紙の本
会社員の要諦
2023/12/03 10:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
内閣府から陸前高田市の副市長、大学教授を経て現在は掛川市の市長を務めているという著者。この経歴からはどこにもサラリーマンの経歴がありません。ですが、サラリーマン組織の中で遣り繰りしていくネタにも転嫁出来るものとして納得感があるのは、それだけ様態が酷似しているからだと思います。
本書では上司との接し方に殆どの紙面が割かれています。上司との接し方というのは避けて通れないものであり、永遠のテーマかもしれません。私には非常に参考になりました。
それにしても扱いにくい上司はどこにも存在するものだという事を痛烈に感じました。それだけ上司も感情を擁した一人間であり、完璧な人格者ではないのだなぁ、と。ただこれは同時にどこかしら自身にも翻顧されるべき事柄でもあります。
本書を読了して印象的だった事の一つに文体の柔和感がありました。著者の裏打ちされた意識かもしれません。また内容自体も相当実践的なものである為、是非とも役立てようという意識が高まりました。
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国家公務員から被災地の副市長(内閣府からの派遣)、更には出身地の市長にまでなられた久保田掛川市長による役所内での生存ハウツー本。
経験から来る言葉は概ね同感するものばかり。内容としても難しい話が書かれている訳でもなく心の在り方として参考になるのではないかと思う。
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並行して読んだ古野『警察官僚』に比べると、読み物としての迫力が無い。仕事師としての実感に裏打ちされた真っ当なコンテンツではあっても、この著者のこの著作ならでは、の気づきに乏しい感じ。
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「自分の能力を発揮するため」というよりも「組織内で潰されないため」に、組織内でどう立ち回るか、といったことを中心に著述されている本です。
この本にある組織内のサバイバル術とは、究極のところ「いかに人間関係に失敗せず業務を進めていくか」ということですが、記述やエピソードは生々しく、それゆえに共感できるところが多くあります。
組織内での人間関係に気を配る、ということは、たとえくだらないと思っていたとしても、組織で仕事をする以上避けることはできません。また、能力があるのに人間関係で躓いて能力が発揮できないというのもつまらない話です。
違う組織に移るたびに、また再読していきたいと思います。
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仕事をしていく上で一番大切かつ厄介なのは人間関係だという。内閣府の官僚や震災後の陸前高田市の副市長を経験した著者の、組織内でのサバイバル術。周りがみなよい人ならよいが、自分の仕事をやりとげるには、理不尽な上司、嫉妬深い同僚、サボタージュする部下たちとも敵対関係にならないことが重要だといい、そのための心構えと具体的な方法が書かれている。見習いたい。
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・見方を増やすより敵をつくらないこと(田中角栄)
・上司と衝突をさけなら意見を通し、実現していく(論破、批判、はしない)
×反対です
〇そのようにすると、私はXXのことがとても心配なのですが・・・
・空中戦交渉(どうしても話が通用しない場合)
1.上から落とす
2.合同してプレッシャーをかける
3.相手に影響力を持つ第三者を登場させる
・マネジメントが陥るわな
1.自分でやった方が早い(一人)→奪わない。時間かかってもトレーニング
2.先週頼んだあの案件、まだやってなかったの→(複数)
・無害を装いつつ、なめられてはだめ。強みもさりげなく示し、一目置かれるようにすることも大事