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せつなの嫁入り 2 みんなのレビュー
- 黒崎 蒼 (著), AkiZero (イラスト)
- 税込価格:682円(6pt)
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2022/02/15
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電子書籍
読後感としては・・・
2022/03/29 08:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mee63 - この投稿者のレビュー一覧を見る
せつなも藤十郎も穏やかで優しく1巻目はそれなりに良くまとまったと思ったのであやかし系が好きなこともあり2巻目も購入して読んだのですが読後感は決して快いとは言えませんでした。
今回は2人が実家に帰って起きるエピソードです。
きつい性格で家を仕切っていて逆らうことの出来ない義祖母はせつなを利用したり罵倒したり、家を空けていることが多い父親は嫌みを言ってくるし何よりせつなを陥れようとした義妹が、思いがけない結果に辛い思いをしたとは言え少しの良心があったのだからと最終的に何の償いもないどころか彼女の野望通りに収まることになり全然すっきりしません。
義祖母も考えを変えて折れたとは言えるかも知れませんがせつなに対して軽く悪かったね、と言うだけできちんとした謝罪の意を感じられず胸クソが悪かったです。
今回は藤十郎も義祖母や父親に関してせつなには不満を漏らすのに本人たちにはっきり提言していないのはどうなんでしょう。
京の旅館の女将もせつなにはきつい物言いをして対する人によって態度が全然違う人間性のままです。
主人公2人の寛容さを強調したかったかのも知れませんが人間側は誰ひとりとして懲らしめられることがなくちょっと納得がいかない後味の悪い終り方だったように感じました。
そのためむしろソラネのことが哀れに思えて結局あやかしより人間の方が醜いと言いたかったのか人間にも善悪があるけど心を入れ替えればお咎めなしで良いと言うことなのでしょうか?
せつなも優しすぎるのか自己主張が出来ないのか1巻目に続いて警戒しながらも相手の言うがままというのはちょっと学習能力に欠ける気がしてしまいました。
天狐の能力にしてもあっけなく活躍というほどのものではないし2巻目に関しては読んで後悔とまではいいませんが読まなくても良かったと思いました。
次巻に引っ張ろうという意図も少々感じられましたがお話なのですからやはり読んですっきりするというのは大事だと思います。
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