王は無垢な神官に最愛を捧げる みんなのレビュー

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投稿者：apple2　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

『王子は無垢な神官をこよなく愛す』から、ティモのスピンオフを含め３巻目。

ナザリオのカップルも好きですが、ティモのお話が好きで『聖なる騎士は運命の愛に巡り会う』から読み返しました。

今作については、ナザリオが軽率だったと思ってしまいました。
慈悲深いのが、彼の最大の長所。
とはいえ一国の王になる者の妃になる身、大局を見据えず感情のままに動けば、相応のリスクが伴います。
願いを通すならば、自国や周りの大切な人々すら犠牲にするだけの、強い意思が伴わなければなりません。
人の願いの全てを叶えることは、人間には出来ないのですから。

レオンハルトも一国の主として、暴走はどうよ……と思いましたが、ナザリオに関わる事においては自制が飛ぶのが彼なので。
彼はナザリオの為ならば、全てを捨てる覚悟があるのでしょう。

結果オーライ……だけとは思えない部分もありましたが、とりあえず今回もハピエンです。

このシリーズの最大の不満点は、電子版に挿絵が無いことかと……。
みずかねさんの挿絵が、ジャンが見たかった！