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これまたインパクトあるタイトル!
垣谷ワールドを堪能しました。
何となく予想はしてたけど夫のモラハラっぷりが酷かった…。本当によく今まで耐えてきたなと思う。
フィクションだけど実際にあることだと思うし、作中の描写が現実だと思うと心底ゾッとする。
描かれているのは男尊女卑の古い価値観のまま妻を見下す夫。そんな夫と数十年も人生を共にし、還暦を前に苦悩する主婦。
まるで家政婦か奴隷のような扱いを受け、日々イライラどころではすまない鬱屈を抱える主人公は、新たな一歩を踏み出せるのか?
モラハラ夫の他、田舎のしがらみも色々面倒くさくて、私にはまず無理。
夫の発言や振る舞いに引きまくりながら読み進めました。
ラストをすっきり上手くまとめるのは、サスガ垣谷さんだなと思う。
本作を読んで、他作品「七十歳死亡法案可決 」や朱野帰子さん「対岸の家事」が思い浮かびました。
『離婚は自分にとって不幸を意味するものではなく、再生させてくれるもの』
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この作品も面白かったです。
一気に読んでしまいました。
何十年も連れ添った夫婦は、きっとどこの家庭でも同じなんですね(笑)
自分一人だったらゆっくりできるし、もっと大事にお金も使えるし〜なんて思ったこと、結婚してから何十回、何百回あるか分かりませんよ。
まして私なんて義父母と同居だし、自分の時間なんてほぼありません。もちろん子供も3人いるし。
自分が仕事休みの日でも日曜日でも朝5時には起きて、ご飯作ったり洗濯したり。
こんな生活が続いていたので、とうとう今年の始め病気が見つかり入院·手術しました。
それからは、今何をしておくべきなのか?を真剣に考えるようになり、身辺整理したりエンディングノートを書いたりと自分を見つめ直しました。
昔から長く生きようとも思っていないので、今のところの目標は60歳まで生きること(笑)
60まで生きてたら、実妹が盛大に還暦のお祝いをしてくれるそうなので。
ほんと、私自身もこの物語の主人公のように人生を無駄に過ごしてしまったことも多いですが、これからの人生も生きてて良かったっと思えるように過ごしたいなぁ〜。
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夫と別れたい。
ギャンブルもDVも借金もない。けれど、もう限界。
澄子は30年以上連れ添った夫が大嫌いになった。今すぐにでも別れたいけれど、ずっと専業主婦だった澄子にとってそれは簡単ではなくて…
団塊世代の熟年離婚が多いのが、何だか解った気がします。男は外で働いて、女は家庭を守ると言う固定観念。でも、それは今では当たり前ではないんだけれど、あの世代の男は解らない。女は一度嫌いになると、再び寄り添うのは厳しい所があるので、その温度差がヒヤッとしました。
プライドの高い夫が離婚を切り出されて給料を全額引き上げた時、友人の離婚後は対等な立場になれないと言われた言葉に痛感させられました。そう言う時に本性が出るのだと。
それでも、しっかり自分の人生を歩き始めた澄子と、妻に捨てられた無様な夫の差が歴然で爽快でした。
娘婿の浮気も、澄子が弱みを握れてこれもスカッとしました。また繰り返す様ならガツンと言って欲しいです。
田舎の暮らしでお一人様になった澄子のこれからの人生に幸ある事を願ってます。
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2022/01/07リクエスト 1
話として面白かった。けど、ここまで耐える妻って、どうなんだろう。とっくに別れるべき時は過ぎてる。それなのに、ここで行動を起こすことはないように思う。
結局、弁護士に依頼することもなく、お金も手にして、離婚できた。かなり少数派である人を、主人公に据えるのは、どうなんだろう。
離婚したことのある人から見たら、文句のつけどころはありすぎる作品。
けど、離婚したことのない人にも、後押しされるような影響のある作品でもなし。
読み終えたけど、私には感じるところは無かった。
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私はこの本、好きだなあ。
どちらかと言ったら私は澄子の周りの友達タイプだ。
勇気を貰った者もいるだろう、感銘した者もいるだろう、もう一度、頑張って見るかと思って読んだ者もいるだろ、こんな夫婦ばかりじゃないと思う者、うちは夫婦円満よと思う者。
飽きたと嫌いになったとは違うかあ…
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還暦前の主婦が離婚に向かう話。
1冊丸ごと夫への愚痴かと思うくらい
つらつらと山のない話が続く。
この年代の女性なら
あるある話かな、と思う。
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昭和の男尊女卑の考えは、還暦前くらいの年代では健在なんだろうか?
女性目線で読むと、うんうんと頷くところが満載で面白い。
逆に男性に是非読んで頂きたい一冊。
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これは共感する中高年女性が多いのでは、、、
離婚をすすめているわけではないけど、
迷ってる人の背中を押すかも。。。。
夫側の男性たちに、ぜひ読んでいただきたい。
主人公の澄子は還暦間近で、離婚したらお金がなくて生活できないと思っている。田舎だから町中の噂になる、親や子供達に影響すると思っている。嫌いなはずの夫なのに心配もしている。自分は非情な女なのかと思う。
でも、夫がいると体調が悪くなることに気づく。
DVを受けている千鶴や、離婚に踏み切った昔の同級生と話すうちに気持ちを整理して、弁護士に相談にいき「離婚しても食べていけるか」を、さぐりはじめる。最後の最後まで迷い悩み続ける。
この、迷いや悩みが共感を呼ぶんだろうなと思う。
スパッと決断出来る人ばかりじゃないから。
諦める人が多いから。我慢する人が多いから。
いまの生活をガラッと変えることが怖い人が多いから。
女は家庭を守る、とかの古い考えで、
会社を辞めて主婦になることに、昔はさほど抵抗感がなかったんだろうなと思う。
結婚は「永久就職」と言われてた時代もあったし、
そういうもんだと思ってたんだろうと思う。
そして、家庭に入ると、もう選択肢なくなって出られなくなる!!
