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裁判所書記官
2022/07/27 01:36
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段余りスポットの当たらない「裁判所書記官」という立場から、タイムリープを繰り返し過去の父の有罪裁判と向き合っていく新進気鋭のSF法廷ミステリー。
戻った時間軸の立場で出来る事、書き換えた未来で起こる事――無数の可能性を秘めた選択を、法律家として、一人の人間(息子)として、正義と共に追及していく。時間の概念や法律用語と少し難しい説明が必要な部分があるけど、大事な事は凄くシンプルで、そこに気付ければ主人公と一緒に突っ走れる。同じ人間が人間を裁くという事の重みを、裁判員になって体験した様な臨場感がたまらなかった。
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タイムスリップを絡めて法廷ミステリー
2022/08/03 15:10
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイムスリップを絡めた法廷ミステリーとは、思い切った設定を使ったものだと思う。しかし、SF]としてさらりと読むわけにはいかず、訴訟・裁判に関わる法律用語を丁寧に説明しているので、それを理解しつつ、タイムスリップにより起きる事象の変化を、読み進めると、事件の重なりの中に埋もれていた真実に突き当たる。物語として、とてもうまい展開だ。そして上質の法廷ミステリーとなった。
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リアリティとファンタジー
2023/01/29 12:52
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投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです!
法廷ミステリーは知識がないと難しいかと心配になりがちですが、この著者さんの作品は絶対に大丈夫!勉強にもなるし面白いしで、すっかり信頼しています。
今回は更にタイムスリップというSF要素も光っていて、人物の魅力も増し増し。後半感動で涙。
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タイムリープ法廷ミステリー
2022/09/12 20:06
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
裁判所書記官が過去に行ったり来たりしながら父が起こした事件について真相を明らかにしていく、法廷モノとタイムリープを組み合したミステリー。
三人の刑事裁判に関してグルグルしますが、複雑に絡み合って、こいつもこいつも関係者ってつながっていきます。
過去と未来の因果関係も面白かったけど、法廷のことや法律用語のことなんかも興味深かった。
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難しかった
2023/12/26 14:44
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み手側の理解度の問題なんだけど、
設定がややこしくて結局最後まで理解できなかった。
法廷ミステリとしても十分だと思うけどね。
関係者が固まりすぎてる点は難点だけど。
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設定が複雑すぎて面倒くさい
2023/09/30 09:47
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
裁判所書記官の主人公が、タイムスリップして妻の連れ子である養女に性的暴行を加えた罪で起訴された事件の公判期日に立ち会い、何があったのか真実を探りながら結果的に過去を書き変えていくストーリー。それなりに面白かったですが、タイムスリップの理屈が込み入っていて、著者の熱意を尊重して時間をかけて気合も入れて一生懸命理解しようと思って読まないと正確に理解できない本だと思いました。軽く楽しみたい私にはそこまでの熱意はなく、タイムスリップの理屈は通っているといいたいわけね…と思って読み流しました。
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さすが弁護士作家、裁判用語など斬新さがあります。いままでにない法廷物語、それにもまして過去、未来に行くなんて奇想天外なお話。そしてラストの心地よさ、宇久井傑の前途を祝福します。
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抽選でいただいたサイン入りの献本。プルーフ本ってのを初めて手にした。
タイムリープというSF的要素が加わっているものの、現役弁護士作家らしいリーガルミステリーだと思う。面白かった。
脳内で時間軸を組み立てるのがちょっと難しいんだが、よく練られていて完成度が高い。裁判官、書記官としての倫理と心情のせめぎ合いと緊迫感が良かった。 蒔いた種はどれも発芽したんじゃないかな。
