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短編集。
どれも面白かったけど、
「悠川さんは写りたい」が好き。
昔のような衝撃的なストーリーはないけど、
読みやすくホッコリするような作品。
それにしても最近、乙一さんの作品、
幽霊とか心霊もの多いな。
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どの話も最後ちょっとだけゾッとするのがさすが!
なごみのおそ松も載っててめっちゃ懐かしかった…。
ダヴィンチの雑誌に載っていた山白朝子たちとの4人会談またやってほしいな。心霊写真の話が好き。
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作家生活25周年記念の短編集。
どれも乙一らしさ満点の、
怖くもあり、切なくもあり、ユーモアもあり
の物語たち。
どれもそれぞれの面白さがあって好きでしたが、
25周年の記念となると
ボリューム的に少し物足りなく感じてしまいました。
でもこれくらいのボリュームを
さらっと読みたい日もありますし、
表紙や中のレイアウトも素敵です。
大切な記念作品、ファンとして何度も読んでいきます。
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乙一さんは怖い話も優しい話もファンタジーも長編も短編でも全てが大好きな作家さんです。
今回の作品は作家生活25周年ということでとても楽しみにしていましたが、個人的にはボリュームが少なくて少し物足りない気持ちに。
久しぶりの新刊で期待が上回ってしまったようです。
装丁がとても素敵です。
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ひと言であらわすとしたら
ハートフルホラーって感じか?
最後に切なさや愛おしさや
救いを感じるものが中心だったけれど
「家政婦」のような
ちょっとぞわっとして
その独特な世界の匂いを感じるはなしを
期待していた…
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乙一さんの過去作、例えば「GOTH」と比較すると全然パンチがなくて薄味な小説になってしまっていたように感じた。
『そしてクマになる』
リストラされた主人公が家族にそのことを打ち明けられず、こっそりクマのぬいぐるみを着るアルバイトをはじめる物語。
ホップな物語とおもいきや徐々にホラーテイストになっていくストーリー展開はさすが乙一さんという感じだけど、ラストが弱い。ホラーならホラーに徹してほしかった。
『なごみ探偵おそ松さん・リターンズ』
詳細は分からないけれどおそ松さんとのコラボ小説。いちおうミステリをしておいて、最後はぐだくだで終わる展開はシュールでそれなりに面白かった。
『家政婦』
幽霊が出るという屋敷で家政婦をすることになった主人公。ある日、女子高生の幽霊に遭遇する。屋敷に出現する幽霊はその町で死んだ者だけで、その女子高生は一年前に失踪していた……。
これまたオチが微妙。犯人の意外性もなかったし、「これって伏線か?」と気に留めていた箇所がたいして意味がなかったりと、全体的に無駄が多かった印象。
特に謎なのが主人公のキャラ。けっこう男好きに描かれていたけれど、なんか意味あったのかな?
『フィルム』
星野源の楽曲からインスパイアされてかかれて小説。うーん…特に印象に残らなかった。
『悠川さんは写りたい』
合成加工して心霊写真をつくることを趣味とする主人公はある日、悠川さんという女性の幽霊に出くわす。彼女は付き合っていた彼氏に浮気され、アパートを飛び出した夜に交通事故で死んでいた。主人公は彼女の恨みを晴らすために心霊写真を作ろうとするが……。
これまたラストが微妙。どういうことなのかよくわからなかった。
最後にどうでもいいのだけれど、200ページくらいで(しかもページにかなり余白がある)1600円って高くないか?
