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読み終えた第一感は、台湾の「繊細さん」です。
内向的な著者が、現在の地位にいたるまでの体験と、外向的な人との対比によってどうすごせばいいのかを示唆してくれます。
「口数はすくなくても、誰もが耳を傾ける」ような自分の意見をきちんと主張するための実践的な方法をお伝えしたいと思っている。
内向的であっても、外向的であっても、自分の個性を大切にして、安全地帯から一歩踏み出すこと。他人に貼られたレッテルのせいで、自分の可能性を狭めてはいけないこと。この本でいちばん伝えたいのは、そういうことです。が、冒頭のメッセージになります。
気になったことは以下です。
・ようやく気がついたからだ。私はべつに、ほかの人たちよりも劣っているわけじゃない。ちがうだけなのだ。と
・本当に自分を見失わずに、自分らしくあることだ
・内向的な彼女には、いくつかとっておきの切り札があった。スピーチのための情報集めに余念がなく、何度も練習する。相手の話を聞くのが好きなほうで、それが社交では役に立つことに気がついた。
・無理せず、自分らしく、穏やかな、落ち着いた話し方をすればいいのだ学んだ。
・静かで穏やかな人として、ありのままの自分になれば、あなたのキャリアはきっと変わる。私だってそうだったのだから。
・私には、自分から発言して意見を述べたり、提案をしたりするような大胆さがないのだ。
・内向型には2つの特徴がある。①じっくりと考える傾向があり、自分が言おうとしている言葉の真意を慎重に考えてから口を開く、②長期記憶に頼る傾向がある
・外向型になろうと努力したところで、内向型の悩みがすべて解決するわけではない。それどころか、内向型には内向型の能力が備わっている。それを発揮するには内向型ならではのやり方があるのだ。
・試練を乗り越える。死ぬこと以外の苦労は人を強くする
・外向型:てきぱきしている。なんでもさっとこなし、即座に決断を下し、リスクをとるのをおそれない。刺激や、快楽をもとめ、みずから率先してリードし争いを恐れない。が、ひとりで仕事をするのは好きでない。
・内向型:物事を深く考えがちで、多くの刺激には対応できない。慎重で用心深く、相手の話を聞くのが好きで、争いはなるべく避ける。ひとりで仕事をするのも苦にならない。
・内向型がエネルギーをチャージするには、ひとりになる必要があるのだ。
・重要なのは、自分がもっとも価値を生み出せる仕事を見つけること。それは、かならずしも、一番やりやすい仕事とは限らない。
・内向型が職場になじむ3つのこと ①仲間を見つけること ②仕事の能力を示すこと ③明確な成果を出すこと
・「この人は、本当によくわかってくれる」なと感じる。内向型には抜け漏れがなく、徹底的に考え、先々に予想される問題点にもいち早く気がつくのだ。
・おしゃべりで疲労困憊する ⇒要点しか話さないせいで、そっけない人だと思われているかもしれない。
・いまどぎ信頼ほど、価値のあるものはない。
・ともに難問に取り組んでいる仲間なら、逆境に直面したときどんな態度をとるかがお互いにわかるだけでなく、力を合わせて困難に立ち向かうため、固い絆と信頼関係を結ぶことができる。
・「もめごと」をさばく4つの方法 ①一息ついてもどってくる。②思いやりをもって相手の話を聞く、③コミュニケーションのチャンスにする、④引きずらない
・今後こまったことがあったら、担当部門をたずねていって、直接話しなさい。1対1のコミュニケーションを得意とする内向型は聞き上手。
・内向型は電話が苦手、①電話はいきなり鳴りだすから、②電話に出るには、そのときの思考を中断したり手を止める必要があるから
・対策として、①どれくらい時間がかかるかを聞く、②メールを打って、相手の話を事前に確認する、③あらためて返事をするという、④メッセージ、メールと併用する
・でも電話のいいところもある。①重要事項に言及する場合、②頻繁に相談する必要がある場合、③きわめて重要な案件を相談する場合、そしてなにより、すぐ済むので効率的である。
・オンライン会議は、相手の表情やジェスチャーも見れるのでより優れたコミュニケーション方法である。
・内向的な人はリーダに向いている。深く考えることができる、相手の話を聞くのがうまい
・自分の意思を尊重して、行く必要のないイベントにはいかない。
・無理のない目標を設定する
・脱出口を用意しておく
・恐怖心に日頃からすこしずつ慣れておくようにする
・発表などイベントの前後に一人の時間をつくって落ち着いて対処する
