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小説誌「メフィスト」Vol.1〜3で読みました。タイムリープとリーガルミステリーの組み合わせって面白いと思いました。難しい裁判の専門用語は、烏間裁判官が被告人等に丁寧に説明する言葉から読者も理解できるようになっていてさすがです。別々かと思っていた裁判が徐々に繋がり、ラストにかけて背景がすべて明らかになっていくのでとてもスッキリします。
もし未来は決まっていたとしても、誰かの支えや支援があれば変えられる。そんな優しい世界を教えてくれました。
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良かった
序盤、2つの裁判から始まって
とっつきにくいけど、豆知識をちりばめながら
読みやすくしてくれているところは好感
前知識無しで読んでいたので
「なんだよ、また、タイムリープものかよ」
と思うんだけど、
やっぱり、タイムリープものは面白い
みんな大好き、俺も大好き
誰だって、あのときこうしてたら、どうだったかな
って思うから好きなんだろうな
タイムリープものが多いわけだ。今後も量産されそう。
前著の六法推理が荒唐無稽であきれたんだけど、
今著を読むと前回は、絵柄から、あえてそうしてたのかな。
と思った。
名探偵コナンにあり得ないとか文句いってる感じだったかも。
重厚とまでは言わないけど、
今回は普通に楽しく読めました。
ただ、法律用語が多く、
タイムリープが少し複雑で
サラッと読みたい人にはオススメできないので
星は3つにしておきます。
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前情報なしに本屋さんでビビッときてジャケ買いしてしまったのですが、大正解。一気読みしてしまいました。
帯にもあるんだけど【論理と情緒】それぞれが死ぬほど高品質で、且つすさまじいバランス感の作品。
『インセプション』『TENET』等のクリストファー・ノーラン作品が好きな方にもハマりそう。
(己の脳みそでは論理部分の理解が追いつかず、先の予想が全然できなかったのも共通点…けれど置いてきぼりになることもないよう、丁寧な進行なのでストレスはありませんでした)
あと装丁および題字デザインがド好み過ぎて、これは本棚に永久保管ですね。
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バタフライ・エフェクト。
そんなミステリーだ。
ただ純粋な謎解きは、ここにはない。
謎解きの魅力ではなく、命や尊厳がかかった難題を、解きほぐしていく方法はあるのか、という一種の思考実験だと思った。思考実験なので、ありえない状況も、あると仮定してすすむ。そうすることで、問題そのもののテーマがクリアになってくる。
読み終えて思うことは、問題を抱え込まないことの大切さだ。難題を解く緒はいつも、俯瞰できる場所からもたらされる。
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裁判所書記官の宇久井傑(うぐい・すぐる)くんが、タイムリープして実父の冤罪を晴らし、真相を確かめるお話。
また更にその奥にあった、もう一つの罪が明らかにされ、過去の行動によって、現在の状態が変容していくお話。
タイムリープの説明部分がちょっと複雑で、理解しきれなかったんだけど、読み進めるにはあまり影響なかったかな。
過去の自分に願いを託す傑くんの勇気というか男気が良かった。そして、タイムリープの先輩?烏間裁判官の決意も素晴らしい。裁判官って、ものすごい重圧の職業だな、と思った。
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法廷物にタイムスリップをうまく絡ませて、昔自分たちを置いて出て行った父親の冤罪をはらし、納得いく現在に繋げる。繰り返されるタイムスリップ、書き換えられる悪い方へと進む未来、裁判官の悩みなど読みどころ満載でした。
表紙のイラストも美しい。
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自分と母親を捨てた父親の冤罪を晴らす法廷ミステリとタイムワープの組み合わせ。
過去と未来の因果を考えればそれだけでもややこしいのに、時間旅行者が二人もいて、絡み合う一連の出来事の始末をあるべき形に落とし込もうとするとは、作者もこんな難題によく挑んだものだ。
時間旅行者が二人なのは、展開上の要件かもしれないが。
後半はやや上手く行き過ぎ、展開が強引な気もするが、次々明らかになる新事実や正義を尽くそうとする裁判官の姿勢に押し切られる。
エピローグ的に語られる主人公の未来も好感が持てる。
現実にこれほど真摯な法曹関係者がいるとはなかなか想像しづらいが。
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裁判のストーリ自体は悪くないが、タイムスリップには違和感しかなく、全く頭に入ってこず、かつ面白さが激減した。SFまがいの手法はこの手のストーリには全く必要ない。
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法廷×タイムリープ×ミステリーの本作品。
ちょいちょい騙されるところはあるものの、その騙されたところがむしろ面白いミステリーでした。
あの時ああやっておけば、こうしておけばを実行したとして、現在や未来が自分の満足いくものに変わっているか。なかなか考えさせられました。
また、本作を通じては、判決を下す裁判官という職業は良い裁判官ほど毎回苦しめられるんだろうなと思いました。読んでいて、私が裁判官だったら死刑判決なんか書けないなと。裁判官という職業に頭が下がりました。
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よくあるリーガルミステリーかと思いきや、冤罪の可能性のある事件の真相を探るべく、主人公がタイムスリップして、過去と現在を行き来しつつ、事件の本質に迫っていくという驚くべき展開の作品。思いもよらない二転三転の流れも素晴らしいミステリーでした。
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タイムリープものなので当たり前なのかもしれないが、少しくどく感じてスピード感を持てなかった。
しかしストーリーは好きだった。五十嵐律人さんは初読みだったのでもう1作くらい読んでみたい。
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五十嵐律人さん、初読。
一度ページを開いたら読むことを途中で止める事が出来ず、一気読み。穏やかにゆっくり読む感じの本が多めだったので、こんなに夢中で一気読みをしたのは久々です。
丁寧な描写や説明に、法定用語など知識に疎くてもドラマや映画を観ているようにスルスルと脳裏に情景が浮かび、澱み無く読めてしまう魅力。
宇久井君と烏間部長の話をもっと読んでいたかった。
色々考えさせられる部分が多く、大まかなあらすじしか思い出せなくなった頃に再読したい。
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難解過ぎ(^_^;)
時間列が分かり辛い、誰の発言かが分かり辛い、法律用語が難しい、意味不明と言うか難解で理解出来ない言動がある。
じっくり一つ一つを確実に理解しながら読み進めれば、面白いだろうとは思うが、普通に読み進めても理解が追いつかない文面でした。もっと読み手に分かり易い文章で書いてくれていれば凄く面白い小説だと思います。書店で好評だったので期待しましたが、個人的には難解で余り楽しめませんでした。
同じストーリーを東野圭吾が書けば恐らく良い小説になると思います。
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タイムリープして、過去の選択肢によって現実の人間関係や状況が変わっていき、徐々に明らかになって行くのが面白かった。
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2022/12/26 読了。
図書館から。
裁判所書記官のいう職業について、
裁判官の見えないとこでの仕事や矜持など
作者ならではなのかなーと。
まとめて一気に読めなかったので、
タイムリープの仕組みがいまいち飲み込めてないんだが、あまり見たことのない方式だったように思う。