投稿元:
レビューを見る
広島県の教育長、平川さんのこの四年間の仕事をまとめた本が出ました。
学校図書館だけでなく、ものすごくたくさんのことを、でも理念は一本でやってきたのがわかります。
学校図書館は、確かに大事なポイントだけど、学校図書館だけがすべてじゃない。
図書館やってると、どうしても図書館を中心に置きたくなる、考えてしまうけどそうじゃない。
目的はもっと大きなところにあるんだよ、それを踏まえて日々の仕事があるんだよ、ということがわかるので、学校図書館員は必読です。
2022/03/16 更新
投稿元:
レビューを見る
広島県の公教育を変えた(変えている)と言われている平川さんを取材したノンフィクション。学校の基本である「子どもがいろいろなことを面白がる場」を作るという基本の基本に忠実に、できることは全部やるという強い意志で取り組んでいる(むしろ、強い意志がないとできないほど危機的な状況なのか)。子供達が押し寄せる図書館、生徒たちが小学生のように手を挙げて発言したがる商業高校・工業高校、国際バカロレア認定校などなど。県知事のバックアップ、ご自身の情熱と行動、民間企業や専門家のこれでもかというまでの活用など、確かに、やろうと思えばできることだらけである。これを行なっていない怠惰の犠牲者は子どもたちなわけで、ということは全ての大人に責任があるわけで、みんなに読んでほしいです。
投稿元:
レビューを見る
まだ読み始めたばかり。70ページほどですが、既に付箋とマーカーだらけ。「お願いです。教育委員会さん、先生方読んでください」と言いたい本。
投稿元:
レビューを見る
実際はどうかわからないが、どんどん変えてくれる教育長が羨ましい。教育は今が変わる時だと思う。上っ面だけでなく、その哲学も含めて、今の時代に合った形に、全国的に改革を進めてほしい。
投稿元:
レビューを見る
読みやすい広島の教育改革。
教育長が変わると、教育は変わるのだろう。かなり刺激的な改革。しかし、誰もができるものではない。
投稿元:
レビューを見る
トイレ新聞による自己開示、内申のほぼ廃止、市教委のオランダ視察、公立イエナプラン校(国際バカロレア認定校)の実現、図書館のアップデート、SSRの設置など…広島の平川教育庁の「行動力」に圧倒された。
どのアクションにおいても、1人でなく民間や周りの先生方と共に進めるという点が素敵だと感じた。教育を変えるには、1人の力ではできることは限られており、複数で、チームで変えていく必要がある。教育長がそのチームの舵取りをしっかりしている分、周りも動きやすいのかなと思う。
また本書に何度も出てくる「本質的な問い」は、子どものみならず、教師やそれ以外の大人も大切にすべき視点である。なぜ授業が上手くなりたいのか、なぜ教師をしているのか、なぜ生きているのか…教師なら哲学を持て!という言葉もあるが、まさにその通りだと思う。自分の芯を持ってこそ、仕事も人生も豊かになる。平川教育長も、きっと自身の芯をしっかり持っておられるのだと感じる。
たくさん刺激を受けた。教育、頑張る。
投稿元:
レビューを見る
「人間を育てる」ことに主眼が置かれた広島県の教育改革が羨ましくも眩しい。
---
公教育でこんなに面白く、意味のある学びができるんだ!実際にこんな学校があるんだ!と、読んでる間ワクワクしっぱなしだった。
この本を読むまで知らなかったのは、教育庁に平川理恵氏を抜擢した広島県知事の湯﨑 英彦氏の存在。
湯﨑氏が教育を変えなければという問題意識を持っていたから広島の教育改革が起こったんだということ。
ともあれ、平川さんの取捨選択(重要なところへの頑固さ)と、決断と行動スピードは超人的なんだろうな。
自分で通訳をしながら先生達をオランダやアメリカに連れて行った話や、若手と意見交換をする場を設けたこと(そして映画の感想を語り合う会というセッティング)、こういうリーダーに着いていきたいなと思わせるエピソード満載だった。
第4章の商業高校の子ども達の変化は読んでいて涙がこぼれたほど。
商業高校の教育が地域を良くすることに直結することが嫌というほど伝わる。
---
p227から抜粋
「個人があって、組織があって、社会があって、その中で充実した人生を送っていくためには、自己認識、自己開示、自己表現、自己実現の四つのステップが必要なんです。