・自分のスタイルを見つける
・内向型にとって、文章表現は重要な武器の一つだ
・謙虚な人がいいチームを生む ①自分の弱点や欠点を知っている ②個人の利益よりもチームの利益を優先する ③つねに勉強と練習を欠かせない
・だれにでも、外向型と内向型が混在する。程度がことなるだけだ。
・みんなが自分のことを率直に伝え、偏見を持たずに話をしたほうがいい
・6人の会議だと、そのうちの2人の発言が、60%を占める
・優れたリーダは内向型が多い。カリスマ性はリーダーとしての有能さを保証するものではない(ドラッカー)
・私の好きな言葉は、「深い川は静かに流れる」です。
結論は、「自分自身を理解すること。だが、それに縛られないこと。自分をよく知ることによって、自分の限界を意識的に超えられるようになる。内向型、外向型というレッテルで自分の可能性を狭める必要はない」です。
目次は次の通りです。
はじめに
INTRODUCTION 鎧を脱いで身軽になる
PART1 しずかな人の「仕事」の戦略
CHAPTER1 「はったり」はいらない
CHAPTER2 戦略的に「得意なこと」で勝負する
CHAPTER3 「核心」の能力を集中的に磨き上げる
CHAPTER4 独特の「脳の特徴」を武器にする
CHAPTER5 自分を「現実的」に見つめ、受け入れる
CHAPTER6 ストレスフリーで「新しい環境」になじむ
PART2 静かな人の「人間���係」術
CHAPTER7 仕事の戦場で「味方」を増やす
CHAPTER8 落ち着いて「もめごと」をさばく
CHAPTER9 「他人の感情」にいちいち振り回されない
CHAPTER10 「電話」は難敵にも強い味方にもなる
CHAPTER11 「交渉」を成功させるカギは聞く力
CHAPTER12 「出張」で力の浪費を最小限に抑える
CHAPTER13 外向的文化のなかで、「バックハンド」で戦う
PART3 冷静な力を「人前」で生かす
CHAPTER14 長所を生かせば「イベント」は楽勝である
CHAPTER15 そもそも、本当に行く必要があるのか?
CHAPTER16 勝敗は「始まる前」に決している
CHAPTER17 社交は「戦略」がすべて
CHAPTER18 人前で話す極意
CHAPTER19 会議で「隠れる」ことはできない
CHAPTER20 静かな人は「SNS」を使い倒すべし
PART4 静かな人の「潜在能力」
CHAPTER21 「謙虚さ」ことが成功をもたらす
CHAPTER22 タイプを混ぜれば「最強チーム」ができる
CHAPTER23 あえて「正反対」の相手とタッグを組む
CHAPTER24 上司を「管理」して、正当な評価を得る
CHAPTER25 リーダに「カリスマ」はいらない
CHAPTER26 「静かな羊」がライオンを導く
おわりに
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他人の気持ちに敏感になる内向的な人は、このように捉えれば社会的な成功に近づけるよ って書いてある本。あくまでもタイトル通り社会で成功するための戦略書。いやまぁ理屈的にはそう思えられればいいけど。他者のこれをこうしたら成功したは共感を得ることができない限り一般化はできない。
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自分は内向的であるし、そんな自分を何とかしたいと思ったから読んでみた。
全体的には、内向的な人のHowto本というよりは、著者の経験談という印象。
だが、
内向的な人にも様々な利点があること
外交的な人は、それはそれでまた悩みがあること
がわかり、無理をして外向型を目指す必要はないんだと思えたことが大きな収穫だった。
また、内向型の人の評価ポイントが明確になることで、今後自分が職場で部下の評価をしなければならない立場になった際には非常に参考になると思った。。
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▼memo------------------------------------------------------------
・成功するための重要な資質は、「謙虚さ」であり3つの特徴がある
(1)自分の弱点や自分に欠けているものを知っている
(2)個人の利益よりもチームの利益を優先する
(3)つねに勉強と練習を怠らない
・「よいリーダーになりたければ、いちばん重要なことは、部下たちにしっかりと注目する事。そのつぎに重要なのは、上司を管理することだ」
