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紙の本
生きている「レニングラード」
2022/04/16 00:15
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
未だにBHS・BHQの底本をサンクトペテルブルグ写本ではなく、「レニングラード写本」(107ページ)などと表記している。共産主義時代ならいざ知らず、宗教迫害の頭目であるウリヤーノフの名前を冠して表記するとは時代錯誤もいいところだが、対独協力者であってもヴラーソフ将軍は「ナチに協力した最悪の人物」でウリヤーノフは「人類史上初の社会主義革命を導いたメシア」とでも思っているのだろうか。
聖書協会共同訳は新共同訳が刊行された昭和62年時点から「ダヴィデの家」碑文のような発見もあって、色々と本文や古代訳の研究が進んだ面がある一方、文語訳・口語訳時代の訳語を復活させた面もある。新共同訳の申命記では死海文書の読みを使っていたのに、聖書協会共同訳ではマソラの読みに戻している個所もある。さすがに「燔祭」のような用語までは復活しなかったけれど。
列王記と歴代誌とでは即位した時の年齢が違うヨヤキン(エホヤキン)について本文では「八歳」、注釈では「十八歳」とある。新改訳などでは「十八歳」を本文に入れているのはバビロンで発掘された粘土板に彼がバビロンに連行(エルサレムが陥落した時に投降したのが潔いと見なしたネブカドネザル王の賓客待遇?)されてから王子が5人いる事が分かるからだろう。この例のように聖書の記述が矛盾する個所で列王記の記述が正しいと思える場合、どう解釈するのか、という問題はある。
聖書協会共同訳と新共同訳、カトリックの諸訳、聖公会の旧約聖書外典などでは、「旧約聖書続編」がどう変わっているのか、という巻は出るのだろうか。
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