この本には、仲良し夫婦は誰も出てこない。
もしかして弟夫婦が唯一かもだけど、澄子側からの見方しか書かれてないから、どうだか。。。
えっ! 夫婦ってみんなこうなの?? 我慢するのが当たり前なの?? そんな人生いやだー!!
人のウワサとか、人に言われるとか、なんでそんなに気にするのか、まったく理解出来ない。
それらはマナーや優しさとは次元が違うと思う。
澄子は、東京の飲食店で、まわりは幸せそうな夫婦たちばかりと思ってて、よく観察したら会話してないことに気づく。全身ユニクロで平気な同級生に気づく。
だんだんと、人の目なんてさほど気にしなくていいってことに気づいていく。
ひとりで東京にいくこと、自分の生活圏から出ること、自分で調べて行動すること、そういうことが
自分に自信をつけるし、自分という人間を知ることにつながるんだなと思う。
夫や姑や親に言われたとおり、我慢して諦めて暮らしていると、自分の意思ってものをなくしていくと思う。「自分は」どうしたいのか、どう思うのか、
まずそれを取り戻すのが大事だと思う。
そのうえで、我慢してでも現状維持を選ぶなら、
それはそれでいいんだから。
もしかしたら、その我慢を、少し減らせるかもしれないし。
(千鶴のようなDVは我慢してはいけない!)
自分が幸せかどうか、わからないときは、
1日か1週間に何回笑ったか数えたらいいかも。
(愛想笑い以外で)
ひとり暮らしでも、笑いは毎日あるんだから。
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柿谷美雨さんの小説、よく読んでますがだいたい男性には厳しい話が多いですw。「もう別れてもいいですか」、2022.1発行。原田澄子58歳の物語。「離婚したい。でも金がない。」と。ダメな亭主だということは読んでてわかります。でも、ネガティブな話ばかりで読んでて少しも楽しくなかったです。全297頁。4日かけて、たったの82頁。本を閉じました。「もう読まなくてもいいですか」。
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もっと奮闘記っぽいかと思ったが、割と淡々と離婚に至る感じでした。
男はこう、女はこう、と言った性差で決めつけるような表現が多く、それが少し気になった。
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ズバッと切り裂いていて、爽快な読後感。
『この女は俺の言うことなら何でもきく』ってところを見せて威張りたい男。最低。
感想を書きたいが、文字数の際限なく自分のグチになりそう(笑)
自分も、離婚したくなる!(誰もが思うのではないか?)
だって、この本の中の離婚した登場人物達が、幸せそうだから。
別居と離婚は全然違う。実家に避難していた時も爽快な気分だと思ったが、離婚後の晴れやかさとは比べようもない。
自由って素晴らしい。
1人で強く生きていこうと思った。(笑)
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インパクトのあるタイトルに惹かれて読み始めました。
1番に思ったことは、リアルな心理描写に引き込まれたことです。
また、激しく共感するところが多すぎました。
私自身がモラハラも離婚も経験してるから余計かもしれないけれど、主人公澄子をイケイケ!負けるな!と応援しながら読んでいました。
でも、モラハラはこんなもんじゃないとも言いたいです。
経験したことがない人からしたらあまり響かない本なんだ、と、レビューを見て知って驚きました。
ある意味、読み手によってこんなにも感じ方が違うのかとも思いました。
今の時代は女性に限らず、ハラスメントに苦しむ人が少なくないです。
男も女も、自分が生きていく場所を決めるのは自分ファーストでいいと思います。
自分がちゃんと、笑顔で生活できる場所かどうかというのが一番大切だと思う。
だって、人生は一度きりだから。
今この瞬間は今この瞬間にしか存在しないから。
垣谷さんの他の作品も読んでみたくなりました。
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夫が横暴すぎて読んでいて嫌な気分になった。早く別れたらいいのに、でも別れられない。その経過が長すぎて…ストーリー展開が先は分かっているのにだらだらしている感じがしました。
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冒頭の友人の旦那さんが死んで、羨ましいとは強烈でした。昔は結婚を永久就職と呼んでいた、女は就職しても腰掛けで、寿退社が普通。男子は技術、女子は家庭科に振り分けられた授業にも何の疑問も持たず、公立高校の普通科には男女別2対1の定員があった。etc
コロナ禍で分かったことは、日本は先進国ではない貧しい国。田舎は恐ろしい程の村社会。
垣谷さんの本は読み終わった後、清々しい気持ちになるのですが、これはいろいろ考えてしまった。
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男ができると
「ついつい世話を焼いてしまう。自分から家政婦役を買ってでて、男がそれに慣れると大っ嫌いになる」
ってよくわかる。
自分をよく見せようとして、役を演じてしまう。実は私はそんなことしたかったわけじゃないと、言いそびれて何十年。
いつか、私の気持ちわかって、なんて逆の立場でも無理
夫婦双方が不幸になってしまう。
最初が肝心だな、「素の自分」を失くさないように生きねば。