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だいぶ重い恋愛小説だった。というか、読みながら「これは何というジャンルなんだろう…?」と考えてしまった。帯のとおり、すべて地獄に続いてる。でも現実にありそう〜と妙にリアルなところも怖い。
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ほんタメから。
地獄と帯にあるが、短編5篇の恋愛地獄をたっぷり楽しめました。
「ミニカーだって一生推してろ」
いちばん好き。一生推せには思わずにやけてしまいました。わかる(笑)
「愛について語るときに我々の騙ること」
男性2人が女々しくて苦笑いでした。今どきなのでしょうか?愛ではないかな?
「健康で文化的な最低限度の恋愛」
貫き通せれば嘘も本当に変わるかも?並々ならぬ努力。この愛がいちばん好みかな。自分はここまでできないけど、好きな相手がしてくれたら嬉しいもの。
「生活を侵食するこれは何だ?嘘だろ、とわざわざ口に出して言ってみる。これが恋だというのなら、今までの全てが茶番になってしまう。」
恋なんて何かが狂えば、一歩先は地獄なのだ。
でも恋の天国と地獄時期なんてあったほうが後に振り返った時人生の醍醐味を味わった気になれますよね(*゚∀゚)b
真っ最中の本人たちは、これは正しい愛じゃないと思っても、じゃあ愛じゃなければこれは何?!と叫んでいる。おもしろかったです!
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尊い、エモい、共感、といったプラスとばかり思い込んでいた感情たちを突き詰めることで定義が揺さぶられるいい本であった〜
朝井リョウさんの観点をよりポップにより斜めから見つめてる感じ
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タイトル通りの本。
好きなジャンルじゃなかった。
これはこれで面白かったけど。
1話目はとにかく気持ち悪くて、読むのが大変だった。
後半に連れてなんとなく分かる様な気がしてくる。
ただ、もっと若い時に読めば(高校時代とか)、別の印象だったのかも。
愛にもいろんな形があるよね。
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発売当初から気になってはいたものの、なかなか手が出ず…。やっと読了しました。
すぐに読まなかったことをこうかいするくらい、とてもとても大好きです…!!!
偏愛すぎると言うか、危うい雰囲気好きすぎて、語彙力なくなりました。
全編通して好きな愛のお話が詰まってた。
『ミニカーだってずっと推してろ』は危ない綱渡りのようなドキドキする愛で。心の拠り所は何になるか分からないなと思いました。
『きみの長靴でいいです』は妻川さんがあまり好きにはなれなかったけれど、そりゃ本気になるわ…っと。
『愛について語るときに我々の騙ること』は 、もうよくある三角関係どころじゃなかったです。女×男×男は最高でした。牽制し合うの、良き…!
『健康で文化的な最低限度の恋愛』は、彼好みに変わっていく女の子の気持ちが分かりすぎて痛かったです。さすがにそこまではしないけれど、好きな人と話したくて、繋がりたい気持ちは誰でも同じだなって。
『ささやかだけど、役に立つけど』は『愛について〜』の視点別で、タイトルのセリフもあり楽しかったです。教師大変そう。
全部全部、たしかに少し変わっているけれど愛だなと。気持ちがわかる部分、分からない部分がありゴリゴリされました。
全編大好きだけれど、特に『ミニカーだってずっと推してろ』と『健康で文化的な最低限度の恋愛』が好き。
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2022/04/23読了
#斜線堂有紀作品
だいぶ拗らせた恋愛オムニバス。
まさにタイトル通りだ。
恋は盲目というけれど
俯瞰で見たら地獄絵図のような恋愛も
当事者はめちゃ楽しいんだろうな。
廃遊園地の殺人の文体がすごく良くて
手にとってみたけど、とても良かった。
執筆ペースも早い作家さんなので
これからの作品も注目したい。
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自分を唯一推してくれるファンを愛してしまったアイドル、カリスマデザイナーと献身的に尽くしてくれるパートナー、誰かの愛情によって崩れようとする3人組、好きになってしまった人のために自分を見失っていく女。脱げない鎧と、鎧を脱がなくては手に入れられない愛にじたばたする人々の短編集。
基本的にずっと愛の地獄なんだけど、ただ愚痴愚痴ぐずぐずしているのではなくて鎧自体にきちんと誇りがあるところが好き。リアルな関係性としては苦手な関係(同性愛を含む3人組とか自分を偽ったままのカップルとか献身的すぎるパートナーとか)が多いのだけど、軽やかで鋭い文体のおかげでさらっと読める。まあそういうこともあるよな、ぐらいに思える歳だから揺れないけど、高校生ぐらいに読んでたら情緒に影響したかもしれない。初読み作家さんだけど楽しかった。『好きな人がウィキペディアに載っていないのが悲しかった。』という一文がとても好き。
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ひねくれた愛情と憂わしげな情感描写がお見事! クセ鬼強な恋愛ストーリー短編集 #愛じゃないならこれは何
ミステリーに読み疲れたので、ちょっと恋愛小説を手に取りました。とはいえ新進気鋭のミステリー作家、斜線堂先生の作品なので、期待はとまりません。
5つの短編集ですが、確かにどれも「愛」ですね。どれも偏屈ながらも、登場人物たちの何とも言えない情が伝わってきて、魂が揺さぶられました。
本作一番素晴らしいと思ったのは、文章の構成や会話のやりとりが滅茶苦茶うまい。これはマジでびびった。会話の中で見え隠れする、情愛、不安、駆け引き、狂気、そして愛する人とのすれ違いが、バッチシ描写されています。
元々、恋愛をテーマにしたミステリー多く書かれている作者ですが、本気の恋愛小説も高品質だと思いました。
■ミニカーだって一生推してろ ★3
どんだけ素直にならねーんだよw
愛だとは思うけど、そこを乗り越えないと、愛を育めませんよと言いたい。
■きみの長靴でいいです ★4
切ないながらも、いわゆる女性の悪いところと言われがちな、業が強烈に出ている作品。いいですね、モデルや芸能人はこうでなきゃ。
■愛について語るときに我々の騙ること ★5
■ささやかだけど、役に立つけど ★5
同じ登場人物、関係性で綴られる2作品。超大好きですね、ぜひ続きを書いてほしい。
男女の友情、愛情、三角関係は、いつの時代も美しくも苦しいですね。よくもこのありがちな設定で、ここまで深く書ききりました。素晴らしい。
■健康で文化的な最低限度の恋愛 ★3
主人公が前向きでイイ!読者を応援してくれるような作品。ただこの後の二人がどうなるかは、なんとなく想像できる。
本格的な恋愛小説を読むのは久しぶりでしたが、素晴らしかったです。続編も期待しています!
