投稿元:
レビューを見る
「死刑になりたくてやりました」このセリフを
度々聞かされてる気がする。この言葉を死刑賛成派の方々は、どう受け止めているのだろう。厳罰化が犯罪抑止にならないことは明らか。むしろ、死刑の一番の理由、現実には、被害者遺族感情、遺族が望むから、ということだと思うのだけど、、それこそ、犯人がどんな罰を受けても、亡くなった人は戻らない。どんな判決でも、遺族が満足するなんてはずもなく。。むしろ、何故?何故?の答えの方が、必要な気がするのだけど、違うのかなぁ。生きて解明すること、説明し尽くすこと、そして、悔いること、それこそが、遺族への癒やしでもある気がするのだけど、きれいごとかなぁ。
投稿元:
レビューを見る
各分野の専門家へのインタビューが多く『家族不適応殺』にくらべてイマイチ。殺人犯そのものへ深掘りして欲しかった。
投稿元:
レビューを見る
死刑を求め罪を犯す人、加害者の家族を支える人、刑務官、生きづらさをサポートする団体、様々な立場の人たちが死刑とその周縁を語るノンフィクション。メディアが作る安易なイメージとは違い「そうだったのか」と思う事が非常に多かったです。
犯罪心理学、セーフティーネット、死刑廃止論、発達障害、学校教育など現代におけるキーワードを理解する上でヒントが多い本だと思います。報道を見た時の姿勢、感じ方がより柔軟になるのではないでしょうか。おすすめ本です。
投稿元:
レビューを見る
この10年くらいで、「死刑になること」を目的とした凶悪犯罪が増えている印象がある。
つい先日も、中学三年生の女の子が「死刑になりたい」と見ず知らずの親子に重傷を負わせた。
彼女にしろほかの凶悪犯にしろ、凶悪犯罪を犯して見ず知らずの人や身近な人に対して、取り返しのつかないことをする以外の選択肢がなかったはずがない。
あの人たちはいったいどうして、あんな凶悪な反社会的行動に至ったのかを知りたくて読んでいる。
死刑という刑罰があることによって、犯罪を抑止するという効果を狙っているというのが、死刑制度の前提にあるはず。
でも、これだけ次々と死刑になることを望む人が凶悪犯罪を起こしているということは、死刑に犯罪を抑止する効果は無いということだ。
犯罪抑止の効果がないどころか、凶悪犯罪が起こる一因になってしまっている。
そもそも、死刑になることを目的として見ず知らずの人を死傷させるのは、拡大自殺と呼ぶべきもので、そもそも自殺を望む人が多すぎる病んだ社会を変えて行く必要がある。
変えていく必要のあることの中には、死刑制度の廃止もあるだろう。
それから、殺人欲求というものを持っている人は一定数存在して、彼ら彼女たちはそのために悩んでいるけれど、相談先はなかなか無いという話も興味深かった。
歴史を見返すと、人類の死因のトップは他殺だった。私達の祖先は、程度の差こそあれ必要なときに(あるいは不必要なときでも)暴力を振るうことをしなければ、生き延びることも子孫を遺すこともできなかったかもしれない。
暴力的傾向が生存に有利な時代を生き延びた人たちの遺伝子を私達は受け継いでいるので、何かが間違えば人を傷つけたり殺してしまったりとか、そういうこともありえるのかも。一生そんなことにはなりたくないけど。
投稿元:
レビューを見る
ヘヴィな内容を想像させるタイトルだが、そうでもない。本書に登場する人物たちはいずれも無差別殺傷犯(もしくはその潜在犯)と向き合い、話を聞いてきた人々である。彼らへのインタビューを中心に構成されたルポルタージュだ。人は誰しも無差別殺傷犯になりうる可能性があると本書は指摘する。そうしない為にはやはり社会との結びつきが重要なのだと語られる。淡々と日本の今を見つめた静かな良作である。
投稿元:
レビューを見る
私にはテーマが重く、知らないことが多かったですが、とても興味深かったです。
読み終わった後、正解がないような気にもなり、考え続け、相手を知ろうと思う気持ちも必要だと感じました。
投稿元:
レビューを見る
ふだん触れちゃいけない感情に触れたような気持ちになる本
この本は各章で「死刑」に携わる人たちにインタビューする形式になっているんだけど、それぞれの章が本当濃い。
私が一番インパクト感じたのは第一章の阿部恭子さんのお話。
なかなかヘビーな話を軽い調子でぽんぽん話してる感じがするインタビューだった。
他の人のインタビューも考えることが多い話が多かった。
多分再読しますね、この本は。