・ビル・ゲイツ「懸命な内向型は、『物事を深く考えるための時間を惜しまない』『文献に慎重に目を通す』『期待を超える頑張りで問題を解決する』といった長所をみずから見つけることができるだろう」
・「あなたの個性は重要ですが、適応能力はさらに重要です。あなたがどんな人になるかは、性格の特性ではなく、それをどう生かすかによって決まるのです。」
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これまで、自分は外向型人間だと思って生きていたが、本屋でこの本を見てふと思った。
社会人になってから、仕事の昼休憩は1人で過ごしてホッとしたいし、仕事終わりは飲みに行くよりすぐに帰ってゆっくりしたい、休日を1人で過ごすのがより一層好きになった、アツく議論をかわす場よりもじっくり考えてから動き出すことを好むなど、案外内向型人間な部分が多いのではないかと気になった。
内向型人間がどういう人なのかを知るためにも読んでみたいと思ったのがきっかけ。
ざっくりまとめると、内向型の人には内向型の良さがあり、無理やり変えようとせず、内向型の良さを活かして生きていくので良い。別人になろうとしなくてよい。
多くを語らずとも、内向型の得意である、傾聴力や、じっくり考える力を踏まえ、的を得た意見を伝える事で周りは影響される。
大切なのは、内向型としての自分の良さを知ってもらうこと。
内向型人間は前準備をしっかりし、自分の逃げ場所を確保しておく、無理な目標は立てないことが大切。
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外向型の人を見ると無い物ねだりをしてしまって凹んでしまうこともあるけれど、内向型には内向型のやり方があると励まされた。
MBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標)を知れたのは個人的な収穫。
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【どちらより?】
ビル・ゲイツ、イーロン・マスク、ウォーレン・バフェット、マーク・ザッカーバーグ、スティーブ・ウォズニアック、ラリー・ペイジなど、そうそうたる人が内向型です。
別の本では私自身、意外と外向型という評価が出ましたが、この本ではかなり内向型という結果になりました。
人それぞれ内向型の面と外向型の面を持ち合わせていると思います。ある面では内向型が強く、また違う面では外向型が強く現れるのだろうと考えます。
総じて、わたしは内向型よりなのだと思います。
日本では外向型の方が一般的に評価が高いように思えますが、北欧では内向型の方が評価が高いのですね。
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組織に属する限り、結局「それを評価する人」のほうが重要なので、仮に静かな人が求められていない人物像なら変えるしか無いだろう。
必要なのは「静かな人の戦略」ではなく、「静かな人を活用する上司または組織の戦略」じゃないだろうか。
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この本単体では、サンプル数1の事例を延々と紹介する少し残念な本です。
ただし、スーザンケインの「内向型人間の時代」に感化された内向型人間の実践の記録として補完的に読めば、説得力が増します。
「内向型人間の時代」とセットで読むことがおすすめ。
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内向的な人でも成果を出すためにはどうすればよいか知りたかったので本書を読みました。
本書では自身が内向型か外向型なのかを調べられる質問があり、
やはり自分は内向型でした。
本書では主に下記のことが述べられております。
- 内向型だからといって最初から諦めたりする必要はない。
- 事前準備や練習を十分に行う
- 自身のやりたいこと、目指したいことを明確にする
内向型の人間が外向のことを全くしなくていいということは決してなく、
いかに自身の負荷を下げるかについて記載されています。
また、内向型の人間のエピソードが記述されており、
内向型の人間は共感できる話も多いかと思います。
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確かにビジネスにおいて人前で堂々と話をし、自分の意見を貫いていくリーダーの方が目に留まりやすい。本業でも副業でもそのような人の方が評価の対象になっている感じがする。
