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時代モノ……
2022/11/07 00:22
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代モノですが、人情あふれる小説です。還暦越えを機会に、糸問屋を隠居した主人公。その彼の隠居屋に暮らし始めてからの、彼の孫との……お話。まさに、人情時代劇というジャンルがあるならば……これはその分野デスねえ
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面白いが
2022/07/23 10:20
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投稿者:麺殿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーは良くできていて面白いが、不思議な文体。
畳みかけるような、直截的で、読者にイメージや余韻を持たせない。
人物像もいかにもといった、講談の登場人物のような描写。
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当ての外れ/悪癖/兄妹/にわか師匠/糸玉の音/
千客万来/狂言作者/商売道楽/芝居顛末/裏の顔/
落首/双六の賽
短気で沸点の低い徳兵衛さん、商売の為だけだった生活から隠居生活へ。ガシガシとわき目も降らずに過ごしていたのがひまー になってしまい生活のリズムが上手く作れない。
そこへやってきた孫の千代太。それから来るわ来るわ………
ガラッと変わった徳兵衛さんはどこまで行くのでしょう
途中ではクスクス笑い終わりにはホロっとしましたよ
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「千両かざり」のときのように、職人たちの世界、技術が詳細に描かれているのが素敵。
子どもたちの逞しさは「はむ・はたる」を、手習いの様子は「銀杏手ならい」を、などこれまでに読んだ著者さんのいくつかの作品を次々に思い起こさせた。
今回は理不尽な死人も出ないし、格差社会は毎度心が痛むが、千代太が純粋な気持ちで人々を繋いでいき、徳兵衛が次の世代への道を開いていく、力が湧いてくる作品だった。
目次の番号がさいころの目になっているのが楽しい。目が増えるたび登場人物も事件も増えていく。
子どもたちのお芝居、商売仲間や妻との語らい、お寺での落首……名場面がたくさんあり連続ドラマにでもなったらさぞおもしろいだろうと思った。最初から最後まで退屈することなく先へ先へと急いで読んでしまったがまた日を置いてゆっくり読み直したい。
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江戸人情物はいいですね。西條さんの作品を初めて読みましたが、バランスが取れていて読みやすいです。違う作品も読んでみようと思います。
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面白かった!
時代小説は好みではないのだが、西條奈加さんの本は時々買ってしまう。商人が主人公で舞台となる町が生き生きと描かれており、読んでいて楽しい。
いつの時代も悩みや厄災は変わらないのだなぁと思う。
孫の千代太がとにかく可愛い。
訳アリの親と子供たちが必死に生きる姿に、御隠居と妻お登勢の夫婦の在り方に…泣けた。
また、所々にある御隠居の説教は今でも考える値のある教訓のように思った。
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後期の藤沢周平を思い出す。三屋清左衛門残実録、獄医立花登手控え、そして用心棒日月抄。よく出来た話だが出来過ぎにはならない構成の良さ、物語の面白みがある。
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巣鴨で六代続く糸問屋の嶋屋。
そこの主人の徳兵衛は三十三年間の仕事の一筋の生活に終わりを告げて、還暦を機会に隠居することに。
だが、若い頃から仕事漬けの日々を送ってきた徳兵衛には何一つ趣味がない。
やることがなくて途方に暮れていた時に、孫の千代太が隠居屋敷へ。
そこでいろいろと蘊蓄を語る徳兵衛だが、それを勘違いして受け取った孫の千代太。そして千代太は食べるにも困った二人の兄妹を連れてきて……。
そこから徳兵衛の二枚目の双六が始まった。
こういう話は大好物。楽しかったし、考えさせられることもあったし、好きだなあ。西條さんの時代小説(*^^*)
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初めて西條奈加を読む。
読み始めは展開が全く普通の隠居の話で、正直「なにこれ?」だったが、中盤からの展開は涙腺緩むわ、鼻水でるわのイッキヨミになってしまった。
いいお話でした。
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現役をリタイヤしたご隠居が、利発な孫に巻き込まれ、想像を超えた様々なトラブル(?)に巻き込まれ、現役時代からは想定もつかなかったような新しい生き方を楽しむ、というお話。
前半はやや緩慢だったが、中盤からの展開がとにかく面白い。現代にも通ずるようなエピソードも多く、最後はほろっとさせる。極上の人情話。
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面白かった!
隠居の頑固爺さんが孫の千代太によって
変わっていくお話
じいじだけでなく まわりのみんなが成長していく様が心地いい
読み終わったあとの爽快感 いいね
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最初、主人公の徳兵衛と孫の千代太のやり取りにイライラしたけど、読み進めていくうちに面白くなった。最後、すっかり丸くなってしまった徳兵衛が、財布の紐までゆくるなっているのを見て大丈夫か?と思ったりしたけど。
孫と祖父でも一方通行ではない、教え、教えられの関係性がよかったと思う。
まあ、周りの人がみんな徳兵衛に感謝していて「そんなことあるか〜!」と少しは思いながら読んだけど笑
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☆5では足りない!文句なしに面白い!
久しぶりの西條さんの時代物を読んで大満足(^^)
仕事一筋三十三年、ケチで頑固、趣味無し、癇癪持ち
そんな徳兵衛が隠居!
それまでの人生が、すごろくで言うなら上がり…
二枚目のすごろくが始まった!
まるでジュマンジの如きすごろくの目( ̄▽ ̄)笑
笑いあり、事件あり、最後はホロリ…
やっぱり好き西條奈加!
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糸問屋「嶋屋」の6代目主人を引退し、隠居生活を始めた徳兵衛。商いを離れ穏やかな日々を送るはずが、孫の千代太(8歳)がやってきては厄介事を持ち込み、心も体も休まらない。
徳兵衛は割と頑固ですぐ怒鳴り散らすし、千代太もこうと決めたら折れない上にしつこい。それぞれ心が優しいことはわかるのだけれど、しばらくはどちらにもイマイチ感情移入できずに読んでいたかな。
でもその後は少しずつふたりの関係がしっくりしてくるし、登場人物も増えて状況もどんどん変化してくるので楽しめた。
300ページが近くなった頃からは、それまで以上にめまぐるしく展開が動くので目が離せない。
徳兵衛は千代太と関わるうちに心情や言動に変化が起きて、価値観すら変わってくる。その様子や人との関係にグッときちゃって、涙腺を何度も刺激されてしまった。
456ページと少し長めの本だけど、その分、徳兵衛たちの歩んできた道が心に沁み渡って読後は胸がいっぱいに。徳兵衛の第二の人生を一緒に体験したような満足感。面白かった。
余韻に浸っていたら、急に犬のこと思い出した。シロどうなったんだっけ?(笑)
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人との関わり、仕事の甲斐、人が喜ぶと自分も嬉しい。
千代太に振り回される楽しいストーリーの中に大切なことが散りばめられたお話でした。