投稿元:
レビューを見る
第1章 記憶の正体を見る
能力はテストでしか判定できないのか
神経細胞が作り出す脳
覚える⇔忘れる
海馬
第2章 脳のうまいダマし方
誰だって忘れる
良い勉強法?悪い勉強法?
繰り返しの効果
がむしゃらだけでは報われない
眠ることも勉強のうち
夢は学力を養う
第3章 海馬とLTP
なぜ復習が必要なのか
ワクワク童心で成績向上
思い出という記憶の正体
感動的学習法
ライオン法
第4章 ファジーな脳
記憶の本質
失敗にめげない前向きな姿勢が大切
記憶はもともと曖昧なもの
失敗→後悔<反省
大まか→細部
第5章 天才を作る記憶の仕組み
記憶の方法を変えよう
想像することが大切
覚える→人に説明
ウサギ勉強法
方法記憶という名の魔法
ふくらいみのある記憶方法
なぜ努力の継続が必要か
投稿元:
レビューを見る
方法記憶、繰り返し効果、スモールステップ。
色々な方法が書かれています。
しかし、1番の驚きは20年近く前の前著の中に、間違いがあることを認め、それをアップデートして出版したことでしょう。
投稿元:
レビューを見る
本書が出ていたことに全く気付いていなかった。新しく刊行される本の予約をしたら、本書の広告が出てきて、つい購入してしまった。まんまとやられたわけだ。もちろん、ほとんどは知っている内容だった。なにしろ、毎年、池谷先生の話は聞いているわけだし。でもまあ、これでしっかり復習にはなった。とは言え、本書の一番のテーマになっている、高校受験くらいからは脳の仕組みが変わっていくから、勉強の仕方自体を変えないといけない、という部分については大変勉強になった。内容が難しくなるということとは関係なく、要するに丸暗記は大人の脳には向いていないということだ。単なる知識ではなく、きちんと筋道立てて、意味を理解した上での記憶、あるいは経験を伴った記憶。そういったものが思い出しやすく、より良い知識として身につく。数学などでも公式を単に丸暗記しているだけでは使いこなせない。なぜその式が成り立つかを理解しているからこそ、いろいろなパターンの問題にも対応できる。ちょっと待てよ、そうすると、逆に言えば、小学生高学年なら有無を言わせず覚えさせた方がいいのか。意味も分からずに当てはめる訓練をして解けるようにした方がいいのか。食塩水の問題にしろ、速さの問題にしろ、ちゃんと意味を考えて解きなさいといつも言っているのだが。結局覚えた公式に適当に数字を当てはめるので、あるいは3パターン式があるとどの式に当てはめるか分からないので、とんでもない答え(たとえば食塩水の重さより食塩の重さの方が大きい)を平気で書く子がいるのだ。教科などの特性もあるのだろうが、やはり、算数数学においてはきちんと意味を理解させたい。そして、脳の発達段階をよく見据えて指導にもあたっていきたい。近々実施する卒業会で中3卒業生には本書を紹介しようと思っている。そのために、他の読みたい本を押しのけて先に読んだ。