装丁は豪華でいい感じだけど、ページ数少なくてびっくりした。電子書籍でもこの値段なのだから、出版業界の闇は深いとおもう。笑
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私の大好きな今までの作品よりはあっさりしてるかな。でも程よい切なさ、優しさ、怖さの中に時々面白い表現があって、改めて乙一さんの書かれる文章は好きだなぁ〜と感じました。
一番好き:「家政婦」
"ナイスミドル"、"尊い"、"目の保養"等々、家政婦の女の子目線の表現が面白いんですが、最後はちょっとホラーで、登場人物や展開等全体的に好きな作品です。
一番心に残った:「フィルム」
(元の曲は知らなかったのですが、)不安な気持ちにそっと寄り添ってくれるような優しさと不思議な世界観が相まって、印象的でした。“あなた”に自分が重なって、励まされました。
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https://jinseilog.com/phenomenon-contrary-to-goodbye/
好きな作品は家政婦、フィルム、悠川さんは写りたいです。
5作中3作品も好きなんて最高です。
それぞれ家政婦と悠川さんは写りたいは、ちょっと笑える要素もあるところと切なさの緩急が効いていました。
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久しぶりの乙一さん。ちょっと軽めのテイストになってきたなぁ。ほぼほぼ、とてもよかった。あごみ探偵おそ松さん・リターンズだけは、ちょっと抵抗感があって世界に入りにくい感じがしたけれど…。逆に一番よかったのは、家政婦。私が初めて触れた乙一さんのイメージに近い、当たり前に存在する不思議があって。けれど、最後の最後で急に現実に引き戻されてぞっとしました。あれはマジで、怖い。そしてクマになるも、よかったなぁ。何が本当で何が幻想なのかわからないあの感じ。
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面白かった。
「そしてクマになる」
白昼夢で現実と妄想が曖昧になるところが個人的には好きじゃなかったけど、雰囲気は良かった。
クマの着ぐるみで口元からしか外が見えないという視界の悪さが、主人公の不安によって視野が狭くなってる、というのと重なって良かった。
「なごみ探偵おそ松さん・リターンズ」
原作アニメの雰囲気はそのまま、ちゃんとミステリーしていてすごかった。ちゃんとミステリーしているという点が意外だった。
「家政婦」
これが一番好きかな。主人公の欲と妄想が初期の乙一のユーモアさを思い出したし、雰囲気は『GOTH』を思い出した。これだよ、これ!って感触を味わえた。
結末は、主人公は結局死んで、死ぬことであの親子に犯人のことを伝えるという展開かなと思った。喋れないなら、身体にメッセージを残しておくとしてとか。
そんなことはなかったが、このオチも良い。
さらっと友人?の小説家のゲームを紹介してたのが面白かった。
「フィルム」
どういう経緯で作られたのかわからないが、「さよなら絵梨」の二人で映画を見ているあの部屋を思い浮かべた。
「悠川さんは写りたい」
これも懐かしい雰囲気。暗い話題なのに明るくて面白くて、最後はゾッとさせる。好き。ありがとう。
本物の心霊写真を作り上げたと解釈した。
主人公のヘビーな過去も良かった。
手に固執して、その手に慰みを得る。泣ける。
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作家生活25周年記念短編集だそうです。全5編で200p以下。ちょっとボリュームは少ないが、乙一名義の久々の短編集である。
「そしてクマになる」。家庭を持つサラリーマンなら身につまされるかもしれない。リストラされたことを家族に切り出せない男が、密かに始めたアルバイトとは。何だか予想外なまとめ方だな。早く再スタートできるといいが。
「なごみ探偵おそ松さん・リターンズ」。……。フジオ・プロの承諾は取っているのだろうか? 自分で推理しない『貴族探偵』というのはいたが、捜査現場を和ませる探偵だそうです。こんな強引な幕引きで場が和むかっ!
