墨と雪 ２上 みんなのレビュー

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投稿者：コリラックマ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

篠原を手に入れるために10年以上も待っていた気の長ーい黒澤(攻)と、外見は良いのに必ず本命には振られている篠口(受・黒澤限定)のお話。

篠原を襲う事件がホントにおぞましくて、よく黒澤はこれを支えようと思ったよ……と、心から尊敬します。並の忍耐と愛情では絶対にムリです。
私は何故か篠口があまり好きになれず(もしかするとどこか似ているから、相憐れむ？)、今回も篠口に感情移入は出来ずに終わったのですが、とにかく黒澤の株が上がりまくりです。犯罪被害者のそばに黒澤みたいな人が皆寄り添ってくれたならば救われる人はもっと多いだろうに……と思ってしまいます。黒澤の愛がとてつもなくデカくて深い。本当はこういう人だったんですね。何があってもそばにい続ける黒澤に篠口が救われていく様は、ちょっとクルものがあります。
遠藤もちょいちょいと出てくるし、神宮寺の仕事っぷりも相変わらずカッコよくて、『もうちょいこの2人が読みたいなぁ』と思ってしまいました。
リアルな犯罪シーンがあるので、ストーカー被害に今だあっている私からすると、結構キツイ内容でした。なので、ちょっとでも付きまといとかに合われている方は心して読んでください。
とっても面白かったけど、自分に置き換えてしまうので封印します。

トラウマが無ければこのリアルな恐怖を体験してみてください。とても心理描写の上手い作家さんだと思います。
上下巻です。これから黒澤の元嫁の話とか出てくるらしいので、頑張って１回読むぞ！と思っています。まさに犯罪者は日常の身近にいると知っているからこそ、怖いお話でした。

事件後は絶対に嘘はつかず、甲斐甲斐しく世話を焼く黒澤が読めます。
個人的に黒澤の株が上がりまくりなので、黒澤を読むつもりで読みます。
内容はともかく面白いので一気に読めますよ。