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第二次世界大戦の頃の中国で活躍した従軍カメラマン、沙飛の評伝。中国のキャパと言われているそうだ。キヤパが戦場で地雷を踏んで亡くなったのに対し、沙飛は入院していた病院の日本人医師を射殺したことで銃殺刑になったという。沙飛だけでなく、日本占領下の中国各地の出来事をジャーナリストの著者が、細かく伝えていて分かりやすかった。著作権の問題があるのかもしれないが、もっと沙飛の写真を載せてほしかった。
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中国のキャパと呼ばれた戦場写真の先駆者、沙飛を現地取材も含め丹念に追った評伝という帯に惹かれて手にしたが…まったく。沙飛がどんな人物だったのか、ちっとも浮かんでこない。単なる我儘な八路軍専属カメラマン?彼が撮影した写真載せてほしかった、特に人々の人間性まで映しだした写真を。とてもではないけど写真読み解けない。
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もうずいぶん前になるけれど
上海に知人が暮らしていたこともあり
その時に 上海にある魯迅さんの旧居を
訪れたことがある
なんでもない上海の街並みにすっかり溶け込んだ
なんでもない街路の一角に
その三階建ての集合住宅であったことは
いまでも鮮明に覚えている
その「写真」とそこで魯迅さんが暮らしていた
時の様子が本文でも出てくる
その時にはカメラマン「沙飛さん」の存在のことは
全く知らなかった
むろん、本書ではカメラマン「沙飛さん」の
ことを中心に置いたルポルタージュなので
あくまでも 沙飛さんが魯迅さんの最晩年に
出逢った時のエピソードが書かれるにすぎないのだが
魯迅さん、許浩平さん、内山完造さん、周海嬰さんと
次々に興味深い人物が描かれていくので
まことに興味深く読ませてもらった
上海の書店に寄せてもらった時
上海の若者(大学生くらい)が
書店の床に座り込んで
一心に書物を読みふけっていた情景を
思い出しました