ただ本書の主人公である静かな人はその人にしかない魅力や強みがあり、今後のVUCAの時代ではこのような人の方がより全体を俯瞰し全体最適の利益や成果を出せるのではないかと感じる。
とは言え静かな人と活発性が高い人と二分化されると言うより、双方はグラデーションになっており、活発性が高い人も実はもともとは静かな人で、より活躍の場を探してそのような対応が出来るようになってきた場合も多いのではないかと思う。
感覚ではあるがそのような人が大体8割〜9割位で、活発性がもともと高く何の努力もせずに自分の意見を人前で堂々と言える人は1割〜2割位なのではないか。
なので個人的に思ってしまうのが、「人見知りなんで」と自己紹介の時に言うのは30代を超えた大人であればそれは自己責任なのではないかと感じる。
「(人見知りなんで)自分から話かけはしないが話しかけてもらえたら嬉しいです」と言うように相手に甘えていると思う。
そのためこの本書の静かな人も、静かな人だから評価はされない、活発的になれないと言うような捉え方であればそれはただの甘えで、活発的な人はもともと活発と言うよりも自分の努力によってそれを手に入れていることが多いため、もともとの性格や才能で二極化するのは何となく乱暴で違和感を感じた。
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ジャンル:スキルアップ・キャリア 自己啓発・マインド
出版社:ダイヤモンド社
定価:1,650円(税込)
出版日:2022年06月28日
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ジル・チャン(Jill Chang)
ミネソタ大学大学院修士課程修了、ハーバード大学、清華大学でリーダーシップ・プログラム修了。ハーバード・シード・フォー・ソーシャル・イノベーション、フェロー。アメリカの非営利団体でフィランソロピー・アドバイザーを務める。過去2年間で行ったスピーチは200回以上に及ぶ。15年以上にわたり、アメリカ州政府やメジャーリーグなど、さまざまな業界で活躍してきた。2018年、ガールズ・イン・テック台湾40アンダー40受賞。本書は台湾でベストセラー1位となり、20週にわたりトップ10にランクイン、米ベレットコーラー社が28年の歴史で初めて翻訳刊行する作品となり、第23回Foreword INDIES「ブック・オブ・ザ・イヤー」特別賞に選出されるなど話題となっている。現在は母国の台湾・台北市に拠点を置きながら、内向型のキャリア支援やリーダーシップ開発のため国際的に活躍している。
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flier要約
https://www.flierinc.com/summary/3107
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当てはまることがあり過ぎて、頷きっ放しだった。
自分にとってのメモ
・「外向型になろう」は得策ではない
・まずはひとりと仲よくなる
・人びとが注目するのは、なぜそういうことをしているのか、相手が理由を語るとき
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私はかなりの内向型であり、仕事で外向型を装っているため、まさに自分にピッタリな本ではないかと思い読みました。
内容がわかりにくいし、内向型の人も外向型に見習って行動していこうと言われてる気がして、読んでいて途中で疲れてしまいました。
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内向型の人が生きていく中でのあるあるが書かれております。共感出来るところもあり、また新しい考え方の提示もあり、興味深く読み進むことが出来ました。翻訳が分かりづらい箇所もあり、全体としてのまとまりは無かったですが、部分部分で参考になる本だと思います。
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- [ ] 人々が注目するのは、なぜそういうことをしているのか、相手が理由を語るとき
- [ ] 人との繋がりをうまく築けないのは、何を、こんな方法でやっています、といえ話ばかりをしているせい
- [ ] 内向方と外向型の両方で構成されたチームが非常に効果的であることは多くの研究により証明されている