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まほぴさんの短歌とっても大好きです。
どれもこれも好きだけど、やっぱり至極の短歌は
「3、2、1、ぱちんでぜんぶ忘れるよって今のは説明だから泣くなよ」
これだけで妄想100出来る。大好き。
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Twitterでこの方の短歌を知りました。本が発売されて手元に残るのが嬉しいです。瑞々しく、ハツラツとしたクスッとなる短歌や明かりの隅っこの方にある暗がりや孤独を見逃さない短歌が好きです。
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短歌って何だかビビっとくるものもあれば、想像力を膨らませてみてもなかなか情景が浮かばないものもあったりして、わたしにはまだ難易度の高い読み物かなと思い手をつけずにここまできた。
しかし今日新宿の紀伊国屋書店の至る所に平積みされている本書を手に取ったとき、たまたま開いたページに書かれていた「ほとんどもうセックスだった浮ついた気持ちでなぞり合うてのひらは」に心を掴まれてしまい、そのままセルフレジへ。
日常に潜むきらめきを掬いとるのがとっても上手で素敵な感性をもつ作者さんを羨ましいなと思った。
短歌をつくる気持ちを持ちながら暮らしをしていけば些細な日常にも彩りが出てくるような気がした。
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娘の強い推し(笑
借りて読んだ
お若い歌人の鋭くてやわらかな感性
それを掬いとる力量
うむむ
まいったな
どのうたもみずみずしくて……
心に弱炭酸を注いだ気分
返さないといけないんだけど、
枕元に置いておこう
≪ 無駄なもの そういうものに 生かされて ≫
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「ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし」で知った作家さん。
日常の小さなことをひとつひとつ掬って詠っているような、生活を感じる短歌でとても好きだった。
以下、好きだった短歌を引用します。
ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし
パチパチするアイス食べよういつか死ぬことも忘れてしまう夕暮れ
天井の木目のねこの名前すら思い出せないくらいに大人
平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ
針山を竹馬でいく真夜中に出会ってしまう詩のおだやかさ
立ち止まる季節と思う青になるまでの時間に降り注ぐ秋
宇宙から見たら同じだ真夜中の映画も冬の終わりのたき火も
無駄こそがすべてと思う消えていく雲に名前をつける夕暮れ
五分後は他人に変わる三叉路で一番好きな歌の話を
擦り切れるほど上映する瞬間が真実なのかもうわからない
シルバニア家族が肩を寄せ合ってメルカリに出るための一枚
半身が足りないままで生きていく心はレモンサワーのくし切り
ぴかぴかの米をにぎって「お」をつけてきみはおにぎり愛のかたまり
防弾着、かならず買って。街中の銃はスマホのかたちをしてる
真っ暗な部屋で目覚めるとき泥はそっと私のかたちに戻る
ありえないくらい眩しく笑うから好きのかわりに夏だと言った
走り方変でもいいよ川もビルもあなたも光る夏の夕暮れ
死にたいとそっと吐き出すため息の軽さで少し進む笹舟
何者かにならなきゃ死ぬと思ってた30過ぎても終わらない道
愛だった もしも私が神ならばいますぐここを春に変えたい
マフラーの中黙り込む唇が尖ってるのが僕には見える
かなしいをかなしいと言い少しずつ逃がす出口を通れるうちに
ねむってる駅ねむってる白い街ともだちだけどしたねむいキス
告白の言葉が似ててそれからは銀幕越しにきみを観ていた
ほとんどもうセックスだった浮ついた気持ちでなぞりあうてのひらは
ときめきは抱えておくと毒になる果実はみんな傷から腐る
「あとがき」もとても素敵だった。
『一見無駄のように思える、なくても生きていけるもの。そういう存在が、私を生かしてくれていることを知っている。 合理的でない「遊び」のようなものが、心に潤いや光を与えて、わくわくさせてくれるのを知っている。この歌集も、誰かにとってそういう存在になれるのかもしれない。そんな風に想像するだけで、私はたまらなく嬉しくなってしまう。』(引用)
無駄のように思えるもの、なくても生きていけるもの。
そういうものに私も生かされている。
文学も絵も漫画も、「なくても生きていけるもの」なのかもしれない。
食や睡眠とは違う。
でも私はそれらに生かされている。
私の心が潤い喜びを感じるのは、それらと触れ合っている時間だから。
その時間���、これからも大切にしたい。
そう改めて思った。
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2022.04.01
どこをとっても可愛くて暖かい歌集。
ぴかぴか光る景色というよりはきらっと一瞬光る水面とか、さらさら揺れる道ばたの知らない花とか、通りすぎた車の助手席にいた犬とか、
なんかそういう、わたしたちの日常にある『平凡でありふれてて取るに足らない光景』の美しさを31文字に濃縮したみたいな、そんな感じ。愛おしい。
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第二刷発行の日付の横に『春の水上バスもいいですね。』と書いてあった。
何気ないことやふと思ったこと、思い出させてくれて、私も嬉しくなりました。
ありがとう。
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短歌集。穂村弘以外の人の歌集を買ったのは初めて。しかも事前情報ゼロで、書店でパラパラみての衝動買いだったけど、アタリ!