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タイムリープを繰り返して過去の父親の冤罪を晴らす物語。
法律用語や、裁判でのシーンが多いため読むのに苦労するかと思っていましたが、
スラスラと読むことができました。
終始飽きさせない展開が続き、最後の結末も「こうなるのか・・・」と予想を裏切られます。
一度判決が下ったら無罪・有罪に限らず、その後どんなに確定的な証拠等が見つかったとしても結果を覆すことはできない。
それまで法律に無知だった私はこの事実に衝撃を受けました。
冤罪とは知らず許すことができなかった父親をどうしたら救えるのか・・・
その一心で行動する傑に胸が熱くなりました。
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リーガルミステリーというものを初めて読んだと思う。知識がまったくない私でも楽しめた!タイムリーブものだから難しいかもしれないけど、シリーズ化して続編を読んでみたいなーとも思った。
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全く関係ないと思ってた点と点が全部繋がっていく過程がすごかったな
タイムリープと裁判っておもしろそうな反面、けっこう複雑で難しそうでもあるな〜と思ってたけど、専門用語とか知識が分かりやすく物語の中で自然に解説されてたのも読みやすくて良かった
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タイムリープの作品は数ありますが、裁判所書記官という立場ものは初めてで、裁判についても詳しく書かれていて勉強にもなったし面白かったです。最初はタイムリープするたび、時系列がん?となりましたが事件に焦点をあてるとわかりやすかったです。
普段、自分との関わりがない所が舞台になっているものを読むのはワクワクします。
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この方の作品の何が良いかというと、私にとって沢山の「へえ、そうなんだ」があること。
今回は裁判所の書記官が主人公で、裁判にかかわることで「へえ、そうなんだ」がありました。
今まで生きてて法曹三者に関わることがなかったので(近所のお姉さんが裁判官になった話をきいたぐらい)、無知全開なので読んでて新鮮です。
話としては、タイムリープと登場人物が出揃うまでは本当に面白かったですが、どこに着地点を置くかあたりでちょっとごちゃごちゃした印象を受けました(私の頭の整理が追い付かなかっただけですが)。
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法廷ミステリ×タイムリープ、すごい!
父の冤罪を晴らすために過去に戻るという話。
法律用語がよく出てくるけど、わかりやすく説明してくれているのでスムーズに読めた!いろいろと勉強になりました。
途中、タイムリープの設定だったり、過去と未来と人の関係が複雑すぎて、「???」となる部分もあったけれど、完全に理解しきれなくても物語は楽しめると思います。
事件やそれぞれの思いを法廷とタイムリープで解決していこうという展開、出会ったことのない物語で面白く、一気読みでした!
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時を戻すことができたら裁判はどうなるの? 超絶緻密なタイムリープの応酬がスゴイ! #幻告
裁判所書記官として公務に勤めてる主人公。彼の父親は女性に対する犯罪で有罪判決を受けており、忸怩たる思いを抱いていた。
ある日主人公が勤務していた法廷からでると突然意識を失い、数年前にタイムスリップしてしまう。気が付くと、父親の裁判が行われていた日だった。
この作品はすげぇ
まず、リーガルミステリーをタイムリープ特殊設定で作ろうとしてるのが鬼すげぇ
こんな作品、読んだことがない。
法廷を舞台に展開しますが、わかりづらい法律用語の説明も描写も丁寧。普段法律に縁のない人でも楽しく読み進められてGOOD!
また主人公のひた向きな姿勢がとても可愛らしく、若い彼のこれからの成長を応援したくなる素敵なストーリーなんです。この辺りの描き方は上手で、胸を打たれました。
そして物語にいくつか隠されている真相がなかなか強烈! ミステリーファンとしても唸る作品だと思いました。
そしてなんといっても、本作の魅力は圧倒的な構成力です。
単純に辻褄合わせのお話ではなく、超緻密でストーリーが二転三転しちゃう鬼高品質な出来ばえなんです。たぶん、2回3回と読むうちにスルメのように味わいが出てくる作品と思いました。
ただやっぱり少し残念な点としてはエンタメとして難解なところ。正直読み手を選ぶ。めちゃくちゃ鬼凄いリーガルミステリーだと思うんですが、たぶん五十嵐先生は頭が良すぎるんじゃないかと。
作品としてどこを目指す、どこを楽しませるかという挑戦的な部分は素晴らしいんですが、作品の精密性と娯楽性と折り合いつけるの難しいなーとい思った、生意気な読者の感想でした。
人が人を裁くことの重責さ、苦悩。そして人の思いやりがガツンと伝わってきた本作。不幸な事件が多発している現代社会を生きる我々は、読んでおくべき作品だと思いました。