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フィクション、ノンフィクション含めた書籍やJ-Popの引用等、優しい語り口で読みやすい内容。自分の仕事や家庭以外で、社会に対して何が出来るか、を考えてみる一歩として読んでみた。
引用された書籍を再読しつつ、また再読予定。
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養護施設における子どもの社会的育成を読みやすいエッセイとしてまとめている。
当たり前ということがない環境の中で、共通の価値観、安心感を紡いでいくことは、程度はまったく違えども会社組織での人の関わりにも参考になった
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家族にはなれないけれども…
虐待を受けてきた子どもたちの心の叫び。
それに,どうこたえるか。
―――
(以下かなり抜粋)
…子どもたちに対して…「職員はあくまで"仕事"として自分に接しているのだ」という現実を,さまざまな場面で突きつける。
私たちは子どもたちと仕事を通してで出会う。
そのあたりまえの事実をこころに留め,彼らと血縁関係にある父母や親族を尊重することと,仕事であっても子どもの養育者として彼らに愛情を注ぐことは矛盾しない。
そして,施設で出会った子どもたちを大切に思いながら,同時に自分自身や自分の家族をだいじにすることを矛盾しない...
…だいじなものが複数あるというのは,幸せなことである。
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固くなく、誰にでもわかりやすい文章で
書かれていて、読みやすかった。
まだまだ知らないことが多い分野ですが
少しずつ知ってみようと思うキッカケになる一冊です。
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あなたは悪くない。でも誰もそれを代わることはできない。
これからどう生きていくのかを一緒に考えていきたい。
そんなふうに語りかけれる人は素晴らしいなと思った。
所々に引用されてる本のセリフがあって、私もこう思ったなーとか共感できた。
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〇子どもたちと顔を合わせる仕事なので、接し方を振り返ってみた
出来ることを出来るだけ…ではなく、出来ることを増やして行けたらなあと思う
◎児童養護施設のことを何も知らなかった著者が子どもたちに近づきたい、わかりたいと苦闘する日々を綴ったもの。
読者が、施設の子どもたちの暮らしやその傍らに沿う職員のあり方について理解を深め、子どもたちにそっと手を差し伸べるきっかけになれれば。
1:初めての児童養護施設
・子どもたちが置かれてきた苛烈な世界を追体験することもある
・虐待の世代間連鎖は3~4割程度、残りは暴力を振るわない大人に成長する
・“ここ”を抜け出したい子どもたち
・物語という淡い光
・子どもはわかってくれないと思う大人と大人はわかってくれないと思う子ども。
・「試し行動」…決して試しているわけではない
初めての人にどう接すればよいかわからない
☆児童養護施設ってどんなところ?
・子どもたちの朝の顔、昼の顔、夜の顔
・暇そうに見える=声をかけやすい
・無気力さ←非認知的能力やひとりでいられる能力の不足
・チャイルド アンド ユースケアの原則
子どもとともに、子どもの傍らで
・ニヤリホット
・唯一正しい人間観がありえないように、ヨウイクヤ教育や心理の決定版は有り得ない
☆児童養護施設で働く職員
2:傷つきと痛みに寄り添う
・何気ない日常の繰り返しが子どもたちを癒し育んでいく
・新たに変わっていくことを肯定することは、自分が喪ったものを否定することと同義ではない
・生きのびたことの罪悪感の向こうに見出してほしいもの
☆子どもと家族
・赦されること、赦すこと
過ちを犯すことがあったとしても、あなたは大切な存在だよ
・ハリネズミたちの武装
・共感「想像力をめぐらせて、その人をひとりぼっちにしないこと」
☆子どもへの理解を深める
3:児童養護施設の現在と未来
・「子どもを愛するがいい。子どもの遊びを、楽しみを、その好ましい本能を、高位を持ってみまもるのだ」ルソー
・日常のささいなことが実は私たちを支えてくれている
・アレンジャーとしてのチャレンジ
・職員と子どもたちの関係
☆ソーシャルペダゴジーとチャイルドアンドユースケア
・施設内虐待 被害者が加害者に
・海外の状況
・ボーダーを超えた普遍の言葉の追求
☆今後の社会的養護と児童養護施設のあり方
4:児童養護施設で働くこと
・専門性について
・記録について
守秘と子どもたちの最善の利益
・施設心理職のアイデンティティ
心理の場と生活の場
☆児童養護施設の心理職
・研究と実践は両輪の輪
・ユニバーサルな研究とローカルな研究
・リレー
・職員が退職するとき
同僚が辞める 養育者がいなくなる
☆子どもたちの教育の保障と自立に向けて
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とても丁寧に子どもたちと接していることがよくわかる一冊。きっと作者はとても優しい方だろうなと文章から思う。
帯の一文、あたりまえの生活のなかで育まれる希望
当たり前がどれほど難しいことなのか、と。施設児にも奨学金が与えられるようになり、少しずつ進学率も上がってきているがまだ足りない。全ての子どもに平等に勉学の機会を、と制度の拡張を切に願う。
環境に自分から能動的に働きかけようとする意欲や周囲で起こる事象への好奇心の欠落であり、現在の環境への警戒心や諦めであり、将来の見えなさ。心の中に大切な人がいないという空虚感を、何か別のもので埋め合わせようとしている。…その発達には、大人がいること、一緒に過ごすことが必要…まずは大人が相応のゆとりをもち、彼らと過ごす日々の時間を大切にしよう、
to children, for children ではなく
with children, alongside children p 46〜47
にやりほっと p 50