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傑作短編集ということで、既読作品ばかりなのだけど、やっぱり阿刀田作品はいい。
こういう、日常の隣りにあるちょっとした怖さとか、ぞくっとする感じに没入。
ま、「爪のあと」の男性は、つらっと何してやがるって感じで好きになれないけど。こいつが痛い目に合うオチがほしkったw
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小学生の頃、親の本棚にあった阿刀田高の本をソッと抜き取ってコッソリ読んでいた。
ちょっといけないことをしているような気持ちでドキドキしながら、大人の世界を覗き見ているような気になっていた。
私にとって、阿刀田高といえばそんな思い出の作家の一人。
読んだ感想としては…はて、こんなにマイルドな結末を書く作家さんだったっけ??最近の刺激の強いミステリー小説をたくさん読んで、感覚が麻痺してしまったのかなぁ…。
でも筆致は美しくて、子供の頃の、のめり込んだ気持ちが思い起こされた。「あとがき」にも同じようなことが書かれていたけど、なんか情景がカラーでふわぁって浮かんでくる感じ。
書かれた時代のこともあって、ちょっと古くさく感じる設定や言い回しもあるけど、個人的にはそれがさらに趣深く感じる。
そして最後の短編「迷路」!!
これ、なんか掲示板とかで有名になったコピペのの元ネタなのでは!?って、非常に興味深かった。
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昔、おそらくまだ学生だった頃阿刀田さんの本に出会って、それまで読んでいた星新一のものとは一味ちがう短編にハマっていた。まだまだそんなに人生経験だってしていなかったのだから、何がそんなに面白かったのか?
今この本を読んで、読みやすいのだけれど、そしてもうそれなりに酸いも甘いも味わってきただろうに、まだよくわからないような…
中では「初詣で」が好きだったけど、阿刀田さんが意図したものを読み取れてはいないだろうな。