15歳までに身につけておいてほしいのは、自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力だと考えました」
投稿元:
レビューを見る
旧態依然とした教育が今なお行われている。ITの進化によって、世の中が大きなパラダイムシフトが起こっているのにも関わらず。日本の学校制度は150年前の学制から大きく変化はない。資本主義、民事主義社会において変化はつきものであるから、それに合わせた教育が当然必要である。私も教育者の端くれとして、この本を参考に、少しでも未来の日本に貢献できれば良いと考えている。
投稿元:
レビューを見る
生徒が主体になって学ぶ場である学校。その本来の姿にするための改革。今、学校改革が全国各地で広がっている。この広島でおきている改革はまだ始まったばかりかもしれないが、そのスピードは驚異的である。民間企業から校長、そして教育長になられた方が起こすその改革を間近でみてみたい。我が県も変えなければならないことがたくさんあると思うのだが…。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。確実に変化は起きている。
赤木かんこさん合理的だなー
PBLから始まる変化は、主体性だけにあらず。
平川さんの社会と照らし合わせながら考える目、大胆さや信念と細やかさ、大きな目的はぶらさない姿勢を見習いたい
投稿元:
レビューを見る
最近よく問題になっている日本で主流の一斉教育。自分もそれを受けた1人として疑問を常に持ちながら生活してきた。
平川さんの創った広島叡智学園は他の取り組みとはかなり異なっていた。今まで自分は教育に携わりたいと思い、教育現場の学校というものを変えたいと思っていた。しかし、平川さんにはその視点ではなかった。学校を教育現場として生徒を教育する場としてではなく、教員も教育していた。広島叡智学園は公立という特徴を生かして、6年で先生がほとんど入れ替わる。それは良い点も悪い点でもある。優秀な人材を失うことで学校は安易に傾くし、物置だった教員を他の学校に飛ばすことで膿を放出できる。しかし、平川は完全なるメリットとして考えていた。広島叡智学園で育った教員を他の広島県の学校に行かせることで、一斉に広島県内の学校を変えることを企んでいた。教員の養成場としても生徒の養成場としても素晴らしい学校だ。
アメリカの公立高校に視察いくと先生を学ぶことを楽しくしてくれるベストフレンドと言った。
商業高校を仕方なくいく場所から志願していきたいと思わせるようにした。「ビジネス探求プログラム」では先生が教える授業ではなく、先生が教材を渡して、生徒が考える生徒主体の授業だった。今時はネットで知識を得ることが効率的にハイスピードでできる。しかし、チョークアンドチョークの授業では習得速度の異なる生徒を一斉に授業することでちょうどいい早さに適するのはきっと教室で1人。他は早すぎたり遅すぎると感じる。教科によってもそれは大きく異なる。知識を教えることが教育にはならない。先生はティーチャーからファシリテーターになる必要がある。
投稿元:
レビューを見る
広島県の教育改革の話。
イエナプランスクール、国際バカロレア、商業高校改革。
私立の商業高校を作りたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
つくづく、
不祥事により改革が停滞したり
ましてや改革自体が否定されたりするのが
勿体ないと感じます。
教育には、
抜本的改革が間違いなく必要。
というより
そうでもないと間に合わない。
投稿元:
レビューを見る
広島県教育長による改革が物凄い。どこ(だれ)を向いて仕事をするのか。学力や学歴ばかりがモノサシになっていることの違和感。知識を詰め込むだけでは、AIに敵わない。何が人を幸せにするのかを考えさせられる。(e-honより)
投稿元:
レビューを見る
理念があることも大事だけれど、現場を見る、関係する人といろいろ話をする。あまりにも当たり前のことだと思っていたけれど、そうではないのだ。そんな中、それを実践した平川さんのスタンスは素敵だなと思う。