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江戸川乱歩文学忌 1984.10.21〜1995.7.28
柘榴忌 小説のタイトルからです。
何を読もうかと思いましたが、図書館の蔵書の中で発刊が一番新しい作品にしました。
令和4年の新潮nexです。他の明智小五郎シリーズも出版しているようです。ポプラ社「地底の魔術王」光文社「虎の牙」と同じですね。読者ターゲットはどこなんだろうと心配にはなります。
近所の森の西洋館に引越して来た魔王博士。そのマジックで子供達を虜にしていく。果たしてその正体は!もちろん怪人二十面相。行方不明の子供の行方を追います。しかも明智先生は、熱を出して2週間寝込んでいるので、少年探偵団が活躍します。そして、明智小五郎の奥さんがいた事を忘れていました。
子供向けなので、今更読んでも内容は、懐かしいだけです。それでも充分だけど。
そして、解説が、月村了衛さん。是非、小学校の図書館で読んでいた方は、この解説小説を読んでいただきたい。なんと、月村了衛くんも、江戸川乱歩シリーズで読書の喜びに目覚めたという事です。彼は、読者の喜びを多くの人に伝える為、ムリやりなスケジュールの中、この解説を受けてしまったけれど、思わず小学校の図書室を思い出す解説です。
そして、シリーズを読んでしまうと、物足りなくなって、次の江戸川乱歩ステップへと踏み出したのでした。