、
他のレビューにもあるように、
主人公のいいところしか書かれていない(美化されている)からなのですが、
一応、この話は史実をもとにしたフィクションらしいです。
フィクションだけに、徹底的に美化したということなのか!?
実際は、清濁併せ呑むようなところがあっても
良かったのではないかと思います。
とは言え、いつもの楡さん節で、
主人公が成長しながら成功していくのは
読んでいて気持ちがいいですし、純粋に面白い。
楡さんの小説が好きなら、迷わず読みの一冊です。
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★★★★
今月3冊目
SEIKOを立ち上げた服部金太郎さんの自叙伝小説。
こんな素晴らしい方がいるの知らなかった。
一代ででっかくしていく才能はもちろん、やはり人、パートナーに恵まれた事。
やはり事業が上手く行く成功者の哲学、考え方は、人のため。素晴らしい、良い本でした
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一代にして世界に通用する時計会社SEIKOを創りあげた服部金太郎の人生譚であり、また技師長として金太郎を支えSEIKOを支えた吉川鶴彦との物語でもあると感じた。
金太郎は作中にて度々鶴彦に対して盟友であると語り感謝を伝えているが、中でも特にこの本のラストで関東大震災で全壊していた銀座本店の再興がなされ、金太郎が「自分と鶴彦二人が城主の城なんだ」と鶴彦に対して伝えるシーンがとても印象に残った。
またあれだけ成功し高い地位を持つようになってからも「今まで関わったすべての人々のおかげで今の自分がある」と胸に刻む金太郎の姿を見て、心に響くものがあった。
人は決して一人だけでは生きていけないし、無駄だったと思うようなことや辛く苦しい出来事も生きていく中で多くあるだろうがのちに振り返ってみればすべての事柄が自分にとって何一つ欠くことのできない大切なものであるということを心に留めて、これからの人生を前向きに生きていきたいを思った。