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「感情をめちゃくちゃにされた」という帯に偽りなくめちゃくちゃにされた。読みやすく理解しやすいのに読み手を直接殴ってるようなそんな感覚に襲われた。内容が好きかもしれないと思って買ったけど当たり前に好きだった。特に「きみの長靴でいいです」はページをめくるたびにドキドキしたし、最後で叫びたくなった。妻川よぉ…………個人的には男女3人を描いた「愛について語るときに我々の騙ること」が好き。
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それぞれの話の終わり方に
えぇ…ほんまに?と言ってしまいそうな混沌というか
ぐちゃあとした主人公の想いを感じ
タイトルの通りこれは愛なのか……?と悩んでしまうそんな物語でした
個人的には「愛」と一言で決めてしまえるようなものではなく、登場人物たちのこれまでの経験や思い出が結果「愛」にまとわりついてるのでは…と思います
(愛だと一言で片付けてしまうにはかわいそう
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愛情の鈍器で殴られた様な読後感!
どこか自己中心的な主人公が愛が欲しいが故に突っ走っていく…。
作者さんから「これが愛だろっ!!!」とこの本を机にバンッと叩きつけられられたのではないだろうかと妄想してしまった笑
愛とは自己中で相手を繋ぎ止めようとする行為ではないかと考えさせられた。
『人を好きになるっていうのは、他の人間を一つ下に置くことなのだ』
この言葉がやけに刺さった。
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短編集だったので、とても読みやすく、すぐ読了することができた。
題名の通り、「愛」とはなんぞやということを考えさせられた。愛、難しい…。
私的には「きみの長靴でいいです」と「ささやかだけど、役に立つけど」が好きだな〜と思った。
引き続き斜線堂さんの作品を読んでみたい。
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JUMPjBOOKS公式note掲載の4短編、書き下ろし1編。ミニカーだって一生推してろ、きみの長靴でいいです、愛について語るとき我々の騙ること、健康で文化的な最低限度の恋愛、ささやかだけど約にたつけど。スマホ世代の恋愛の周辺。
愛じゃない、というからもっとかけ離れているかと思ったら、結構近い、それも男女のいわゆる恋愛に、と思いました。
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「きみの長靴でいいです」という短編でこの作者さんの物語を初めて読みました。尖ってる感性で面白いな、と感じてほかのミステリ作品を読んでみて、そうしてあらためて今回の作品集を今回読みとおしました。
あらためてやっぱり思ったのは、台詞や展開の描きかたが尖ってて新鮮で、なのに書いてあることをひとつひとつあげれば実は「とても普遍的な恋愛で起こる衝動や行動」ばかり。だから、ざっと読めばぜんぜん恋愛小説らしくない話ばかりなのに、カテゴライズするなら間違いなく恋愛小説という絶妙なバランスになっていて、好きだなあ、と思います。
初めて読んだ時の印象が強いので、「きみの長靴でいいです」がやっぱり好きだなと思うし、彼女が裸足になったときの描写が特に良かったです。
あとは「ミニカーだって一生推してろ」に潜む主人公の傲慢さと気弱さが入れ替わり立ち替わりぐちゃぐちゃになる心理描写が秀逸で好き。「健康で文化的な…」はこれこそ恋愛の地獄そのもの、をまるでポジティブに描き切っていて、病んでいるのにそれを感じさせないすべてを恋愛に振り切った強さが、いっそすがすがしく感じられるほどでした。
切ない恋愛小説はとても苦手な分野なのですが、このポジティブに愛や恋や好き!が疾走したこの短編集はすごく好きになりました。
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愛じゃないなら人はそれを執着と呼ぶ。
こういうの読みたかった!を提供してくれる作家。
適度な情報量で一行一行無駄なくテンポのいい文章の推進力よ。
『ミニカーだって一生推してろ』
ミステリー作家の恋愛小説はスリリング。自分がストーカーになったように錯覚する臨場感があった()
『きみの長靴でいいです』
エモい関係つーかキm…
用意された舞台だけど完璧に演じ切る妃楽姫は美しかっただろう。願望は儚く崩れ去るが、ガラスの靴を脱ぎ捨てた裸足のダンスは力強い。
『愛について語るときに我々の騙ること』
嫌すぎる三角関係に心が荒むぞ。
こんな泥沼地獄でも文脈的にはハッピーエンドな気がする。3人で居られたらそれで良い、のに…
続編は園生視点。彼が新太を好きな理由がわかって良かった。
『健康的で文化的な最低限度の恋愛』
笑っちゃった。好きな人に合わせてサッカーを勉強したり山も登る主人公は凄いしその努力に尊敬の念すら覚える。
むしろ彼がストーカーだった、ってオチかと思ってたらそんなことはなかったぜ