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恐怖、恐怖これほどまでに怖さを感じた小説はないと思う。ぶたとの交流のシーンはホッとするところもありますが、脱走をはかる所は息もつかせぬ手に汗握る一気読み。あなたもこの作品を読んで恐怖を感じて下さい。
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余りにも酷い話の連続、何時もなら此の位のページなら二日か三日で読み終わるのに六日もかかった。あとがきを読んでみてさもありなんと---巻末で少し救われたが。
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B級ホラーサスペンス映画に出てきそうな主人公があかん方向にどんどん首を突っ込んでいってピンチを招く、古典的だがそれがいい、わかっているのにドキドキする。夏にぴったりの小説だった。ラストに差し掛かるとどんどん読むペースが落ちてきてこれ以上読み進めたくない、先を見るのが怖いって思えて、でも結末が知りたいとまたページをめくる。そう、定番のサスペンスホラーもので押さえるところはしっかり押さえているので一気読み。
問題は、警察本部の上役のよくわからない立ち位置だったり、冒頭の主人公の性癖と物語のつながり、母親のボンディング障害、全然つながりがなく、意味不明。作者が意図しているオチと読者の解読がどうも乖離しているように思う。最後がしっくりこない。最後でまたガラスを割るのも頭悪そうでそうじゃない感100%でした。
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「狭小邸宅」や「ニューカルマ」など、人間の狂気を書かせたら一級品であった新庄耕の新刊。
今回はどん狂気を見せてくれるのかと期待していたが、不登校児の離島留学先が胡散臭い殺人ゲーテッドコミュニティで監禁され、エログロ体験をして性格と性癖がねじ曲がってしまうという話。
冒頭、厚労省職員としてタイでイベントに出席する主人公の回想という形で物語は進んでいくが、この設定自体に何も意味が無かったようだが、一体何だったんだ…。
定期的に施設で人を殺して豚に食わせたり、沖縄の離島とは言いえ元々の島民ですらないQアノンかぶれの異常者に警察が味方するとか設定に無理がある。期待を悪い意味で裏切られた。
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18禁。エプスタイン島「小児性愛者の島」がモデルであろう。
官僚になった進の冒頭から始まる。偶然、目にした少女に欲情興奮しトイレで自慰する歪んだ姿は過去の忌々しい変態性癖人間達と同調してるかのようだ。
脳にある松果体を抽出しアドレノクロムという麻薬を入手するために子供達を離島留学の名の下に殺害している施設がある。
そこから脱出した進はそんな過去がある。
私がこの小説で得られたものなんか勿論あるはずがない。
そう読者に思わせた時点で、作者の思う壺に嵌ったかも知れない。
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終盤怒涛の驚き。序章と結末が繋がらないような気がしてもったいないような。映画化されたらおもしろそうです。
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不登校の中学生が、夏の間の2か月を南の島のフリースクールみたいな所で過ごすお話。表紙や題名から爽やかなストーリーかと思いきや。。。最初の大人になった主人公がタイで少女を買春するのと、ラストのボンディング障害はとってつけたような印象。もっと宿泊先施設の夫婦の素性とか詳しく描いてほしかった。内容は重視しないスプラッター映画を楽しむような気持ちで読んだほうがいいかも。恐怖というよりただただグロテスクで気持ちの悪い体験は楽しめました。
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いじめをきっかけに不登校になった中学生の進。
母親の勧めで沖縄の離島で過ごすことになる。
ここで起こることにより、この多感な世代の子にどんな影響を与えたのか…。
とても悍しくて、凄まじい、読んでいても不穏さと気持ち悪さが残ってしまった。
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作者は、人を洗脳状態に陥れるやり口の書き方がうまい。
後に引けないようなYes/Noクエスチョンで相手にYesと言わせてから、それを選択したのは自分自身だと追い込むことで、自分からやらざるを得ないという状況を作り出す。
狭小邸宅、ニューカルマ、地面師たちからも、読んでいて重苦しい感覚は作者特有のものになっている。
で、今回は常夏の島を舞台にしたスプラッター。
中学校でのいじめが原因で不登校になった進むが、親に進められて送られたのは沖縄の離島の施設だった。
都会から移住した夫婦が経営する「ラビットハウス」で、最初にまず誓約書にサインをさせられる。
・絶対に逆らわない
・島の住人と声を交わしてはならない
といった内容だった。
ここでの生活をしていくにつれて、この施設の真実に気が付き始め、進は逃走を計画するのだが。
何かどんでん返しでもあるかと思ったら、普通にただのサイコスプラッターだった。
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あんまり面白くなかったです。
なんだろう?前半の「大人になった主人公」と、長く費やされた過去の体験がどうもちぐはぐな印象。いじめもとってつけたような感があるし。。なんともこう、嫌な話でもある。読んでて陰鬱な気持ちにしかならなかったので大事な伏線めいた部分を読み逃してしまったのかな?
施設の闇の部分がカルトめいた話なのもなんかなあ。それはなんか違うよなあそういうんじゃないんだよ、という。
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あとがきにもありましたが、新庄耕先生にしては筆の重さを感じました。全作読んでいます。本作を読んでわかったのは、自分は新庄先生の作品に「やり口」を求めていたということです。実際の出来事をヒントにした鮮やかでよく考えられたやり口を知るのが楽しいのです。グレーの世界を垣間見るのは面白いです。次回作も必ず買います。
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場面を想像できる文章。つい読み進めてしまう。
しかし、個人的に内容が合わなかった。狂気的なアダルト小説?
ネット連載だったらしく、それっぽいと思った。性的描写がこと細かく書かれてるから、どちらかというと性的な場面がメインなのか?と思ってしまった。「ミステリー」とどこかに書かれていた気がするが、ミステリーを読んでいる感じはしなかった。
グロい場面も細かく描かれていて、読んでて気持ち悪さを感じた。
そんな性的描写とグロい場面もありつつ、沖縄の美しい描写もある。その差がまた気持ち悪さを感じさせるのかもしれない。その表現力はすごいと思う。
とてもじゃないが10代には薦められない。
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ぞわぞわが止まらない。
無事逃げ切れてよかったものの、首謀者は身内…?
エログロ感は賛否分かれそう。
重いけれど、サクサク読めた!かなり読みやすい文体。
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ただのエロ小説で終わるのかと思ったら
読みながら疑問だった事柄が
終盤にかけて一気に
サスペンスとしてまとめ上げられていた。
主人公の少年が遠くの離島に
閉じ込められなければならなかった
その本当の理由が悲しい。
それにしてもどうしたら
爽やかな青春ものを書くつもりが
こんなふうになるのか…
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偶然にも一気読みできる程の魅力のある本を連続で読んだ。
それがこの本と「ウェルカム•ホーム」である。
今作は悪い意味での刺激的な作品で、怖いもの見たさに読み進められた。
あとがきに著者が「当初の構想では、清涼飲料水のコマーシャルフィルムのような青春群像劇を描く予定だった」そうだ。確かに風景の描写だけはそうかもしれない。
…何がどうしてこうなった??