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【首から下は動かない。それでも彼は今日も診療を続けている】事故で脊髄を損傷、重度の障害を負ったにもかかわらず、医師であることをあきらめなかった男がいる。彼は、今日も診療を続けている。
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新潟県上越市にある介護老人健康施設「サンクス米山」で施設長をしている内科医の原田雷太郎。
彼は46歳のとき糖尿病の合併症で突然意識を失い階段から落ち、脊椎を損傷し、首から下が動かなくなる。
わずかに動く右手の人差し指と親指だけで、医師として勤務している。
完全介護の施設に暮らし、そこから介護職の人の手を借りドクターの姿に着替え、運転手に今日履きたい靴を選んでおき、それを履かせてもらう。
そして勤務先まで、特別誂えのワゴンで、特別仕様のハイテク車椅子で運転手に送ってもらう。
頭の機能は失われていない、その点を使いリハビにはげみ、使えるものは何でも使い、人の助けも借りられるものは借りて、感謝し続けながら、仕事をする。
人の助けを借りることができる人柄なのだと思った。
ドクターから今まで診察後、ありがとうございました、なんて言われたことない。
どうして、このように話すのかといえば、医師としての自分を信頼してくれ内面をさらけ出し話してくれる患者さんに感謝の気持から、だと。
こんなドクターに診てもらいたいと思った。
書いてあることが全てではないと思うが、私はこの本の内容をそのまま信じたい。
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新潟県上越市にある介護老人保健施設「サンクス米山」で施設長を務める医師・原田雷太郎は首から下がほとんど動かない。わずかに動くのは右手の親指と人差し指だけという重度障害者だ。
「劇症1型糖尿病」という持病と闘っていた彼は2009年8月、46歳の時に、突然、意識を失い、自宅の階段から転落し、脊髄を損傷した。
普通なら障害者施設に入所し、一生寝たきりの生活になるはずだったが、彼は医師として生きることを「あきらめなかった」
幸いなことに頭脳の機能は失われず、医師の友人の協力、スタッフの手厚い介護体制も得られた。
苦しいリハビリを乗り越えた彼は、3人の介助でベッドから車椅子に移動、ノートパソコンを駆使して、100人近い入所者の健康を守り続けている。
そんな彼の不屈の闘志、協力者
への感謝がひしひしと伝わり、逆境を乗り越える勇気をもらえる本である。
また、経管栄養や胃瘻を外した自分を顧みて、一般の患者の声にも耳を傾けるべきだという謙虚さも印象に残った。