「家政婦」。彼女が働き始めた家には、暗黙の了解があった。高報酬とはいえ住人の父子も驚くほど順応してみせた彼女は、ある疑念を抱く。うーむ、怖いもの知らずというか何というか。最後の一分にゾクッとさせられる。
「フィルム」とは星野源の曲のタイトルで、冒頭に歌詞が載っている。フィルムも映写機も知らない若い世代は多いだろうけど、この物語はフィルムでなければならない。スマホのカメラでは成立しない。何となくそんな気がする。
「悠川さんは写りたい」。心霊写真の捏造が趣味という青年と、心霊写真に写りたい幽霊が出会った。そんな二人(?)による共同作戦とは。敢えて重くせず、コメディタッチにしているは乙一さんならでは。最後だけはホラーっぽいが。
黒乙一寄りでも白乙一寄りでもないというか、両方の要素を含んだニュートラルな作品集と言えるだろう。25年間を振り返ると、作家としては寡作で、もう少し読ませてほしいと思うが、マイペースに続けるのがよいかもしれない。
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そしてクマになる、なごみ探偵おそ松さん・リターンズ、家政婦、フィルム、悠川さんは写りたい
突然こわい話きてこわい
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ホラー寄りの短篇集。しんみりとして、ほっこりとして、だけれどほんの少しぞくっとさせられる。そんな物語が多いです。
お気に入りは「悠川さんは写りたい」。心霊写真を作ることを趣味とする孤独な青年が出会った、事故死した女性の霊・悠川さん。悠川さんの幽霊らしからぬ明るさが楽しい作品です。彼女の願いをかなえるための計画もなんだか楽しいし、ハートウォーミングな部分もいっぱい。なのに……このラストには痺れました。そうくるか。
「家政婦」も大好きなテイストの物語です。その町に住む死者が次々に現れる家。……うーん、格別に怖いというわけでもないけれど、地味に嫌ですよねこれって。そこから暴き出された事件の真相にはどきどき。そしてラストのあれ。本当に怖いものっていったい?
ちょっと異色のテイストなのが「なごみ探偵おそ松さん・リターンズ」。スラップスティックな、一応はミステリ? 「おそ松さん」はあまり知らないけれど。それでもなんだか楽しい一作でした。
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Amazonの紹介より
哀しみの先には、何があるのだろう──。乙一作家生活25周年記念短編集!
心霊写真の合成が趣味の僕が撮影をしていると、一人の女性がカメラに映りこんできた。しかし撮影されたデータには無人の交差点が映っているだけだった。映りたがりの幽霊、悠川さんがこの世に残した未練とは……?(『悠川さんは写りたい』より)
ほか、乙一贈る恐ろしくて切ない出会と別れの短編集。
ホラーのようで、ミステリーでもある。はたまた、コミカルな部分もありと、色んな要素が入り混じった不思議でもあり不気味な物語でした。一つのジャンルとしては一括りできない作品でした。
全5作の短編集で、特に異彩を放っていたのは、「なごみ探偵おそ松さん・リターンズ」でした。
こちらは雑誌「ダ・ヴィンチ」に掲載されたコラボ作品で、まさか乙一作品の中に「おそ松さん」が登場するとは驚きでした。
内容としては、イヤミの邸宅でカラ松が殺されます。それを操作するトド松。推理するおそ松。などあのアニメに登場するメインキャラクター総出演(両親は登場しませんが)で面白かったです。れっきとしたミステリーですが、あのアニメで醸す雰囲気もあってか、クスッと笑ってしまいました。
ぐずぐずで強引な展開でミステリーとしてはダメですが、「おそ松さん」としての魅力が、溢れているので、これはこれで良かったです。
他の作品も様々な「色」が出されていて、面白かったです。
特に最終話の「悠川さんは写りたい」がホラーな展開でありながらも、コミカルな部分を注入されているので、良い具合に中和されていました。
全部の作品で共通しているのは、不穏な気持ちにさせる心理描写が巧みに使われているのかなと思いました。
直接的ではなくて、「もしかして〇〇なのかもしれない」といった伸びしろがあるかのような余韻を膨らませる演出が施されていて、それが読者を不穏にさせてくれるかなと思いました。
一つ一つの物語は長い短いにしろ、程良い量で読みやすいのですが、あっさり感もあるように感じました。
色んな要素が入って、中和されている分、ガツンとくるような恐怖ではなく、なんとなく中途半端さが際立ったように感じました。
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5つのお話が載った短編集。様々な場所で披露されたものを合わせた感じだろうか。出会いや別れと言う部分が共通テーマのようですが、どこかで読んだような気がするものもあったりしました。ホラーテイストに構えてページを繰りましたが、そこまで濃いものはなく、読みやすいテイストになっていました。著者の久しぶりの一冊でしたし、装丁が素敵な一冊でした。