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初めて短歌集を買いましたが、日常の1シーンをサラッと切り取ったようでこんなカジュアルな短歌もあるのかと短歌の沼にハマりそうです、、、
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短歌なのでどれも短いのに、長い文を読んだような満足感がありました。そしてどの言葉も難しいものではないのに、美しさを感じるものでした。もう一度読み直してお気に入りの短歌を見つけたいと思います。
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岡野さんとの対談と合わせて恵文社の通販で買った。表題紙前の0ページから本文があったりあまりブランクページがなかったりと余韻よりも勢いで攻めてきて、機嫌の良い犬かなと思う。でも最後にはちゃんと余韻があり、それが夢でも夢じゃなくても止まらずに響いていく。
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めちゃくちゃ好き。人間肯定の歌という感じがする。
伝票を見て電話する間違えて社内の子機のすべてを鳴らす
擦り切れるほど上映する瞬間が真実なのかもうわからかない
片方が急に歌って黙ってたもう片方が踊り始める
ときめきは抱えておくと毒になる果実はみんな傷から腐る
食べてみる?差し出したのがなんなのか確かめもせず君は頬張る
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お茶目な歌、訴えかけるような歌...
意味がわからないものもあったけど、「これいい!」と思う短歌を見つけられた。
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私は短歌や俳句は古典が好きで、現代短歌・句はあまり好きではありません。なので今まで積極的にこういったものに触れてはきませんでした。
それがなぜ、この本を手にとったかと言えば、2022年のクリスマスプレゼントに貰ったからです。しかも、私がこういうのを好まないと知っているはずの人から。
正直言って、うへぇ、と思いました。変に洒落た感じの装丁も苦手です。
まあでも、せっかく貰ったからには読んでみようかと。自分からは絶対に買わないものなので、こういう機会でもないと読まないじゃないかと。通勤鞄に忍ばせて、今、行き帰りに少しずつ読んでいるところです。
何首かに一首、うん、分かる、っていうのがあります。
いわゆる「エモい」歌は、やっぱり好きじゃありません。
素直だな、と思うものもあれば、恰好付けてるなってものもあります。
何を思ってわざわざ歌にしたの?と思うものもありました。
へえ、こんなこと歌にするなんて面白い!と感心したものもありました。
そんな私が好きな一首。最初の方に掲載されているのですが、娘の小さい頃の様子を重ねて思わず笑ってしまったので。この歌が最初に来てなかったら、私は続きを読まなかったかもしれません。
≪犬がいる!駆け寄ってみて少しずつ岩だったってことに気が付く≫
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好きな歌が多すぎて、全部載せてしまいたいよ。岡本真帆さんに出会えてとっても幸せです。この歌たちと生きたいと、心から思う
パスワードの中に犬の名住まわせて 打ちこむたびに君に会いたい / 岡本真帆