紙の本
意識高い系の行政DX
2021/12/11 19:03
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投稿者:けいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
書かれている内容は勉強になりましたが、この人は誰を向いて本書を書いたんだろうというのが純粋に疑問でした。
タイトルの「行政をハックする」というのはまだいいとして、プロローグの冒頭から「エコシステム」「ディスラプト」などの横文字が並び、その後も自分語りが多く、著者が意識高い系の役人だということは分かりましたが、それによって国民にどんないいことがあるのか、最後までよく分かりませんでした。
著者は1983年生まれの経産省の室長で、恐らくキャリア官僚でしょう。
キャリア官僚がこういう意識で仕事をしているということや、経済産業省の取り組み、エストニアなどの海外事例や最新事例などはとてもよく分かり勉強になりましたが、それが私がITコンサルの立場で行政に関わる機会があるからです。DXに関わりの薄い国家公務員や自治体職員、ましてや市井の人たちが本書を読んだとして、何か得るものがあるのか、単純に疑問が残りました。
一応、「おわりに」には行政官向けに本書を書いたような記載がありましたが、それが本当だとしたら、公に出版される本を、そのようなモチベーションで執筆したのか、より疑問になります。
繰り返しにはなりますが、本書の内容自体は、勉強にはなります。ただ、個人的に読後感のよい本ではありませんでした。
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MITにあるハックするカルチャーを行政組織、サービスに適用しようとする著者のパッションと経験について。前半よりも後半の現状の行政組織、システム、サービスの内情やそれをどう行政官が考えているか、考えていくべきかという部分が興味深かった。
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書かれている内容は勉強になりましたが、この人は誰を向いて本書を書いたんだろうというのが純粋に疑問でした。
タイトルの「行政をハックする」というのはまだいいとして、プロローグの冒頭から「エコシステム」「ディスラプト」などの横文字が並び、その後も自分語りが多く、著者が意識高い系の役人だということは分かりましたが、それによって国民にどんないいことがあるのか、最後までよく分かりませんでした。
著者は1983年生まれの経産省の室長で、恐らくキャリア官僚でしょう。
キャリア官僚がこういう意識で仕事をしているということや、経済産業省の取り組み、エストニアなどの海外事例や最新事例などはとてもよく分かり勉強になりましたが、それが私がITコンサルの立場で行政に関わる機会があるからです。DXに関わりの薄い国家公務員や自治体職員、ましてや市井の人たちが本書を読んだとして、何か得るものがあるのか、単純に疑問が残りました。
一応、「おわりに」には行政官向けに本書を書いたような記載がありましたが、それが本当だとしたら、公に出版される本を、そのようなモチベーションで執筆したのか、より疑問になります。
繰り返しにはなりますが、本書の内容自体は、勉強にはなります。ただ、個人的に読後感のよい本ではありませんでした。
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経済産業省でのDX推進に携わっている著者が、自身の経験や海外の事例などを踏まえ、行政のデジタル化を進めていく上で必要な考え方や手法をまとめている。
著者は経済産業省でのDX推進の責任者だけあって内容に説得力があり、本書には行政のDXを進める上で有益なヒントが多かった。行政のDXにおいて、サービスデザイン思考とアーキテクチャ思考が大切だと理解した。
ただ、前に読んだDX関係の本もそうだったが、むやみに横文字が多くて読みにくかった。あと、文章・構成がやや散漫で頭に入ってきにくかったところもあった。
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民間からきて行政のDX推進を仰せつかってる者として重宝。行政官の得意不得意、行政DX のあるべき姿など、根拠を持って述べられている点、仕事を進める上で指針となりうる。
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基本的な考え方や一般論がまとまっている。行政の事務方旗振り役はこんなこと考えながら進めてるんだなということはわかる。
行政側のスタンスがよくわからない外部の人向け。
政府や地方公共団体等ある程度インナーなひとにとっては、あまり有用な情報は得られない気がする。新任で右も左もわからないということであればまあ、と言った感じ。
個人的には、システム統一化すれば単純計算でコストこんなに下がります、という部分の計算の雑さが気になった。統一したシステムのスケールに対する諸々のコストを無視しすぎていて、上流レイヤーで泥臭い現場に触れていない方なのだなという印象。