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令和4年の3月上旬に近くの本屋さんで見つけた本です。お金の使い方は大事だと思っています、何に使うか・使うときにどういう目的も持っているか、によっても使った後の効果が全く異なってくると思います。
子育てが今年度末で一段落した私にとって、タイトルにある「消費を投資へ変えるお金の使い方」は、これから勤め人を終えるまでの何年間は肝に銘じておくべきことのように思いました。
以下は気になったポイントです。
・自分の中に確固たる価値基準が出来上がっているので、何にお金を使うかが明確である。自分が価値を感じるものには心置きなくお金をかけるが、そうでないものには一円たりとも払わないというお金の使い方が「お金を守り増やす」を体現しているお金持ちの特徴である(p20)
・ただ減るだけのお金の使い方をしているのは「消費」、お金と引き換えに知識や経験が手に入ったり友人が増えたりして、使ったお金以外に自分にプラスになって跳ね返ってくるならば、それは「投資」である(p21)
・その出費は自分に何をもたらせてくれるのか、自分は一体どういう価値にお金を払っているのか、を面倒くさがらずにいちいち立ち止まって見ることが大切(p32)
・チップは先に渡すことで最初から上客として扱われる。そうすれば旅館に滞在中、ずっと乗客のサービスを受けることができる、これが生き金となるお金の使い方、旅館に限らずクラブ、レストランでも同じです。会計時にチップを渡すのでは遅い(p41)
・お金を節約するために自分が動くのではなく、自分の動き方を戦略的に考えてからお金の使い方を考える(p60)
・経験から抽出して得た知恵は自分だけのものであり、決して誰も真似できないし、誰も奪うことはできません、だから価値がある。仕事ならあえて困難なこと、誰もやりそうたがらない役目を自ら買って出るのも得難い経験になります(p77)
・自分の名刺を作ることは、自分自身の「ウリ」を考え情報発信するということ(p88)
・自己投資としての読書は、自分の思考の枠組みを変える、自分の意思決定力を変える、自分のアウトプット力を変える、ためのものですから、それは冊数やスピードで得られるとは限らない(p94)
・勉強で大事なことは「続ける」こと、お薦めは専属の先生についてマンツーマンで勉強すること(p101)
・子が成長して自分の人生を生き生きと送っている姿を見ることが、子育てという投資をした親の期待する報酬と言える。(p127)
・乗客になる要素、目立つ(一度にドカンと使う)・褒め倒す・責任者と仲良くなる・覚えてもらう・友人知人を連れてくる(p143)
・幼稚園から高校まで、公立だと540万円、私立だと1800万円、大学は公立だと250万円、私立だと470万円である(p189)
・貧困が連鎖する理由は、親の資産や学歴、教育費ではなく、「親が子に見せる姿」例えば「うちにはお金がないから我慢しなさい」「無駄遣いしないで貯めなさい」という、親のそういう貧乏な思考習慣・���動習慣が子供に遺伝している(p201)
・貸し借りは出資ではなく「あげる」と思える人に投資すべきだと考えるべき(p206)
・感動体験を得やすい方法として、1)旅行、2)人と会うこと、3)本を読みこと(p217)
・行きつけの居酒屋に行くとしたら、どうせ行くなら開店と同時に入るか、客が一回転した21−22時頃くらいに入る方が喜ばれる。自分が使いたい時に使うよりも、相手の望む時にお金を使う心配りが必要である(p239)
2022年3月27日作成