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日本のおとしよりへのラブレターの本。
レトロなデザインと色合いを合わせたお年寄りのイラストが良い。
無常観が出ているのも良かった。
ただ過ぎに過ぐるもの
帆かけたる舟。
人の齢。
春、夏、秋、冬。
清少納言『枕草子』
p. 29
この店で働く彼に会えるのは、きっとこれが最後になるだろうという予感がして、私はずっと涙をこらえていた。
私の日本という銀河から、星がひとつ消えた。
p. 164
物事の終わりや喪失を受け入れる覚悟を常に持っていなければならない。
そこに存在していたものが、別の何かや、新しい現実に場所を譲ることも納得しておかなければならない。たとえそれが、自分の考えとは違っていても。
ある意味それは、私たちが、少しずつ出口の方に押しやられていくということなのだ。
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フランス人作家が見た日本のお年寄りたち。イラストがほっこり。日本のレトロ文化やお年寄りを愛おしいものとして見ている様子が伝わってくる。
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中扉裏の「枕草子」からの
ただ過ぎに過ぐるもの
帆かけたる舟
人の齢
春、夏、秋、冬
の献辞が
なぁるほど
と 納得させてもらえる
著者のすぐ近くに暮らす
顔も名前もわかっている
無名の「おとしより」たち
の姿が見事に描かれています
渡辺京二さんの
「逝きし世の面影」を
思い出しました
逝ってしまわなかった
日本人の姿が
ここに あります
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とても味わいのあるイラスト。
素晴らしく特徴が捉えてあり、
心和む。
人に、お店に、限りない愛情と
すぎていく時間への、切なさ、寂しさも
感じられて。
何度も何度も見返してみたい
素敵な一冊。
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イラストエッセイかと思って手に取りましたが、読み進めるとそうじゃなかった。
海外の人から見た、日本社会・文化のよさや危うさにとてもハッとさせられることが多かった。
日本の良さばかりではなく、危うさも知るのは必要なことだと思う。
絵の軽やかさに惹かれて、思わぬ出会いに感謝したい。
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大好きなイザベルボワノさん。
素敵なイラストとともに綴られる言葉たち。
彼女の視点で見た愛おしい「おとしより」の姿が詰まっている。
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友達が「ほっこりするょ」と貸してくれました。
カッコいい人、可愛らしい人、温かそうな人、、、たくさんのご年配方が描かれています。
読んでいると、喫茶店のナポリタンが食べたくなりました。店先で木枠のガラスケースにお煎餅を並べて売ってるような駄菓子屋さんに行きたくなりました。そんなお店、もうないか…
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大好きなイザベルボワノさんが日本で見かけたおとしよりを観察した絵とエッセイの本。
おとしよりへの愛が溢れていて、読んでいてほっこりする。そして日本に住んでいる私よりも旅をしているボワノさんにもびっくり。